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小説の「続きが気になる度」を評価してみた!  作者: 尾崎 ゆうじ
第6回『気になるどー』参加作品
14/25

☆『転生先は異世界の“ような“地球でした ~主文、揺り篭から墓場までが執行猶予なのです!~』GTHさん(HTGさん)

************

(尾崎ゆうじの)

『第6回小説の「続きが気になる度」を評価してみた!』


 評価シート


************


作者さんへ……このたびは企画にご参加いただきありがとうございます。

読者さんへ……本ページにお越しいただきありがとうございます。「この作品良さそう」と思ったら作者さん並びに尾崎のフォローをお願い致します。



1 作品タイトル『転生先は異世界の“ような“地球でした ~主文、揺り篭から墓場までが執行猶予なのです!~』

作者名:GTHさん(HTGさん)

  作品リンクhttps://novelup.plus/story/405506483

────────────────

2 本作のキャッチコピーとあらすじ引用(抜粋)

 

(キャッチコピー引用)

転生先が必ずしも異世界とは限りません


(あらすじ引用)

「地獄行きの執行猶予として、もう一度人生をやり直してくるのです!」


神を名乗る緑髪の少女が下した判決によって、自ら命を絶った男は半ば強制で異世界に転生……と思っていたが、実際は違った。


転生させられた先は、15~6世紀頃の西ヨーロッパ地方、つまり地球だった。

しかし、生まれた国はスペインでもフランスでもなく、史実では3世紀頃に消滅したとされるローマ世界の亡国[ガリア帝国]、そこは既に地図から消えたはずの国……さらには魔法や魔物、本来は空想の産物とされていたそれらが、当たり前のように存在するという、まさに剣と魔法の世界。


それもそのはず、そこはかつて自分が生きた世界とは別の世界線であり、いわゆるパラレルワールドとされるものだった。


これだけでも十分に大変だったが、新しく生を受けたのは女として、辺境領主の長女[アニーレ・カルベラーナ]としての生を受けてしまう。


前世で無念の自殺を遂げた彼……もとい彼女は、これまでの常識がほぼ通用しない世界で、後悔しない人生を歩むことを決意し、少しづつだが前世の自分と向き合い始めた。


(以上、引用でした)

────────────────

 

3 尾崎が作品を読んだ日: 


 2020年 12月 13日 



4 各項目の評価・採点(各最高20ポイント、⑥のみ10ポイント(総計最大110ポイント)):


 ・評価モード……ノーマル

 

 ・作者さんから要望……特になしです。


 ・はじめにひとこと……Twitter枠です。なろうとノベプラで投稿しているようで、どうしようか悩んだのですが、特に指定なかったし、せっかくちゃんとイラストまで付いているのでノベプラで読むことにしました。(カクヨムのインターフェースがめちゃくちゃ読みやすいと判明)。


 時間内で読めたのは4話まで。軽い感じで進むのと、文章的なまずさなどがなかったのとで、4話まで読むことができました。


※評価モード・採点基準について知りたい方はこちら

https://kakuyomu.jp/works/1177354054914254604/episodes/1177354055062357768

────────────────

※〇→おもに小説・物語制作における基礎力に係る項目

 ●→おもに物語を面白く・魅力的にするための創造力に係る項目

(細目のpt=5…とてもよくできている。4…できている。3…どちらとも言えない。2…あまりできていない。1…できていない) 



①[タイトルやあらすじ・掴み…… 14pt/20pt]


〇興味を引くあらすじか、作品を読みたくなるか……3pt

〇本文冒頭は読者の関心を掴みそうか…………………4pt

●ストーリーに対し適切で魅力あるタイトルか………3pt

●キャッチコピー等の内容は読者に刺さりそうか……4pt


②[キャラクター……………………15pt/20pt]


〇人物の感情描写が適切で、共感できるか……………4pt

●登場人物は魅力的か……………………………………3pt

●台詞や行動で人物の本質が描かれているか…………4pt

●登場人物たちの関係性が上手く描けているか………4pt



③[ストーリー……………………… 13pt/20pt]


〇物語の方向性がはっきりしているか…………………3pt

〇あらすじから想像するに適切な書き出しか…………4pt

〇登場人物の設定がストーリーに生きてるか…………3pt

●読者を楽しませようと工夫しているか………………3pt


④[文章力…………………………… 14pt/20pt]


〇読みやすく、書きこなれた文章か……………………4pt

〇用字用語に誤りがなく適切か…………………………3pt

〇会話や台詞に同時代性はあるか………………………4pt

●内容に対し文体は魅力的か、ふさわしいか…………3pt


⑤[世界観、オリジナリティ………10pt/20pt]


〇世界観や設定に矛盾はないか…………………………2pt

〇フィクションなりのリアリティを演出できてるか…2pt

●想定読者の興味、関心を引きつけられるテーマか…3pt

●アイディアが斬新か……………………………………3pt



+[続きが気になる度!……………7pt/10pt]


●特有の魅力、売りがある………………………………4pt

●続きが気になった!!…………………………………3pt

(実際に時間外で読んだ5/気になった4/どちらとも3/あまり2/気にならない1)


[おさらい]

・タイトルやあらすじ・掴み…14pt

・キャラクター…………………15pt

・ストーリー……………………13pt

・文章力…………………………14pt

・世界観、オリジナリティ……10pt

・続きが気になる度……………7pt



5 総合得点は──


【73】pt!!


(〇基礎力系……36pt/55pt)

(●創造力系……37pt/55pt)


────────────────

【コメント】


(良かったところ)


・私は世界史にそこまで詳しくないのですが、主人公の転生先となる舞台が、亡国『ガリア帝国』というのが、良いですね。ストーリーの軸になる部分だと思うのですが、実際に存在し、消滅したとされるその国に転生したことで、主人公がどうなるのか、他の転生モノとどう差別化して描いていくのかが、とても気になりました。


・主人公の生前の境遇が特徴的ですね。高卒でその仕事に就くというのは、いろいろ大変なことがあったろうなと想像します。ところどころで掘り起こされるエピソードが、きちんとその場で主張したいことを主張するための、効果的なスパイスになっています。すごく共感できるところです。(なんかところどころ女々しいので、『中身バリバリ漢』って感じの設定には感じないですが……)


(指摘・提案事項)


・せっかく面白そうな舞台なのですが、もしかしたらそれが効果的に発揮されていない可能性があるなあと私は感じました。おそらく、作者さんもかなり悩んだのではないかなと思います。特にアイディアにしたのは良いものの、主人公がその世界に対してどういう思考の展開をしていくのか、というところは非常に難しい選択だなと思いました。


 現状だと、まず主人公が『ここは過去の中世ヨーロッパ』と認識し、自然とタイムパラドックスにまで想像を働かせる。という感じですね。良いとは思うのですが、どうも違和感があるんですよね。


 過去にさかのぼって生まれ変わった、と認識するには、主人公は世界史に詳しい人間でないと苦しいのかも。世界で起きている出来事や地名、あるいは帝国名を知った時に、初めてそこが過去に存在したかつての独立国家ガリア帝国である、と理解するのが普通かなと思います。


 そうでなければ現代の異世界ファンタジ―脳が邪魔をして、『どう考えたって異世界じゃん、そこ』みたいな発想になってしまう気がするんですよね。それを何とか頑張って、過去のヨーロッパなのだと認識し続けようとしている主人公の方が、異質な存在になっている感じがします。(これは完全に異世界慣れしている読者(私)が悪いのですが……)


・主人公が死んでしまうまでの流れと、神に転生させてもらうまでの流れは、けっこうポンポン進んでいきます。とても良いと思います。


 しかし、そこから先の展開が、かなり緩めに感じました。読めたのは4話までですが、それでも『ガリア帝国』が登場しないのは、非常に残念な気持ちでした。きっと本作を面白そうだと思う読者は、転生先が過去に存在した『ガリア帝国』であること(そのif版という認識ですけど)に魅力を感じて読むのだろうと予想できるのですが、現状だと他の異世界転生モノとの違いがわからないので、結局は女の子版の無職転生を読み直しているような、そんな感じを受けてしまいます。可能であれば、構成の見直しをお勧めします。



※作者さんへ……指摘や提案は、あくまで読んだ範囲における尾崎の見解です。ピンとこなければ、無視していただくことを推奨します。


(終わりにひとこと)


・せっかく特徴的な設定を思いついたのに、それをうまく使えていないのはもったいないですよ! 極端な話、いきなり『ここは魔法が使えるガリア帝国、どーん』でもよいくらいです。どうか「結局、パラレルの中世ヨーロッパ時代って、ただの異世界じゃね?」などという読者を黙らせるような、そんなオリジナリティで圧倒してほしいです!


6 読者のみなさまへ:


 → ゆるめでも良き、という読者さんは、ちょっと読んでみてもよいかも。


 以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!

 気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!

https://novelup.plus/story/405506483



 では、次の作品紹介をお楽しみに! 

 


創作コーチ

尾崎ゆうじ

(note※フル読み) https://note.com/ozaki_yuji


(youtube) https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber 

 ※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施しています!


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