表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/34

僕の話ではない。

妄想ってやつさ。


よく分からないトコロで、少年を見る。


それを、僕は、自分の何か家系の人だったら、と本当に思った。


何ヵ月後かに、地元の公園で遠目に一人の青年を見た。

その青年は、前に見た少年の成長した姿だったと僕は思ったんだ。

誰からも決して嫌われない風貌だと僕は、思った。そう成長して、タイムマシンで、僕の見えるトコロに来たのさ。


『しっかり者の男』ってかんじで、確かに僕には、まるでない要素をメインに醸し出して、彼は、ある意味、僕を遥かに越えたろうが、僕と何かを話すとすると彼は萎んでいくような気がする。


今日の帰り、全く面識のない男性を、たまたま見掛け、僕の『何か』だと思ったが、それ以上、妄想は膨らまなかった。


僕は今、君に、何人の他人の話をした?


「男性二人」


その通り。

ただ、見掛けたっていうのがリアルに起きただけで、それだけの話だよ。


君、僕の家系の子孫だよね!?

とか、

大きくなったね♪

または、

貴方は、私の何なんですか?


なんて、決して僕は声は掛けていない。



「分かったよ、兄貴、それらは、もう充分だ…。」

俺は、そう言った。


結局だ。

俺は、兄に、タイタニックみたいだった♪話を、どこかで聞けるだろう、と少なからず期待していたのだ。


兄らしい、というのは、俺の兄に対する願望以外、何者でもなかった。


俺は、この時、でも、心の奥底で、何かホンワカ暖かいものがあった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ