『シーサイド・スーサイド』 青木慶さん
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(尾崎ゆうじの)
『第6回小説の「続きが気になる度」を評価してみた!』
評価シート
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作者さんへ……このたびは企画にご参加いただきありがとうございます。
読者さんへ……本ページにお越しいただきありがとうございます。「この作品良さそう」と思ったら作者さん並びに尾崎のフォローをお願い致します。
1 作品タイトル『シーサイド・スーサイド』
作者名: 青木慶さん
作品リンクhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054935247249
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2 本作のキャッチコピーとあらすじ引用(抜粋)
(キャッチコピー引用)
全ては1本の缶コーヒーから始まった…。海上の密室殺人に高校生が挑む!
(あらすじ引用)
県立高校ヨット部の練習中、衆人環視の海上でOBが殺された。この日、取材でハーバーに訪れていた新聞部の私とそうちゃんは事件に巻き込まれてしまう。
犯人が捕まらないまま迎えた翌日、学校にやってきた刑事から容疑者候補として名前が上がったのは思わぬ人物で…。
さらに学校は、インターハイの予選を週末に控えているにも関わらずヨット部の休部を決定。私たちは彼らのためにも事件解決に向けて調査を始めるのだった。
語りはゆるく、謎は深く。
ポップな青春本格ミステリー、ここに開幕!
――私は、読者に挑戦する。
(以上、引用でした)
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3 尾崎が作品を読んだ日:
2020年 12月 15日
4 各項目の評価・採点(各最高20ポイント(⑥のみ10ポイント)):
・評価モード……ノーマル
・作者さんから要望……特になしです。
・はじめにひとこと……時間内で1話目の7,000字をようやく読めました。ミステリーということで、事前情報も頭に入れつつ……ということをやっていたら、ようやく事件発生というところで終わってしまいました汗
※評価モード・採点基準について知りたい方はこちら
https://kakuyomu.jp/works/1177354054914254604/episodes/1177354055062357768
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※〇→おもに小説・物語制作における基礎力に係る項目
●→おもに物語を面白く・魅力的にするための創造力に係る項目
①[タイトルやあらすじ・掴み…… 14pt/20pt]
〇興味を引くあらすじか、作品を読みたくなるか……4pt
〇本文冒頭は読者の関心を掴みそうか…………………3pt
●ストーリーに対し適切で魅力あるタイトルか………3pt
●キャッチコピー等の内容は読者に刺さりそうか……4pt
②[キャラクター……………………11pt/20pt]
〇人物の感情描写が適切で、共感できるか……………3pt
●登場人物は魅力的か……………………………………3pt
●台詞や行動で人物の本質が描かれているか…………3pt
●登場人物たちの関係性が上手く描けているか………2pt
③[ストーリー……………………… 12pt/20pt]
〇物語の方向性がはっきりしているか…………………3pt
〇あらすじから想像するに適切な書き出しか…………3pt
〇登場人物の設定がストーリーに生きてるか…………3pt
●読者を楽しませようと工夫しているか………………3pt
④[文章力…………………………… 16pt/20pt]
〇読みやすく、書きこなれた文章か……………………4pt
〇用字用語に誤りがなく適切か…………………………4pt
〇会話や台詞に同時代性はあるか………………………4pt
●内容に対し文体は魅力的か、ふさわしいか…………4pt
⑤[世界観、オリジナリティ………16pt/20pt]
〇世界観や設定に矛盾はないか…………………………4pt
〇フィクションなりのリアリティを演出できてるか…5pt
●想定読者の興味、関心を引きつけられるテーマか…3pt
●アイディアが斬新か……………………………………4pt
+[続きが気になる度!……………6pt/10pt]
●特有の魅力、売りがある………………………………4pt
●続きが気になった!!…………………………………2pt
(実際に時間外で読んだ5/気になった4/どちらとも3/あまり2/気にならない1)
[おさらい]
・タイトルやあらすじ・掴み…14pt
・キャラクター…………………11pt
・ストーリー……………………12pt
・文章力…………………………16pt
・世界観、オリジナリティ……16pt
・続きが気になる度……………6pt
5 総合得点は──
【75】pt!!
(〇基礎力系……40pt/55pt)
(●創造力系……35pt/55pt)
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【コメント】
(良かったところ)
・青春ミステリー的な感じだけど舞台が海の上、ということでとても特徴がありますね。しかもヨットのリアルな知識が展開されていて、さらにヨット部の光景もリアルな感じで、おそらく他の人には出せない臨場感と情報量だと思います。
・あらすじのあおり文句がけっこう好きです。押し出す感じでハードルは上がりますが、そのぶん読みたくなります。その意気が素敵です!
(指摘・提案事項)
・別作品の続編なのですかね……? ちょっと初見読者である私からすると、主人公はどういう立場で沖のヨットを眺めているのか、早い段階でそれがわからないと、違和感がすごいです。具体的には「ここからだと、な〜んも分からん」のあとにすぐ主人公情報欲しいです。
いま自分がどの立場で喋っているのか、は大事だと思います。途中でようやく、主人公とそうちゃんとが新聞部なのだとわかるまで、気になって気になって仕方がなかったです。ミステリなので、叙述トリックという線も視野に入れて読むわけで、もうそれだけで負荷が大きい。
できれば、いい具合にキャラ自身の状況説明や、メインキャストとの関係性などを都度早めに紹介してほしいです。
・また立ち位置の問題と関連していますが、主人公がどんな状況でその場にいるのかがわからないので、感情移入もできなくて、すごく損をしています。
舞台における登場人物の関係性など、全部きちんと過不足なく紹介しつつ、伏線も紛れ込ませつつ、そのうえで主人公に対する共感・感情移入も……という大変な作業をしなきゃいけないのが、ミステリの辛いところですが……でもそれがうまくできないと、そうちゃんに対する絡みも、顧問に対する突っ込みも、なんか全部上滑りしちゃうので、先を読み進めたいという欲求が湧かなくなっちゃって、とてももったいないと感じました。特に1人称作品なので、なおさらだと思います。
水上のヨットというクローズドサークルを活用した謎が展開される前に、読み手が離れてしまうのは嫌だと思うので、もちろん作者さんの自由ですが、その辺りの手直しを強くお勧めします。
※作者さんへ……指摘や提案は、あくまで読んだ範囲における尾崎の見解なので、ピンとこなければ、無視していただくことを推奨します。
(終わりにひとこと)
・謎が登場して、そのあとどうなるのかがミステリーの肝なので、あまり気になるどーで取り扱うべきジャンルじゃないかもしれませんね。推理面で自信があると思うので、全体を通して読んでほしくなったら、別にアプローチくださいね。たぶん現状で青木さんにしか書けない舞台背景だと思うので、ぜひぜひ改善して唯一無二のミステリー作品に磨き上げてほしいところです!
6 読者のみなさまへ:
→ そんなわけで、現状ではあまりキャラに共感できない構造になっておりますが、ミステリーにはロジックのみあれば良いという謎解き好きの方は、作者さんの挑戦に応じてみてはいかがでしょう?
以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!
気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935247249
では、次の作品紹介をお楽しみに!
創作コーチ
尾崎ゆうじ
(note※フル読み) https://note.com/ozaki_yuji
(youtube) https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber
※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施しています!
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