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セイバーズ!  作者: 津る
8/25

カティアの実力

「む!応援の要請だ。オマエら、テレポートするぞ!」


ディクテイターの管轄エリア内の砂漠地帯


「これは…」


「時すでに遅し、か。」


自軍の機械兵たちが見るも無残な姿になっていた。


「戦車部隊までも全滅か。それなりにやるみたいだな。」


「ところでカティアさん。今のテレポートで、体力を消耗していませんか?」


「ふっ、短い距離だったから問題はないぜ。」


「よかった~。」


「それより2人とも、前を見ろ。」


3人の前に男が現れた。


「次はお前たちにも死んでもらう。」


男は、砂を川上に向けて高速で飛ばしてきた。


「ぐっ!くそっ」


川上はかわしきれず、目に砂が入ってしまった。


「…」


さくらんぼが首飾りを外し、男を睨み付けた。


「ガン飛ばしてるんじゃねーよ。そんなので俺がビビるとでも思ってんのか?」


男はさくらんぼに砂を飛ばしてきた。今度はさっきのよりもかなり速い。


「うー」


さくらんぼまで砂の餌食になってしまった。


「お前ら、まとめて生き埋めにしてやる。」


3人に大量の砂が襲い掛かる。


川上は痛みをこらえながら、無理やり目を開いた。


「なんだこれ…」


川上が目にしたのは、巨大な砂の壁。


「終わりだ。」


3人は多量の砂に飲み込まれてしまった。


「あっけない連中だ。」


「オマエら、だらしがないぞ!」


3人はカティアが作り出したバリアによって保護されていた。


「本体は地中か。引きこもりめが。」


カティアがそう呟くと


「あああああああああああー!!!!!!」


地中から悲鳴が沸き上がった。


「抹殺完了。」


「一体何が起こったんだ…」


「いいか?オマエたちが見ていたのは蜃気楼のようなものだ。」


「はあ。」


「本体は地中に潜み、砂を操って私たちを攻撃してたってことさ。」


「なるほど。道理で、さくらんぼちゃんの石化攻撃が効かなかったのか。」


「ああ。ちなみに、私は最初から本体の位置を把握していたがな。」


「流石カティアさん。」


「オマエら、ちょっと来い。」


カティアが手招きをする。


「じっとしてろ。」


カティアが腕を伸ばし、川上とさくらんぼの顔の前に掌を近づけた。


「目の違和感が消えた…これもカティアさんが?」


「ああ。」


「ありがとうございます。」


「ありがとう。」


「礼には及ばん。」


「しかし、本当にカティアさんがいると頼もしいですね。さっきも、カティアさんがいなければ、為す術もなくやられてましたよ。」


「ふん。オマエたちもまだまだだな。」


「…」


「前方に敵がいるぞ。」


「それなら、今度は俺が倒してみせますよ。」


「いいぜ。ただし、グダグダやってるとオマエごと抹殺してしまうぞ。」


カティアの目はマジだった。


男が3人の前に現れた。

肩には鷲が止まっていた。


「こいよ。」


川上は身構えた。


「バーニングアドラー!」


男の肩に止まっていた鷲が、炎を体に纏って突っ込んできた。

川上は、それをある程度引き付けてサイドステップでかわす。


しかし、鷲は野球のカットボールのように、鋭く切り込む軌道で川上に襲い掛かった。


「ぐあっ」


川上は、かわしきれずにまともに喰らった。


「ぐっ」


川上の肌は焼け爛れていた。


「なるほど。あの鷲も生体兵器なのか。」


「けっこうてごわい。」


カティアとさくらんぼは、呑気に観戦していた。


「!」


男が突っ込んできて川上を殴りつけた。


「うっ」


川上は、不意を突かれて殴り飛ばされた。


「くっ…こいつは中々のやり手だ。だが、さくらんぼちゃんよりパワーもスピードも劣るようだな。」


「バーニングフェザーシュート!」


上空から鷲の攻撃が降り注ぐ。

川上は、近くにあった岩石を持ち上げて攻撃を防ぐ。


すると、男がすかさず距離を詰め、がら空きの胴体に殴りかかる。


「ふんっ。」


川上は、男の顔面を蹴り上げた。


「我ながら見事なカウンターだ。」


川上は自画自賛をした。


「トリプルバーニングアドラー!」


またも、上空から鷲が仕掛けてきた。

川上は必至でかわす。

しかし、本体の突進はかわしきれず、更にダメージを負ってしまう。


「ぬうう…」


「お遊びは終わりだ。」


男がそう言うと、上空に球体が出現した。

それは真っ赤な炎に包まれ、川上に向けて高速で飛来してきた。


「ウインドブラスター!」


それと同時に、鷲がとてつもない規模の暴風を巻き起こす。


川上は死を覚悟した。

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