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セイバーズ!  作者: 津る
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出発

「ミキさん。おはようございます。」


「卓郎。体調は万全かしら?」


「ばっちりですよ!ところでその子は?」


ミキの後ろに見知らぬ女の子がいた

制服姿の黒髪ショートの可愛らしい女の子だった


「この子も超古代人の子孫よ。」


「へえ、俺の名前は川上卓郎。よろしく。」


「さくらんぼ。よろしく。」


「えっ?さくらんぼ?」


「彼女のニックネームよ。」


「へ、へえ。よろしく!さくらんぼちゃん。」


「…………」


「す、素敵な首飾りだね!」


「…………」


「さくらんぼは無口な子なのよ。」


「そ、そうですか。」


「雑談はそのくらいにして早速出発しましょう。」


「はい。」


「カティア。」


突然川上の目の前に金髪碧眼のスレンダーな女性が現れた


「オマエが川上卓郎だな。私はカティア。よろしくな。」


「よ、よろしくです。」


「それじゃ、行くぞ。」


カティアがそう言うと周りの景色が変わった


「着いたぞ。ここはディクテイターの管轄エリアの目の前だ。」


「えっ?何が起こったんですか?」


「カティアはエスパー。今のはカティアの能力よ。」


「……すごすぎる。」


「まっ、この力を使うとしばらく休むことになるけどな。」


「ありがとうカティア。基地に戻って休んでなさい。」


「ああ。」


カティアの姿が一瞬にして消え去った


「おおっ、ホントにすげえな。」


「しばらくの間はカティア抜きで行動することになるわね。」


「2人ともよく聞いて。ディクテイターの本拠地があるこのエリアは、それほど広くはないけど。」


「どんなワナが仕掛けられてるか分からないわ。警戒を怠らないこと。」


「はい!」


「いい返事ね。」


「ところでミキさん。」


「なにかしら。」


「どうして俺の両親はスルーしたんですか?超古代人の血を引く俺の両親を勧誘しなかったのは腑に落ちません。」


「母さんは普通の人間ですが、父さんは50を過ぎた今でさえ俺より強いですよ。」


「ふふ。実はあなたの両親の調査もしていたのよ。」


「!」


「だけど、あなたがさっき言ったようにあなたのお母様は普通の人間。お父様は超古代人の血統の者だったけど特殊な能力は持っていないようだったの。」


「そういえば超古代人は特殊な力を持つとか言ってましたね。」


「ええ。素質がある者は、若年期に才能が開花して特殊な力を得るということが分かっているの。」


「残念ながらあなたのお父様にはその見込みがないわ。だけど卓郎、あなたはまだ若い。だから可能性があるのよ。」


「だけど父さんがそんなふうだから、俺もあまり期待出来ないんじゃないですか?」


「大丈夫よ。親に素質がなくてもその子供が特殊能力を持つケースもあるわ。ちなみにカティアもその1人よ。」


「ほえ~。」


「仮に特殊能力がなくても、あなたの肉体はまだまだ強くなるわ。若いから。」


「俺を勧誘したのは将来性を買ってのことですか。」


「そうよ。」


「なるほど。では今度は敵の情報を教えてください。」


「そうね。まず、今までに私たちが出会った生体兵器は全て特殊能力を持っていたわ。それに肉弾戦が得意な個体がほとんどだったわ。」


「うげっ、かなり厄介ですね。」


「大丈夫よ。私もサポートするから。」


ミキはライフルを構えてウインクをした


「おお!頼もしい。」


「これは麻酔銃よ。」


「へえ。ライフルじゃないんですか。」


「ふふ。生体兵器にはライフルでいくら撃っても致命傷にはならないわ。」


「た、確かに。冷静に考えたらライフルじゃ歯が立たないですよね。」


「まあ、体の表皮に傷を付けることくらいは出来るけど、強靭な筋肉に阻まれて弾丸が骨まで届かないのよね。」


「個体によっては、戦車の砲撃を受けても生きていたりするわ。」


「お、おそろしや。」


「そういう手合いはカティアが片付けてくれたたわ。」


「だけど、その肝心のカティアさんがいないんじゃなあ………」


「大丈夫よ。麻酔銃なら奴らにも通用するから。」


「よかった~。」


しばらく歩いていると1人の男が3人の前に立ちはだかった。

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