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まともであることが、まともである時代ー。


「ぜーはー、ぜーはー、って息すると、やっぱり疲れる?」

「よく分かんないっす。あのー、あの人、やっぱり懸けてたんっすよ!」

「だとしてもだね、見せかけの筋肉なんだよ」

「いや、それにしてもっすよ…」

「君は遅筋が芸術なんだ!!」

「え?」

「いや、何でもない…あのコーチ、彼、張り切り過ぎて終わった人なんだよ。

ねぇ、君、夢は?」

「走りたいです!…っと最高の舞台で!!」

「それだよ、それ!!そうだよね…フフ…」

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