片友情 片奴隷
秋の文芸展2025用にまとめたやつです
~僕視点~
「ねぇ今日も遊ぼ!」
僕は今日も友達のミズキと遊ぼうとミズキの家に行った。
「あぁいいぜ。でもその前に手伝って欲しいことがあるんだがいいか?」
「?なに手伝えばいいの?」
「これを俺の部屋まで運んで欲しいんだが」
そういってミズキは段ボールを渡してきた。
「わっ!結構重いね」
「そうなんだよ」
僕ら二人は段ボールをミズキの部屋まで運んだ。
「助かった。ありがとうな」
「いいよいいよ友達でしょ!」
そして僕らはゲームをやって遊んだ。ふと窓の外を見るともう赤くなっている。ほのかにいい匂いもする。
「もうこんな時間だ。残念だけどもう帰るね」
「おうわかった」
「じゃあね!また明日!」
「あぁ」
次の日も僕は遊びにきた。
「ミズキー!遊びにきたよー!」
「きたか!ちょうどいいこれを裏の倉庫に運んで貰えねぇか?」
「これまた重そうな箱だねぇ」
「あぁ重すぎて一人じゃ運べなくてな」
そして僕は箱を裏の倉庫に運び終わった。
「ありがとうな助かる」
「いいよ!友達どうし助け合わないと!」
こんな風に僕は毎日遊んだり手伝ったりしていた。そんな風に過ごしていたある日僕は体を壊してしまった。
「ゴホッゴホッ」
「だいじょうぶか?」
「ゴホッ…多分、」
ミズキは体を壊してしまった僕の見舞いにきてくれる。正直とっても嬉しい。
「お前体は大事にしとけよー」
「うんわかってるよ」
…言うべきなのかな。僕がもうすぐ死んじゃうこと。でももしかしたら治るかもしれないし、友達は悲しませたくないからまだ言わないでおこう。
~その日の夜~
僕は死んじゃった。原因は動いてるときに骨が折れちゃってそれが内蔵を傷つけちゃったかららしい。もうすぐ死ぬってお医者さんに言われてたし仕方がないのかな。でもミズキに言えなかったことが心残りだな。ミズキの手伝いも出来なくなっちゃったし。ごめんねミズキ。
~ミズキ視点~
「ねぇ今日も遊ぼ!」
はぁまた来やがった。なんなんだあいつ 毎日毎日懲りずに家に来やがってよ。正直迷惑だ。そうだ!丁度良いこれを運ぶのを手伝って貰うか。我ながら名案だ。
「あぁいいぜ。その前に手伝って欲しいことがあるんだがいいか?」
「?なに手伝えばいいの?」
「これを俺の部屋まで運んで欲しいんだが」
「わっ!結構重いね」
(無駄口叩かないでさっさと運べよ。)
「そうなんだよ」
そして運び終わった。疲れたな。だけどこいつ無駄に力あるから便利なんだよな。明日も使わせて貰うか。奴隷の様にな。
そしてその日はゲームをやって終わった。あいつは夕飯時まで居やがった。
「ミズキー!遊びにきたよー!」
よしよし今日も来たな。これ運ぶのに使うか。
「きたか!ちょうどいいこれを裏の倉庫に運んで貰えねぇか?」
「これまた重そうな箱だねぇ」
「あぁ重すぎて一人じゃ運べなくてな」
もちろん嘘だ。別にこの程度なら運べるが楽をしたいからこいつに運ばせようと思っている。
運び終わったし一応の労いしてやるか
「ありがとうな助かる」
「いいよいいよ友達どうし助け合わないと!」
こいつが馬鹿なお陰で友達っていう嘘だけで騙せるのとても楽だな。また今度使える時使うとするか。
こんな風に俺はこの馬鹿を使って楽をしていたある日。こいつはあろうことか家で怪我をしやがった。便利な駒が消えるのは惜しい。
「だいじょうぶか?」
「ゴホッ…多分」
さっさと治ってくれねぇかな。また使いたい用事が出来たんだが。
「お前体は大事にしとけよー」
(じゃないと俺が困るからな)
~次の日~
あいつの病室にいったら死んでいた。死んだやつを見るのは初めてだった。最悪だ。便利な駒が消えてしまったな。まぁいいか。別の駒探して使えばどうにかなるだろ。あいつの親から死因を言われたが正直どうでもいい。おれはまた新しい駒の入手方法を考えることの方が重要だ。




