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陰キャの日常  作者: 陰キャ代表
第5章 燃える日常
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?の日常

第60話 ~?~


映像が途切れた。

「これでいいかしら?」

白いワンピースを纏った女性はそう、白のウエディングドレスのような大きなドレスを纏った人に聞いた。

「えぇ。今のところは。」

そう、その人が答えると次は白スーツを着た女性が言った。

「今のところとは?」

「簡単な話よ。またこの件についてはやらなければならないことがあるってこと。」

「今やってしまえばよろしいんじゃないでしょうか。」

「今はまだその時ではないですからね。いつかやる時が来ますよ。」

そして、話の話題を変えるためにワンピースの女性が、

「でも、アザゼルは予想外だったわね。」

「そうでしたね。でもそれ以外にも問題はありますよ。」

そうドレスの女性が言うと、ほかの2人は姿勢をピシッとして白ドレスの女性を見る。

「『全ての狭間』で起こりうる24の可能性のうち『CASE β』でとんでもないことが起きていたわよね。」

「たしかにそうね。」

白スーツの女性がそう言う。

「CASEは『α〜ω』の順で最も起こりやすい順に並べられている。そして、鈴木くんと梓川 翔子さんがCASE αで体験したことが、『CASE δ』と『CASE ω』を繋ぐ道で本当に起きてしまっていた。

つまり、『CASE β』の到来は近いということよ。」

「でも、『CASE α』と『CASE β』の間隔ってどれくらいなの?」

白ワンピースを着た女性が言う。

「分からないわ。あと10秒かもしれないし、数年後とかもあり得るわよ。」

「じゃあ、どう防ぐのですか?」

今度は白スーツの人が言う。

白ドレスは席を立ち、立体的に映し出された画面を見る。

そして、白ドレスは画面を操作してある人物の顔写真を画面に映し出した。

「この人を使います。」

白ドレスはそう決意していた。

「名前は、鈴木 稜駿。年齢は14歳。職業、社長

私が意味もなく、このような人を連れて行く訳ないじゃないですか。」

「ですが、梓川 美野里を使うのはどうなんでしょうか?」

そう白スーツが言う。

「あのは極度のシスコンね。多分、姉のためじゃないと動かないわ。」

「じゃあ、何でその鈴木を最初から使わないのですか。」

「この子もこの子で問題があるからよ。」

「この人もシスコンなのですか?」

「この子に姉も妹もいないわよ。

ただ、すごい秘密を抱えてる。」

「どんな秘密ですか?」

「それは•••」

白ドレスは白スーツに耳打ちするように白ワンピースに聞こえないように話した。

「ほぅ、ほぅ。•••••えっ!マジですか?」

「マジに決まってるじゃない。」

「その事実を突きつけて、何としてでもこの子に協力してもらわないといけないわね。」

今まで、黙っていた白ワンピースが、

「あの、その『秘密』って何ですか?」

「『秘密』は『秘密』よ。あなたはすぐに口が滑りそうだから教えない。」

「そ、それは酷いです!あっ、ここだけの秘密ですが、ヒン•••」

そこで白ドレスが割り込んで

「やめなさい!人の秘密は漏らさないこと。信用できないわ。」

「そんなー。」

白ワンピースは俯き、不機嫌そうな顔をする。

「そんな顔をしても秘密は教えませんよ。」

「もう、いいですよ!いずれ分かることなんですから。」

「えぇそうよ。いずれ、分かることよ。」

「いつですか?」

「70年後くらい?」

「結構早いですね。」

「嘘よ。3年以内には分かるわよ。」

「超早いじゃないですか!私たち何年生きてきたと思ってるんですか!」

「『何年生きてきた。』というのは禁句ですよ。」

白ドレスがそう言い白ワンピースが

「あっ、そうでしたね。1番年上ですもんね。」

少し笑いながら言う白ワンピースに白ドレスは顔を真っ赤にして、

「と、歳なんて関係ありません。ただ実績を積めばいいんですよ!どこかのヘッポコとは違うんですよ!」

「ヘッポコって私のことですか?」

「あら、ちゃんと自分で理解してるじゃない。よーくできました。」

お互いに向き合う2人を遠目から見ていた白スーツは呆れた顔をして、やるべきことに集中した。

「あっ、秘密は守ってね。」

そう白スーツに向かって白ドレスは言った。

訳がわからないという方。

ほとんどですよね。

自分もあまりよくわかりません。(嘘です。)


そして一応、Twitterで次回予告をしてみたのですが、今回ではその秘密は何なのかまではわかりませんでした。鈴木の秘密はまだ秘密です。

明かされるのは、かなり先だと思います。


この話は、語り手がないとある部分とすごく近い関係です。

確か昔、どこかの後書きでこのことについて書いていたと思います。(もしかすると『陰キャの日常 if』で書いたかも?)

まぁこの話が蒸し返してくるまではまたかなりの時間が開くと思うので、忘れた頃にやってくるとでも思っておいてください。


次回は、前回鈴木が言っていた、『文芸部にもう来ないでください!』という問題からです。


ちなみにこれで第5章は終わりです。

ということは定例の『陰キャの日常 if』の第5章が始まります。


では、また12日後に。

読んで頂きありがとうございました。

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