クラス分けで
ブックマーク宜しくお願いします!
「しょうたー、もうアヤちゃん来てるよ~。」
「はいはい、もう行くよ。行ってきます」
「は~い、いってらっしゃい!」
時間ギリギリまで整えた制服と自分に見惚れながら、急いで玄関に向かう。
「よっ!おはよ」
「チッ、……うん、オハヨー遅いよ~」
し、舌打ち!
絶対、昨日の事を引きずってやがる!
「あ、ああ、悪い」
「じゃあ、……ガッコ行こう!」
間を開けるのが怖いのだが…
ガッコ?行くか。
突然ですが皆様、この敷居を跨ぐと、何が起こるでしょうか?
①結界の外側に出たことにより、魔物に襲われる。(性獣?)
②どこにでも行けるドアなので、一瞬で学校到着。
③彩音が暴れる。(死者多数)
答えは簡単だ。
③に決まっているだろ――――――――「グハッ!」
き、決まった…
下を向けば、鳩尾に拳が…
俺は、朝になると、既に身体は冷たくなっていた。
だが、まあ、しかしだなぁ、都合のいいのがラブコメの世界!
たとえ、全身が80%火傷していようとも明日には治っており、たとえ、背中を十回刺されようとも明日には治っているのだ。
意味わからんねぇだろ?そんなもんだ、考えるな、諦めろ?
そうこうしていれば(一方的な虐めを受けていれば)、学校に着いた。
さすがに、家が近いこともあって、初日だというのに見える生徒の数が少ない。これで早いのか。
確か、昨日貰ったパンフレットによれば、第一校舎の東の壁、大きな桜の近くだったはずだ。
ああ、丁度そこに人が集中している。
「彩音、楽しみか?」
「ま、まあ、そこそこ?緊張の方が強いですが……あ、学校では話しかけないでくださいと言いましたよねぇ?やめてください。先生呼びますよ。」
「い、いきなり、俺の周りからの評価を下げようとするな!」
もし、初日から虐められるようになったら……ん?俺、虐められる要素なくね?
あ、良かった。普通に話しかけよ。
あれか?
ん~ん?見えん。
「えと~」少し目を凝らしながら、人の合間を縫ってクラス分け発表の張り紙に近づいていく。
まだ見えんな、もう少し。
すると、隣で「あ、」と、間抜けな声が聞こえた。
そして、彼女の顔がどんどん青ざめていくのを見て確信した。
俺の望みは叶ったと。
どうでしょうか?
今日は、まだまだこれから!