超テンプレなろう系を頑張って書く6
今度こそ絶対に死ぬ。
まだ意識がある。狭い、苦しい、熱い、生きたいのに、生きたいだけなのに、もう力がでない。
体が溶かされていく。でもまだ死にたくない。絶対に生きるんだ。絶対に、
「この世がどうなろうと絶対に生きてやる!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
力が湧いてくる。生きたいという気持ちが、力になってくる。不思議と体も治った気がする。
この狭い中から、力いっぱい押し破れば生きれる。自分の中の生存本能がそう言っている。
「うおおおおおお!!!」
あともう少し
「うおおおおおおおおおおおああ!!!!!」
あともう少しで!
「オラああああああああああ!!!!」
パァンッ!!!
張り裂ける音と共に僕は、この狭い中を、押し破って抜け出した。
化物の体の中だった。化物は、腹が裂けて動かなかった。
僕の体の何もかも治っていた。なくなった腕さえ。
僕の『生きたい』という気持ちが、化物の体を打ち破り、僕の体まで完全に再生させた。
辺りはもう夜になっていた。
僕はこの世界で生きていけると確信した。生きるという気持ちで僕は勝った。もう希望に満ち溢れていた。
「星綺麗だなぁ...」
うれしくなり、ふと空を見上げていると沢山の綺麗な星があった。