ハハ…はは…母で、幼女じゃなく養女。
サクッといきます。
コンコン!
「おはようございます。起きていらっしゃいますか?」
どうやら侍女さんがドアをノックしてきたようだ。
「どうぞ~」
「失礼します」
ドアを開けて入ってくる。
この侍女さんだが、昨日はあまりの眠さに覚えていなかったが、良く見ると白ネコにピンクの淡い髪……あれ?その描写どこかで……。
そして侍女さんにしては、豪奢なドレス……。
「おはようございます。昨日はご挨拶出来ませんでしたが、私は王女のユキ・タマーラと申します」
「王女……?」
「はい。女王であるシロナは、私の母ですわ。ご主人さま」
「ハハ…はは…母…?」
朝っぱらから、頭の中はハードな展開だ。
まさかの展開だ。どう対応すればいいんだ?
そんな事を考えていたら、ユキさんが
「とは、言ってもシロナと私は本当の親子ではないのです」
「え……違うの?」
「私は、シロナの姉の子なのです。母は、私を産むとすぐに亡くなってしまったので、その跡を現女王であるシロナが継いで、私が養女となったのです」
「幼女…違う。養女か」
見た感じは、中学生っぽい感じだし。
☆★☆★☆★
その後、ユキからも『ご主人さま』と言われ、何故か抱きつかれた。
とりあえず、よしよしと撫でると、蕩けた笑顔をしていた。
どうやらネコミミ族にも俺のテクニックは通用しそうだ。
それにしても、何故ここまで懐かれるかわからん。
しかも受け入れ率100%だ。
とはいえ、考えても仕方ないから、もう考えるのを放棄した。
あの考えるのを止めたらあ~たらこ~たらは、ほかっとく。
現実を受け入れて、お気楽にご隠居生活を送るのだ!
☆★☆★☆★
お読み頂きありがとうございます。