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とある日
1日は1日なわけで、
でも、週末って、何か特別な響きがある。
その日の夕焼けが、あまりに見事であったか、どうかは、とりあえず、とりあえず、置いとくにしても、ふとコンビニに入ると稀に見る行列だったり……。
コンビニと無縁な男が、いた。
マラソン選手の彼は、黙々と走る練習をした後、1人、ロッカールームで着替えていた。
そんな彼の元に、ドアを開けて、やはり男が入ってきた。
彼のコーチだった。
「オッス!お前、故障は本当に、ないんだろうな?」
「ええ」
そう言う彼に、コーチは、やたらと世間話をした後、にこやかに、こう言った。