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ツン100%の君を落としてみた  作者: スクールストライカー
8/13

初日で

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 学校初日、それは大切なものである。

 俺レベルの者にもなると、そりゃねえ、学校も青春の一部にもなってしまうわけだ。



 ☆★☆


朝のHR

 

 「しっかし、クラスだけじゃなくて隣の席になるとはなぁ。俺達、運命共同体?」

 「ありえません!」

 「ん?どうした?彩音、話しかけてきちゃだめだぞ。」

 「は、はあ?あ、あなたが話しかけないでください、……独り言です。聞かないでください。吐き気がします。」


 チッ、俺の考えた策と同じ策を使われた。

 吐き気?吐くなら俺の顔にかけて!……オェェ…確かに、吐き気がするな…




 ムムム、次だ!次ぃ!


 




 ☆★☆


授業中


 「おい、そこ寝ない!」


 おいおい、学校初日で寝てるバカが……引く程いるんだが…

 先生も大変だなぁ。

 はあ、俺は真面目に授業受けるか。


 「アーヤちゃん」



 

 ブチッ――――――――

 何かが切れる音がした。それが何だか分からないが、直感的にヤバいと思った。

 「アーヤちゃん」そう言ったのは誰だ?俺だ!

 瞬間――――――――頬に衝撃が走り、視界がぶれましたっ!何故か歯が宙を舞っています。よく見れば、血も。さて、何故でしょうか?


 

 俺はいつも、゛彩音゛と呼んでいた。小学生の時も、中学生の時も変わらず。

 だが、そろそろ固有の愛称で呼んでもいいのではないかと思う。

 まあだから、まず母さんの呼び方を真似してみたんだけど……結果、思いっきりぶん殴られたようだ。

 ちくしょう!


 つ、次ぃぃ!





 

 ☆★☆


昼休み 


 あ、やべ、孤立した。

 えっと、…どうしよう。中学からの友達……いない、クソッ。

 他に誰か、誰かぁぁ――――あ、彩音は?ど、どこだ!


 はっ!?他の、じょ、女子と…話してる。

 

 …………お、終わった  ガクリッ

 つ、つ、次だぁぁぁぁっ!



 



 ☆★☆


放課後


 俺は、彩音を隣に、トボトボと敗走していた。いや、敗歩か?

 言うまでもなく、両者暗い雰囲気を作り出していた。ま、まあ、彩音のは常時だぞ?


 「あ、彩音、友達できたか?」


 俺は声を絞り出すと、今日の一日の事を思い出す。


 う、うわぁぁあ!

 ふ、古傷が痛む、ぜ。まあ、すごく新しいけど…


 「も、もちろんです?」

 「んっ?なんで疑問形なんだよ。」

 「あ、あれを友達と言うのか…ははっ」


 乾いた笑い声、俺の質問にしっかり答える彼女。

 学校以外では話しかけていいのか?

 

 まあ、それはいいとして、何やら聞いてほしそうな言い方だな。


 「えっと、…何かあったのか?いじめられたら言えよ?俺がそいつを殺してやるから!」


 親指を立てて、ウィンクをかます。


 「ぶ、物騒なことを言わないでください。殺しますよ?そ、それと、……何でもないです。」

 「顔が暗いぞ~」

 「…むぅ、ボッチには言われたくありません!」

 「グ、グハッ、血がドバドバ、し、死ぬぅ…」

 「死んでください。」


 ぴしゃりと言われてしまった。

 どことなく、冷たい気がする。


 「…ま、言いたくなったら言えよ、…こ、このボッチにな!」


 「…言いたくなったら、ね」と呟く顔は、本当に何かありそうだ。

 

 俺に言いにくいもの、か。

 ま、本人がいいというのなら聞かないことにしよう。


 「あ、どうした彩音、顔が青から赤に変色したぞ!」

 「なんで…////////そ、その、あの、一度しか言わないので、き、聞き逃したら死んで償って下さいよ?」

 「お、おう!」

 「こ、声が大きいです!」

 「いや、小さいだろ」


 傷の舐め合いの後、イチャつく俺達、

 悲しい光景だ。


 「えー、その、ありがとうございました。」

 「へっ?あ、何が?」

 

 ニヒッと、彼女はかわいらしい笑みを浮かべる。



 「ボッチなのに、勇気をもって話しかけてくださったことにです。」


 言うな~、彩音じゃなかったら殺してたっ!

 でも、可愛いから許すっ!


 


 俺は、改めて決めた。ボッチにならないためにも、青春に本気を出そうと。きょ、今日のは、様子見だ!

 棘を取るには骨が折れそうだが、少し、久しぶりに、俺が咲かせた花を見た気がした。






 

どうでしょうか?

感想,アドバイス等ありましたら、宜しくお願いします!


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