表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

勧誘!

ある日、1人の少女がとある高校に転校してきた。

その少女は高校に入るや否や言葉巧みに先生を説得し、実戦部を創立したのであった!

そして実戦部が創立してから3日経つある日…。



「人がこない…」


机にだらーっとうつ伏せしている黒髪のショートの少女はこの物語の主人公、砂刀真理(さとうまり)である。

真理は部を建てたのは良かったものの、その後の事は何も考えていなかったのである。

そしてお世辞にも賢いとは言えない頭をフルに使って、勧誘しようという結論に至ったのであった。そして勧誘すべき相手は意外にもすぐに見つかった。



少女が男に流れるような連撃を繰り出し、しまいには投げとばしたのを見て、真理はこれだ!と思った。

投げとばした少女は男に向かってこう言った。


「か弱い女性を乱暴に扱うから天罰が下るのだ、さぁ!今すぐこの女の子に謝れ!」


「あ、あの、私は乱暴にされたわけじゃ…」


「だめだ!このままではお前は好きなようにやられてしまうぞ!」


強気に言い放つ少女、しかし言われた方は困惑しながら話しを続ける。


「い、いや…この男の人は私が車に轢かれそうだったから突き飛ばして、助けてくれて…それが乱暴にしてるように見えちゃったのかも…」


「………………えっ」

「と、とりあえず、面倒になる前に、この男の子を病院に連れていくね…」



女の子はボロボロになって実は気絶していた男を介抱し、病院に連れて行った。

残った少女は、というとベンチに座り頭を抱え込んでしまった。


「また、無駄な正義感を出して他人に迷惑をかけてしまった……」


少女は呟き、ふと顔をあげると満面の笑みの真理が居た。


「はじめまして!私、砂刀真理って言うの!単刀直入に言うけど実戦部に入らない!?」


「いやいい」


即答した少女は、ベンチから立ち、離れて行く。

慌てて真理は追いかける。



「ま、待って!そうだ、な、名前!

私、砂刀真理って言うの!

あなたの名前を聞かせてください!」

「宮ノ内清麗(みやのうちせいれい)だ、それではさようならだ、もう会うことはないだろう。」



真理の方を向かずに清麗は自己紹介をし、そそくさと行ってしまった。だが真理は諦めなかった。


「ちょっと待ったぁ!!」


真理は後ろから清麗を締め上げ、携帯を清麗に見せ、先ほどから撮っていたムービーを見せた。

真理は悪知恵の方は良く働くらしい。


「なっ…これは…!」


「そうだよ~、さっきの暴行のやつだよ~、これがバレちゃったらやばいんじゃないカナー?

あっ、動いたら投稿しちゃうよー?」



耳元でささやき、指でつんつんしながら清麗を拘束(?)した。


「わ、私にどうしろというのだ……」

「実戦部に入ってくれれば、この事は内緒にしてあげるよっ!」


「わ、分かった……入ったら見逃しくれるんだな…」


「もっちろん!やったー!記念すべき第1号よ!」


「くっ…おのれぇぇ……」





強引に入らされた清麗、そもそも実戦部とはなんなのか!?実戦部の明日はどっちだ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ