A7
「カエデ」
ギエンとの邂逅のあと、ゾムの部屋で寝がえりをうっていた。
「・・・おかえりゾム」
よっこいしょと立ち上がり、ゾムへ抱擁する。
いつもであれば部屋に帰って来るや否や飛び上がって喜ぶのだが、今はそんな気分になれなかった。
どうしても気になってしまうのだ。
ギエンのことが。
なぜギエンに心奪われるのかが。
ゾムは微笑みながら抱きしめ返してくれた。
だが、異変に気付いたのだろう。
バッと僕を引きはがす。
・・・まずい。
慌ててゾムと目を合わせ、とりとめのない話をする
「き、今日はなんの会議をしてたのんかね」
「いやあ、帰ったばっかりだからなんだかお城が新鮮に感じるよ」
「さっきもお腹減っちゃってね。お城探検してきたよ」
返答はない。
「私を見ていないのか」
口をつぐんでいたゾムが冷たく告げる。
心の底から焦燥感に駆られる。
「いやいや、ほんとに違うんですよ、兄貴。へへへ、へへ…」
汗がぽたぽたと額を落ちる。
ほんとにまずいかもしれない。
「ひ、久しぶりに帰ってきたから疲れちゃってて、ね、ね。。。」
「躾けなおす必要があるな」
膝がカクカクと細かく震える。
歯がカチカチと音を鳴らす。
怖い。
やめて。
やだ
「本当にごめんなさい、ちがうんです、許してください、お願いします、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
グイっと髪をつかまれ奥の部屋へと連れていかれる。
あまりの恐怖で立ち上がることもできない
なすがまま衣服を裂かれ、鉄製の板に体を固定される。
手足の自由はなく、猿轡を嚙まされる。
ああ、いつものだ。
もう逃げられない
涙でぐちゃぐちゃになった顔をそっと撫でられる。
ゾムが何かの魔法を唱えると薄紫のゼリーが体を覆う。
「躾けの時間だ」
ゾムがにやつきながら紫に覆われた皮膚に触れる。
「!んんんんんんんんんん!!////」
とめどない快感が体をはしる。
つま先は揃って伸びきり全身の毛が逆立つ
「ふふ」
首へ細い指がのびる
「んんんんn//////ん…」
首を触られただけなのにもう果ててしまいそうだ。
かぶりを振ってよけようにも全く身動きがとれない
「私の可愛いカエデ、もっと顔を見せてくれ」
耳元で囁かれ、ギュっと陰部を握られる
それだけで自分は勢いよく昇天した
「…あ……!!!!んんんん!!んフー!ん!!!フー!フー!」
下腹部が勢いよく震え、腰が狭い自由の中で激しく揺れる
「まだ何もしていないだろう」
何度も手で陰部をさするように動かしてくる
「んふー!んう!!ん……!~~~~~!!~~~ァ!~~~~~~!!!!!!!!!!」
腰が壊れたおもちゃのように激しく暴れる
「それ」
乳首を指先で弾かれる
「んおグぅ!!!」
白目を向いて一瞬意識が飛びそうになる
涙でぼやけてもう何も見えない。
「ふふ、ふふふふあはははははは!」
「~~~っ、!!・・・・!・・・・・・・」
楽し気な笑い声と自分の嬌声が部屋に木霊する
意識の無くなったあとも、魚のように飛び跳ねるだけの人形をゾムはいつまでも凌辱し続けた。
「さあ、次はどこへ行く?」




