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攻撃魔法が使えない騎士の何が悪い  作者: リプチー
ユグドラシル調査
15/19

第二の試練2

レイスを置き去りにし、壁から壁へと縦横無尽に飛び回り、ユグドラシルを登っていく

その勢いは驚くべきもので、ルキアは既に十二階層まで到達していた

「風が気持ちいいぜ」

ユグドラシルの魔力がルキアの魔法に反発することで、発動した魔法が格段に強化されている

壁を蹴るルキア自身の身体能力に魔法が加えられ、更にユグドラシルの魔力の反発もあり、現在のルキアの力は普段の10倍を越えている

レイスの話によると、ユグドラシルは二十階層以降は騎士であっても苦労する程らしい

「どうだかなあ。全くしんどいなんて思わないけど」

ルキアは涼しい顔で次に待つ十三階層へと向かう

次で十二階層を抜ける

ルキアが壁に飛び移り、足に力を込めた時

グォッという奇妙な音が聞こえたかと思うと、足に刺のような感覚があった

「っづ!」

ルキアが足に目を向けると、そこには巨大な蟹が木目を突き破り顔を覗かせ、強靭なハサミに彼の足を掴んでいた

「は!?」

蟹はハサミを振り上げる

ルキアはハサミに掴まれたまま、壁に激突する

蟹はハサミを乱暴に振り回す

ルキアはそれになされるままに宙を行ったり来たりする

蟹がハサミの力を緩めると、ルキアは投げ飛ばされ、再び壁に激突する

「がっ!」

ルキアが目を開けると、蟹の姿はついさっきまでいた場所から消え、変わりに地なりのような音が壁の中を進んでいた

背後の壁が大きく盛り上がった

「まさか」

壁がぶち破られ、そこから巨大なハサミが飛び出る

「嘘だろおい!?」

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