表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説の「続きが気になる度」を評価してみた!  作者: 尾崎 ゆうじ
第6回『気になるどー』参加作品
12/25

『朝陽の輝きと、夕陽の輝きは似ているようで似てない〜あなたは私のヒーロー〜』握理 拳さん

************

(尾崎ゆうじの)

『第6回小説の「続きが気になる度」を評価してみた!』


 評価シート


************


作者さんへ……このたびは企画にご参加いただきありがとうございます。

読者さんへ……本ページにお越しいただきありがとうございます。「この作品良さそう」と思ったら作者さん並びに尾崎のフォローをお願い致します。



1 作品タイトル『朝陽の輝きと、夕陽の輝きは似ているようで似てない〜あなたは私のヒーロー〜』

作者名: 握理 拳さん

  作品リンクhttps://kakuyomu.jp/works/1177354055152148128

────────────────

2 本作のキャッチコピーとあらすじ引用(抜粋)

 

(キャッチコピー引用)

ハーレムラブコメが好きな方に。双子のラブコメです。


(あらすじ引用)

変身ベルトも、悪役の怪人もいないこの現実世界、ヒーローに憧れていた双子の兄弟がいた。

高校に入学した双子の兄弟空乃朝陽と夕陽にそれぞれ助けてもらった女の子達が(私のヒーロー)と言って双子に惹かれてラブコメ状態に?

ーーだが、俺達は恋愛というのはわからない。

ただ、誰かを救えるヒーローになりたい。


そんな想いを抱き部活を作ろうと試みるが生徒会長から様々な無理難題を言い渡され、(仮)として部活を認められたが、問題を解決出来なければ即廃部!?


双子が思い描くヒーローに果たしてなれるのか?


(以上、引用でした)

────────────────

 

3 尾崎が作品を読んだ日: 


 2020年 12月 12日 



4 各項目の評価・採点(各最高20ポイント、⑥のみ10ポイント(総計最大110ポイント)):


 ・評価モード……ノーマル

 

 ・作者さんから要望……特になしです


 ・はじめにひとこと……各話がすごく短くて、時間内で10話まで読めました。


 そして「ついに来たかー」と思いながら目を通しました。俗に言うシナリオ書きというやつですね(厳密にはシナリオじゃないけど)。たしかにサクサク読めるので、そういう利点はあるのかなとは思いました。コミコ的な感じですね。


 作品の書き方の是非については触れず、評価は純粋に面白さの部分で判断しますね。



※評価モード・採点基準について知りたい方はこちら

https://kakuyomu.jp/works/1177354054914254604/episodes/1177354055062357768

────────────────

※〇→おもに小説・物語制作における基礎力に係る項目

 ●→おもに物語を面白く・魅力的にするための創造力に係る項目

(細目のpt=5…とてもよくできている。4…できている。3…どちらとも言えない。2…あまりできていない。1…できていない) 



①[タイトルやあらすじ・掴み…… 11pt/20pt]


〇興味を引くあらすじか、作品を読みたくなるか……3pt

〇本文冒頭は読者の関心を掴みそうか…………………3pt

●ストーリーに対し適切で魅力あるタイトルか………2pt

●キャッチコピー等の内容は読者に刺さりそうか……3pt


②[キャラクター……………………12pt/20pt]


〇人物の感情描写が適切で、共感できるか……………2pt

●登場人物は魅力的か……………………………………3pt

●台詞や行動で人物の本質が描かれているか…………4pt

●登場人物たちの関係性が上手く描けているか………3pt



③[ストーリー……………………… 12pt/20pt]


〇物語の方向性がはっきりしているか…………………3pt

〇あらすじから想像するに適切な書き出しか…………2pt

〇登場人物の設定がストーリーに生きてるか…………4pt

●読者を楽しませようと工夫しているか………………3pt


④[文章力…………………………… 11pt/20pt]


〇読みやすく、書きこなれた文章か……………………2pt

〇用字用語に誤りがなく適切か…………………………2pt

〇会話や台詞に同時代性はあるか………………………4pt

●内容に対し文体は魅力的か、ふさわしいか…………3pt


⑤[世界観、オリジナリティ………13pt/20pt]


〇世界観や設定に矛盾はないか…………………………4pt

〇フィクションなりのリアリティを演出できてるか…3pt

●想定読者の興味、関心を引きつけられるテーマか…3pt

●アイディアが斬新か……………………………………3pt



+[続きが気になる度!……………5pt/10pt]


●特有の魅力、売りがある………………………………3pt

●続きが気になった!!…………………………………2pt

(実際に時間外で読んだ5/気になった4/どちらとも3/あまり2/気にならない1)


[おさらい]

・タイトルやあらすじ・掴み…11pt

・キャラクター…………………12pt

・ストーリー……………………12pt

・文章力…………………………11pt

・世界観、オリジナリティ……13pt

・続きが気になる度……………5pt



5 総合得点は──


【64】pt!!


(〇基礎力系……32pt/55pt)

(●創造力系……32pt/55pt)



────────────────

【コメント】


(良かったところ)


・たぶん若い作者さんなのだろうなと思いますが、型にハマらずに行っちゃえやっちゃえな精神が素晴らしいですね。自由に表現しようみたいな。携帯小説系の作者さんに多いみたいですが、確かに無駄のないスタイルではありますよね。描写が少なくなるぶん、サクサク読めました。


・アイディアがなかなか新しいですね。厨二ではないけど夢みる双子というか、テレビの架空のヒーローは無理だけど、現実に誰かを救うヒーローにはなりたい双子という、地に足の着いた立ち位置が、実はけっこう見かけないアイディアだったりします。逆にハーレムの方でバランスを取ろうという感じが、なるほどと思います。



(指摘・提案事項)


・タイトルとあらすじはちょっと微妙かなあと感じました。タイトルはキャラの名前から採っているわけですが、作品を読んだ後に見ても、ちょっとずれているのではと感じました。何を狙っているのか、よくわからないタイトルだなという印象になっております。


 あらすじは、ちょっとがたがたしている感じです。高校に入学~~からの時系列がたぶんずれてるんでしょうね。作品を読んだ限りでは、ヒーローに憧れる双子→高校に入学→彼らが助けた女の子たちに言い寄られる→でも目標は誰かを救えるヒーローになることで、恋愛とかよくわからん→ある日幼馴染に勧められ、部活の創設を試みる→でも生徒会の邪魔が入って→なぜ誰かを救いたいという気持ちがわからないのか!?→ある問題を解決できたら、創部を認めましょう。


 ……こんな感じかなと思います。もしピンときたら、改めて整理してみるとよいでしょう。



・冒頭は2人の紹介ということで、それはまあ、良いのですが、そこからいきなり幼馴染がやってきて、ただ日常を描いて……という展開は、あまり良くないのかなぁと思いました。しかも小説形式じゃないがゆえのデメリットが、ここであらわになるんですよね……。キャラ1人ひとりの顔や行為をイメージするのに『(笑)や//////』で判断するしかなく、正直なところ、他人のキャッキャウフフをだらだら眺めているような印象で読んでいました。すみません。


 ヒーローにあこがれる双子、という設定は、たぶん良いとは思うのですが、そこからの展開でメインストーリーが始まらず、ただ人物紹介がずっと続く感じ。ようやく9話のあたりで刺激があるというのは、遅めだと思いますね。あまり気になって読みたくなるようなストーリー構成ではないのかなと思いました。よければご一考ください。


・あとは、携帯小説などでけっこう見かけるその表現方法ですが、決して否定するつもりはないです。時代を考えたら、無駄のない書式だよなと思います。私も採用してみたいなーと思ったりします。


 ただし、一般的な小説形式とは明らかに異なり、カギカッコの前にキャラの名前を入れるだけでも、読者から嫌われる可能性は高いと思います。仮に作品が良かったとしてもですね。そのため、『この書式は、小説好きにとって不快な思いをさせる場合がある。マイノリティな書式である』ということを客観的に理解したうえで、あらすじの冒頭や末尾に『この作品はシナリオ形式で書かれています』だとか『〃コミコ形式〃』だとか、あらかじめ注意書きをしておくことをお勧めします。



※作者さんへ……指摘や提案は、あくまで読んだ範囲における尾崎の見解です。ピンとこなければ、無視していただくことを推奨します。


(終わりにまとめ)


・ハーレムになる理由がわからないハーレムよりずっとわかりやすいかもですね。どちらがメインの主人公なのかは、きちんとしておいた方が良さそうではありますね(たぶん朝陽だろうけど)。いずれ双子のことをどっちも好きになる子がいたり、双子が恋愛に目覚め、お互いのハーレムに、お互いの好きな子がいたら……みたいな展開になったらどうするんだろう? という面白みがあります。ただ読者のなかには、「このキャラ好きだったのに、弟のほうになびいちまった~」という寝取られ感を抱く人もいそうですね。これは深刻かも!?



6 読者のみなさまへ:


 → こういう形式の書き方に抵抗が無く、ゆるい学園ハーレムを見たい方は、試してみては?


 以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!

 気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!


https://kakuyomu.jp/works/1177354055152148128


 では、次の作品紹介をお楽しみに! 

 


創作コーチ

尾崎ゆうじ

(note※フル読み) https://note.com/ozaki_yuji


(youtube) https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber 

 ※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施しています!


************



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ