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陰キャの日常  作者: 陰キャ代表
最終章 春休みの日常
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犯人の日常

第77話 ~内部犯行~


樹原さんが言うにはこれは内部犯行の可能性が高いとのこと。

又、流失した株がいったいどこに行ったのかも不明。

それを辿るには相当な時間が必要なようだ。

まずその株はネットの闇市で裁かれてその後流通先は海外なのでそこからどう転売してその内部犯行者の元に辿り着くのかが今、セキュリティー会社に追って行ってもらっている。

だから結局、僕はやることがない。

_________________________________________


『カタカタカタカタカタカタ』

幾度となくキーボードを叩く音が聞こえる。

薄暗いコンクリートの箱の部屋、周りには大きなコンピューターと小さなモニターと棚に積み上げられたコンセント類。

彼は椅子に座り込み、プログラミングを行なっている。

そのプログラムは、コンピューターウィルス。

『never hack』というコンピュータウィルスだ。

こんな壮大なものを作り上げる奴に、私は歓喜した。

私は、とある闇サイトで依頼を出した。

『株を流出させるウィルスを作ってほしい。』

手始めに50万円を元手に始めたところ、ある闇サイトユーザーがこの『ever hack』のUSBを送りつけた。

このコンピュータウィルスは常にコンピューターをハッキングし続けるという代物だったがずっとハッキングしているとバレてしまいシャットアウトされた。

まぁ大企業のコンピューターの性能が悪ければ全て台無しだ。

だから私は少し頭を使いこの『ever hack』のUSBを改造して貰うようにまた別の闇サイトで今度は100万円で人材を募った。

すると、2人の良い人材が見つかった。

1人はこれを送りつけた奴。

もう1人は、とある政府機関で働くお偉いさん。

私は後者にこのUSBを送ったところ帰ってくる時はUSBではなくメールで帰って来た。

このコンピューターウィルスは通知、サイトを開くなどの行為を一切行わずして相手のパソコンに侵入して情報をゲットするものだ。

これを会社には使わなかった。

これを最初に『ever hack』を送りつけた奴のメールに送った。

すると、住所、名前、性別、年齢、家族構成など、すべての情報が奴のウィルスによりハッキングされてしまった。

私は実に愉快だった。

奴が作ったコンピューターウィルスが奴のパソコンの中に侵入しているなんて、笑いが堪えれる訳がない。

その後は簡単だった。

また、別の闇サイトで今度は誘拐を頼んだ。

そう、コンピューターウィルス『ever hack』を作った奴だ。

奴は藤間ふじま 元太げんた甌嵯峨おおさか在住、48歳、無職、家族構成、父母死亡、ひとりっ子。親戚との交流なし。

都合のいい奴だった。

攫っても誰も気づかないからだ。

次の日。

攫ったという報告を受けるとある場所を指定した。

それは、用意しておいた。レンタカーのトランクだ。

甌嵯峨の新甌嵯峨駅しんおおさかえきに止めておいた黄色い車のトランクに乗せるように指示した。15時までに。

するとその30分前には奴は乗っていた。

その次に運び屋を雇い畔蒜廳鵺市あびちょうやしの広場に止めるように指示しその後は私が運転して畔蒜廳鵺市の山奥にあるコンクリート造りの小屋に放り込んだ。

奴の作業場だ。

その後に私はボイスチェンジを使用して指示した。

「より、強力なコンピューターウィルスを作れ。」と。

「さもないと、お前を殺す。」

とも言った。

奴は素早く作業に取りかかった。

なんて素晴らしいのだろうか。

全てが私の掌で回っている。

だが、株の流出が会社にバレたのは計算外だ。

早く対処しなければ。

だが、私にしてはこれも方程式の定数に過ぎない。

変数などという言葉は私の辞書には存在しない。

だがもし、方程式の中に変数が混じっていようが、結果は同じだ。

役に立たない社長の時代が終わり、遂に私の時代の到来だ。

_________________________________________


僕の出来ることは、内部犯行者を見つけること。

そして容疑者はこの会社の本社に勤めている人全員。

この会社の社員の人数は少なくとも1,000人を超えている。

その中で、犯人を見つけるなんて馬鹿げている。

何か情報か手がかりみたいなものはないのだろうか。

いや、ダメだ。

そもそも、今がどういう状況なのかもイマイチな僕に内部犯行者を見つけるなんて無理に決まってる。

そもそも、株って何?

僕なんで50%の株をいつのまに持ってたの?

考えろ•••

思い当たるのは特にない。

絶対にどこがでそんなことを言われたか見たような気がする。

_________________________________________


私はこの事態を終息させる方法を模索しているところに、ある人物に辿り着いた。

そうだ。こいつを使おう。

ゲームはこれからだ。

_________________________________________







早速犯人の登場です!

ですが、犯人は1,000人以上分の1です。

さて、鈴木 稜駿は見つけ出すことができるのでしょうか。


そして、今回短くてすいません。


それでは、読んで頂きありがとうございました。

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