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ペンギン三兄弟

ペンギン三兄弟 〜 2話 温泉へ行こうの巻

作者: たかはら りょう


ペンギン三兄弟、チャン、ドン、ゴン。

今日も仲良く暮らしています。


3羽の観ているテレビ画面には、

野生のサルたちが、雪舞う温泉で気持ちよさそうにあたたまっている映像が流れていました。

チャン「温泉って気持ちよさそうだね」

ドン「そういえば、温泉って行ったことないよな」

ゴン「行ってみようか」


3羽は、さっそくググって見つけた、近所の温泉施設へやってきました。

チャン「こんな近くに温泉があるなんて知らなかったよな」

ドン「ほんとほんと」

ゴン「いろんな種類のお風呂があるらしいよ」


3羽はまず、洗い場に横一列に並んで座り、体を洗います。

背中を洗うときは、みんな右を向いて隣の背中をゴシゴシ。

次に左を向いて隣の背中をゴシゴシ。

3羽で協力して効率よく洗います。


チャン「みんなちゃんと洗った?」

ドン「おう、完ぺきだよ」

ゴン「んじゃ、行こうぜ」

3羽は一列に並んで、トコトコお風呂へ向かいました。


まず最初のお風呂には、『炭酸泉』と書いてありました。

チャン「かすかにシュワシュワしてる」

ドン「いいねえ」

ゴン「なんかジュースの中に入ったみたいだな」



2番目のお風呂には、『電気ぶろ』と書いてありました。

チャン「ひぇぇ、なんかピリピリするぞ。大丈夫これ?」

ドン「いいねえ」

ゴン「ちょっと痛いよ、これ」

ゴンには刺激が強すぎたようです。

ゴン「次行こう、次」


3番目のお風呂には、『泡ぶろ』と書いてありました。

チャン「おーブクブクだあ」

ドン「いいねえ」

ゴン「これは気持ちいいなあ。マッサージになるよ」

みんなちょっと気にいったようです。


4番目のお風呂には、『薬湯』と書いてありました。

チャン「腰痛や筋肉痛に効くんだって」

ドン「いいねえ」

ゴン「独特の色とにおいだね、体に良さそうな気がするよ」

チャン「でもオレたち腰痛ないしなあ、あんまり関係なさそうだな」

3羽は早々に次のお風呂へ向かいました。


すると目の前にドアが現れました。

チャン「お、きたきた。いよいよ外じゃないの?」

チャンはドアを開けました。

するとそこには、ジャングルのように木々が茂り、ゴツゴツとした岩が転がっています。

岩のあいだからは、もうもうと湯気があがっていました。

チャン「きたー、露天風呂」

ドン「いいねえ」

ゴン「雪降ってないけどね」

3羽は、ジャングルの温泉につかってみました。


ゴン「おれ、ちょっとクラクラしてきたよ」

ドン「いいねえ」

ゴン「おまえ、さっきからそればっかりだな」

チャン「次行こうか」

ゴン「まだあんの?」

3羽はちょっと湯疲れしてきたようです。


チャンは、次へのドアを開けました。

そこには「水風呂」と書かれていました。

チャン「あー冷たくて気持ちいいや」

ドン「こりゃいいねえ」

ゴン「はあー、生き返ったー」

3羽は、冷たい水でほてった体を冷やしました。


チャン「いやあ、いい水だったなあ」

ドン「あの水風呂は最高だったね」

ゴン「風呂上がりには、やっぱり、これだよな」

3羽は手に手にアイスキャンディーを持ち、

満足げに温泉をあとにしたのでした。


おわり


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