表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たとえばリアルロボットアニメのお約束  作者: アニメだいすき
ACT.1 謎の軍隊からの攻撃...
3/8

謎の軍隊からの攻撃...(3)


 物語は〝いつものアレ〟──謎の軍隊からの攻撃──で始まった。


 この物語世界において、地球連邦は強力な中央集権体制を敷いており、世界は〝体制の側の者〟と〝捨て置かれた者〟、〝持てる者〟と〝持たざる者〟とに分かたれている。

 民主政治の結末がコレというのは何とも悲観的ではあるが、この類の設定はもはや何らの疑問も差し挟まれることのない、洋の東西を問わない〝お約束〟だと言えよう。


 この後、このままではこの世界は、帝政または貴族封建制への道を辿るか、国家社会主義的な管理体制へと邁進していくことになるのだろう。

 だが、差し当って〝この物語〟の現在(いま)は、巨大な体制が維持される中で反体制の側が水面下に潜り時節(とき)を待っている、という構図だ。


 そして、その反体制の側が、体制の側の軍である連邦軍の目を盗み、同じく虐げられた者の協力を得て整備した軍事力を以って遂に戦端を開いた…──。

 そんな図式が、今回のお題『謎の軍隊からの攻撃』である。



 実は技術的には相当に無理のある設定ではある。

 そもそも全世界を掌握している単一の軍事組織であるところの連邦軍の目を盗んで、何故にそんな大規模な軍隊が湧いて出て来得るのか?

 この様に大規模かつ同時多発的に蜂起されるに及ぶまで、なんらの兆候も掴めなかった情報部……。これらは何も機能していないのか? 無能なのか?


 それらの問いには一応もっともらしい説明は用意されている。

 先ず、連邦軍内部は軍閥化しており一枚岩ではないこと。


 そして宇宙開発を黎明期から支えてきた巨大企業(コングロマリット)(なぜこの手の企業体の意思決定層が機能不全に陥るほどの分裂はしないのか…連邦政府はガタガタなのに……はさて置き……)が政府とそれぞれの軍閥をその潤沢な資金で操り情報を操作していること。


 それならそれで、せっかく巧くいっている(ほぼ世界を牛耳っているわけなのだから)そういう取り決め=仕組みを維持すればいいものを、それをよしとしない反体制の側の一部の理想主義者が、実力行使をも辞さずに表舞台に立とうとしていること……。


 まあ、こんなところだ。

 ──…メンドクサイね。……その割に〝苦しい〟し。



 さて、今回の『謎の軍隊』は〝アルメ・ブランシェ〟と名乗っている。


 軍人貴族趣味のオタク共ではない。

 むしろ先鋭的な共和主義者の集団、といった趣で…──まぁ、どちらにしても面倒くささに変わりはないが…──融通の利かない知識階級(インテリ)の原理主義者である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ