表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰キャの日常  作者: 陰キャ代表
第1章 いつもの日常
7/98

充実した日常

第9話 ~下校part II ~


寺野との思い出を思い出しながら今日も先生の授業を耳から入れて耳から出す。という作業を繰り返す。

休み時間は適当に読書をして、変わらない日常を過ごしいる。

あー楽だ。

中学3年生になると、色々めんどくさくなる。聞くところによるとテストが月一であるそうだ。それに、なにより入試だ。

まだ2年生でよかった。

そう心の中で感謝の言葉を言う。


「キーンコーンカーンコーン」

「これで終礼を終わります。礼!」

いつも通り男子学代がそう言ってみんなゾロゾロ出て行く。

僕も学校には、一秒でも長くいたくないと言う感情からとっとと教室を出て行く。

長い道のりの末、昇降口へたどり着く。

靴を履き替え、そのまま歩いて行く。

そして昇降口から少し離れた、自転車置き場に来た。そして、一台の自転車の前で止まった。


何故自転車置き場があるのかと言うと、美智香和中学校は校区が広い上に、隣町の一部も校区になっているためである。だから一部の校区に住んでいる生徒は自転車通学が可能という訳だ。だから、こんなにも校舎が広い。元々は、この辺りは山だったが、ニュータウン建設で山が削られ土地が有り余っていたので、学校の建設時にその土地を一部使ったのだ。それで隣町との交流もあると言われている。


しばらく待っていると、ゆっくり歩いてきた。

「遅かったね。」

僕がそう言うと、

「いや、そんなことないよ。」

と彼は言う。


彼は、鬼龍院きりゅういん はじめ同じクラスだが、僕とは対極の存在で陽キャ。だが一緒にいる。それは•••


「お待たせー。俺登場!」

この関係の元凶の人がそんなことを言う。


全ての元凶。小松原こまつばら 直人なおと1年生の頃に同級生だったが違うクラスになったが、現在も良い交流関係が気付けている、陰キャでも陽キャでもない人。こう言った人というのは、陽キャの言っていることが分かる兼陰キャの友達がいるもしくは知り合いの人のみがなれる存在。要は普通ということだ。

だからこそ今こんな感じの関係になっている。

じゃあ僕と鬼龍院も普通ではないのか?と思うからしれないが、残念ながら、僕たち2人はそれぞれのオーラが強すぎて普通にはなれない人だ。

そいつがいると、テンション上がって、あいつといると、テンションが下がるという感じのことだ。


「じゃあ行くか。」

「おう。」 「うん。」

僕と鬼龍院は同時に言う。

そう言うと小松原は、鍵を取り出し自転車にさす。

ガチャと言う音とともに僕たちは歩き出す。

ちなみに僕と鬼龍院が徒歩で、小松原が自転車だ。

僕たちは、校門を出て歩き出す。

そしてしばらくして、

「いやーもうすぐ学年テストだわ。萎えるわ!」

鬼龍院がそんなことを言い出す。

「いやー、その前に、アレがあるだろう。」

そう言う、小松原。

「そうそう。アレですよ。」

同調する僕。

「アレ...あーそっかアレか。」

何かを思い出したかのように、答える鬼龍院。

「アレも変なシステムだよな。」

小松原がそう言う。

「なんでたった一回だけであんなシステムになるのか。」

同調する鬼龍院。

「でも、学年末テストも嫌ですよ。本当に萎えます。」

話題を変える僕。

「たしかに、全教科だからな。余計にな!」

鬼龍院がそう言い、

「もうだめだ。みんな今までありがとう。」

天国?へ行く小松原。

「おい戻ってこいよ。」

それを呼び戻す鬼龍院。

「はぁー俺復活!」

まるで口癖のようにそう言う小松原。

「よし。この話はやめよう。代わりにゲームの話をしよう。」

話題を変える小松原。

僕はゲームが好きだ。読書とゲームが僕の生き甲斐だと思っている。

「アクセルズっていうゲームなんだけどさー。」

「なにそれ。」

どうやら、鬼龍院も興味があるようだ。

「沢山のアクションを駆使して凶悪な敵を倒していく。というゲームなんだけどさ。」

「やらん。」 「あんまり興味ないかも」

同時にそういう。僕と鬼龍院。

「そんなー。オンラインで一緒にできるのに。」

「うん。あんまり興味ない。」

僕がそういうと、

「あーそうだな。」

同調する鬼龍院。

それに屈さず小松原は、

「さぁー鈴木くん。鬼龍院くん。一緒にしようではないか。アクセルズ。」

「「いや、もういいよ。」」

とうとうハモった。

「2人にハモられると悲しさが倍増するのはなぜだろう。」

流石に小松原も屈したようだ。


そんなことを話しているうちに、二本の分かれ道に差し掛かった。

「んじゃ。またなー。」

「またなー。」

小松原と鬼龍院がそう言って、2人は同じ方向へ去っていく。

「うん。じゃあね。」

僕もそう言う。

そして、僕は家路についた。




普通に帰宅でしたね。

学年末テスト。もうすぐ5月でこの時期設定はどうかと思いますが、2年生をまたぐ必要があるということです。(そのための伏線もゆっくり引いています。)

それから、「アレ」については「アレ」です。

言葉から予想できた人はすごいと思います。

別に変なことではありません。ちょっと特殊ですが。


そして、次回は、部活動です。

陰キャの部活動って大体、想像つくと思うのですがわかりますか。

まず運動部系ではありません。


それでは今回も読んで頂きありがとうございます。また次回よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ