詩 赤の柱 燃焼終了
「新しいエネルギーが誕生します」
「これで私達の未来はもっと豊かになるでしょう」
大地が燃えている 大陸ごと燃えている
真っ赤になって 最後まで灰になっていく
どうしてこんな事になったのか
それが分かるものなど
この場所にはいなかった
このままでは住めない
このままでは生きていけない
希望は絶望に代わってしまった
幸福は不幸に様変わりしてしまった
誰かが予想できていたのだろうか
誰かが止めようとしていたのだろうか
誰かが現実に目を向けていたのだろうか
誰かが何かをしていたのだろうか
「私達に人生はこれからもっと豊かになります」
「幸せな人生が待っている事でしょう」
「ストーリー」
何かを燃やしてエネルギーを得る。
始まりは、ただそれだけだったのに。
どうしてここまで大事になってしまったのだろう。