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コンビニの中はなぜか落ち着く
ピロローン♪イラッシャイマセー
コンビニはやっぱり温度がいいよね。涼しいわあ
「おいどんはチョコバナナ一択でごわすな」
「了解でごわす。おいどんはどれにしようかなー」
こんな金髪西郷はいやだよ。
結局2人でおんなじチョコバナナに。
そしてこっそりカゴに梅干しも入れておいた。食べたくて☆テヘ!
「いやめっちゃ気づいてるよ。なぜもっと隠そうとしないんだい」
「なんか、奢ってもらうし悪いかなって」
「気遣いの仕方に難ありだね…」
イチャイチャしながら2人でレジへ。しかし全然店員さんが来ない。
「すみませーん。……あれれ」
「かけるくんの見た目が怖いからですな」
「いやかえでちゃんでしょ」
「金髪君はおだまりよ」
、、、、
、、、
、
来ない
「これ絶対おかしいよね、セルフレジでもないし」
2人で周りを見てもお客さんすら見当たらない。
本当にちょっとだけ寒気を感じて下腹部のあたりが冷えついた。
なんでだろ
「俺、中の人呼んでくるね」
「わしもついてくよ」
「いや、呼ぶだけだし待ってていいよ。今日はかえでちゃんに逆らえない日だし。」
こんな強面ボーイの上に立てるとは悪い気がしない。
「うむ、では急ぎたまえ」
「かえでちゃんの仰せのままに」
そういってかけるくんは店員さんがいるであろうレジ裏へと向かっていった。
奥で店員さん寝てるのかな。でも夕方からワンオペとかありえないだろうし、まだ何人かいるはずだよなあ。倒れてたりした時用に救急車呼ぶ準備しておこうかな…。やばい110番しか思い出せない。199であってたっけ…。
・・・
遅い。
え、いくら何でも遅すぎないか。
もうかけるくんが行ってから5分は経つぞ。
この間お客も1人も来ない。
怖いから誰か来てくれよぅ。。。
何かあったのかな…。
ヒヤリとした感触を感じて自分の腕を見る。
すごい鳥肌だ。
コンビニの冷房強すぎやん。
ふぅ・・・・
ええいままよ!
おいらは意を決してレジ裏へ足を進めた。
「あれ」
奥で寝ていた店員を起こし、レジまで帰ってくるとかえでちゃんがいない。
俺のカバンと並んでかえでちゃんのリュックサックだけが置いてある。
「どこに行ったんだ?」