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セイバーズ!  作者: 津る
19/25

カティアとの再会

三日後


「久しぶりだな、卓郎。」


川上の前にカティアが現れた。


「おい!なにボーっと突っ立ってるんだ。」


「カティアさん!?助けてください!」


「ほらよ。」


カティアは、川上の体に付着していた黒い塊を念動力で引っぺがした。


「なんだ?またお化けでも出たのかよ。」


「助かった…ありがとうございます。このまま餓死するところでしたよ。」


「礼には及ばん。しかし、この小娘は誰なんだ?」


「3日前、買い物から帰ってきたらこの娘が俺んちの前にいて、俺に気づくなり、いきなり襲い掛かって来たんです。」


「奴らの残党か。しかし、こんなガキにボコられるとは情けない奴だな。オマエは。」


「そんなこと言わないで下さいよ…この娘、でたらめな強さだったんですから。正直、カティアさんでも敵わないと思いますよ。」


「負け犬が偉そうに言うな。…しかし、なんでそんなに強い奴と戦ったオマエは無事なんだ?」


「とどめを刺されそうになった時、急に動きが止まったんです。」


「確かに、瞬き1つしていないな。…! こいつは!」

「どうしたんですか?」


「こいつの顔に見覚えがあるぞ?確かうちの組織にいた機械兵だ。」


「…つまり、こいつは裏切り者ってことですか。機械でも自分の意思で裏切ることがあるんですね。」


「いや、自ら裏切ったわけじゃない。おそらく敵に捕獲されてプログラムを書き換えられたんだろう。」


「なるほど。」


「プログラムを書き換えただけではなく、凶悪な改造までされている。恐ろしい技術力だ…」


「ええ、とんでもない強さでしたよ。」


「幸い敵のリーダー、クシロに慢心があったおかげで機械兵の改造、量産はされていなかったようだが。」


「ええ、もしそうなっていたら危なかったかもしれませんね。」


「まあ、弱点はあるようだが。機械兵は通常バッテリーの寿命が4、50年くらいだが、こいつは想定を超えたエネルギーの使い方をしてしまい、あっという間に機能停止してしまった。」


「つまり、俺の粘り勝ちってことですね。」


「たまたま運が良かっただけだろ?」


「はは、ところで今回は何のご用で?」


「ああ、その前にオマエの体力を回復してやろう。」


「ありがとうございます。」


「礼には及ばん。」

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