22、一報
GARDENIA NEWS 1170.6.16
動き再び「フィリランセス極地再開発支援政策」続報
バッシュ・アルカーナ議長が提唱する「フィリランセス極地再開発支援政策」に関して、当初政策への協力を否定していたガーデニアの砂海研究機関だが、在籍中の研究者が全面的に研究支援を行うことが関係者への取材で明らかになった。
政策を支援するのは、叡力機工学の第一人者、ティント・ディナル氏。
アルカーナ議長は政策発表当初から、「研究者との連携も強化」と述べており、強固な基盤造りの一端と考えられる。
ディナル氏は国内のみならず、国外でも高く評価されている研究者であり、その専門である叡力機工学においては「天才」とまで称されている。
氏の研究は叡力機関の発展に大きな影響を与えているが、今回注目される叡力兵器の開発などはこれまで意欲的に関わっているとは言えず、その姿勢の変化が注目されているようだ。
ディナル氏の父はガーデニアの市議を務めており、氏を知る人物はその線から内々に話が進められたのだろうと語るが、真相は明らかになっていない。
しかし、ディナル氏が政策に協力するとなると、叡力機工学を主軸に、砂獣掃討に用いられる叡力兵器の開発を一挙に引き受けることになるだろう。
一部議長の政策に慎重な姿勢を見せていた議員も、ディナル氏の全面協力を受け、態度を軟化させつつあるようだ。
一方、ディナル氏が所属するガーデニアの砂海研究機関は、「当人に確認中」とコメント。
ディナル氏の意向は、籍を置く研究機関にも知らされていなかったようである。
肝心の氏はすでに首都で研究を進めているとの話もあり、公の場で説明する予定はなさそうだ。
突如、現実味を帯びる「フィリランセス極地再開発支援政策」。
提唱された政策を皮切りに、ガーデニア市議会とガーデニア砂海案内組合の溝は一層深まりつつある。
悲劇を知るガーデニア市民の間からは、クラウンが黙ってはいないだろうとの声も上がっており、全容が未だ明らかにならない政策に不満が高まっている現状だ。
政策の余波はどこまで広がるのであろうか。
今後も「フィリランセス極地再開発支援政策」、そしてアルカーナ議長の動きを追って行きたい。
第四貴妃セルディア様、御体調不安
王家広報より、セルディア様の御体調不安が発表された。
御病名などは明かされず、すでに今月初めより御静養されていると言う。
一日も早い御快癒を願って止まない。




