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すたすたと2人で並んで学校を出る。
外からは色々な部活の快活な声が聞こえてくる。
「かけるくんは部活まだ決めとらんの?」
「うーん、昔格闘技ちょっとやってたからボクシング部とかは少し気になるかも。」
「ふ、ふーーーん、、、。」
、、、絶対に逆らわんとこ。
「かえでちゃんは?」
「せやねー、うーん、あ、ボクシング部のマネージャーとかいいかも」
「マネージャー?笑 選手じゃないの?」
「いや、パンチとかされたら一発で泣く自信あるよ。これ以上あてぃしのプリチーなフェイスを汚したくないの。」
「あほか笑笑」
「それに苦しんでるかけるくん見て元気もらいたい。」
「発想が悪魔すぎるよ」
2人でぺちゃくちゃ喋ってたら15分くらいで駅前に。こやつ歩くの早いからわし割と息切らしとるでよ。、、、短足って言った????
「あれ、おかしいなあ」
「どったのじゃ。道わかんなくなった?」
「いや、コンビニが復活してる」
「まてまてまて笑笑」
とんでも発言にめちゃめちゃツボってしまう。そんな面白いことあるかい笑
「いや、ほんとにコンビニが復活してる…え?おかしいよ…」
「コンビニも1匹いたら100匹いるようなものだかんね。あとその真面目な顔そろそろやめてもろて。また笑いそう」
かけるくんの真剣な顔がまたじわる笑
コンビニ見て絶望してるイケメンは流石に草生えますよ
「もう、笑いすぎ!じゃあこの広告ガセだったのかな。えー、めっちゃ楽しみだったのに」
広告の画像をもう一度見せてもらう。開店日も場所も全く違わないようだけど
「ガセっぽいね。仕方なしよ。コンビニでアイスとか買おうで。お腹すいてきちゃった」
「ごめんねかえでちゃん。」
かけるくんが本当にしょんぼりした顔で下を向く。なんだろう、頭からイヌの耳が生えてるように見える。これは窓でも割ったかコンセントにかじりついたイヌに違いない。
「ぜんぜん気にしてないのに笑 うちらでこのカフェここにオープンしてやろうぜよ。わし店長したげるからちみはカップ探してきたまえよ」
「このコンビニつぶすか、、、。」
かけるくんに笑顔が戻ってきてホッと一息。でも君の見てくれとその発言はどう頑張っても誤解しか生まないよ…かけるくん。
「ささっ、アイス奢ってくだしゃい。」
「今日は俺に逆らう権利はないね…」
こうして僕はかけるくんと腕を組んでコンビニへ。
肩に手が届かなかったのは秘密だよ