何気ない日常
第46話 ~テスト本番~
テスト勉強をしだして2日後。
もうテストだ。
日曜日に今日が提出期限のものを何時間もかけてやらされて身体はもうクタクタだ。
そして、今日も車で送ってもらい教室へ行く。
学校に来ても中々長い道のりだがほぼ1年同じ道を通っているんだからもうなんとも思わない。
そして、教室のドアを開ける。
「ガラッ」
「おはよう。稜駿君。」
いつもの通り神楽坂さんがそういうが、今日は少し違う。
テスト勉強を今ここでしている生徒も何人かいる。
今日提出期限のものを答えを見てスラスラ書いている人など。
そして神楽坂さんは参考書か何かを持っている。
「今日も提出しに行く?」
神楽坂さんが参考書を机にしまい美和中ノートを取り出す。
「うん。行こう。」
美和中ノートは校外学習などの課外授業以外は毎日ある。
僕もノートを手に取り神楽坂さんと一緒に提出ボックスに向かう。
「校外学習どうだった?」
神楽坂さんがそう聞いてくる。
「どうってどういう意味?」
「だってすごかっじゃん。ヘリコプターだなんて思いつかないし、そもそも手配出来ないし。」
「あれは、その勝手に宮條さんがしていたことで呼んだわけじゃないんだけど。」
「そうなの?でもそれだけじゃなくて色々あったんじゃない。」
何故そこまで校外学習のことを掘り返すんだろうか。
「まぁ色々。睡眠薬だったり成績5のジャッジだったり面倒だった。」
「でもすごいよ。成績を誰も受け取らずに済んで校外学習完全攻略じゃん。」
「全くそのつもりはなかったんだけど。」
そして、提出ボックスの前に到着した僕達は美和中ノートを提出して帰ることにした。
そして僕が、
「テストかー。受けたくないな。帰りたいな。」
「テスト楽しみだなー。受けたいな。帰りたくないな。」
全く違うことを言う神楽坂さん。
「僕みたいな凡人で頭の悪いやつは隅で微笑ましく赤点を取るのが1番なんだよ。」
「稜駿君ってそんなに頭悪かった?」
「テスト勉強2日しかしてない。」
「お疲れ様です。」
「ちょっとまだ見捨てないで。」
「まぁ2日って言っても今日の夜もどうせ勉強するんだし同じくらいじゃない?」
「そうだといいけど。」
「何?その意味深な答え方。何かあったの?」
「いや。特に意味深ってほどでもないんだけど。」
「そう。」
「キーンコーンカーンコーン」
「それでは朝のホームルームを始めます。」
いつもの源先生。
緑川先生とは違って穏やかで、特にその他特徴がない。と言うのが特徴の先生は連絡事項を簡単に伝え教室を出て行く。
怒る時は怖いが特に怒らないから特に何もない。
1時限目、国語。
なんとなく全部埋めた。
2時限目、数学。
適当に計算をして終わった。
3時限目、音楽。
適当に習った通りに入れた。
2日目。
その前日にみっちり叩き込まれて今日も登校。
いつものように神楽坂さんと美和中ノートを提出し、源先生のやる気のないホームルームを終えて
1時限目、英語。
まさかあの食事の単語練習が活かされる日が来るなんて思いもしなかった。
ご飯が冷めたがその分の見返りは相当だと思う。
2時限目、理科。
ただ単に計算や単語を埋めた。
3時限目、美術。
ピカサだのゲロニカやレッドフィール•ド•ウ◯チの最初の晩餐などややこしい名前もすらすら書けた気がした。
3日目。
いつも通りの日常を送り全体を通してまぁまぁな出来だと思った。
4日目の朝。
今日は1日目と2日目やったテストの半分の返却日。
最上さんもまだ居候しておりテストが終わったのでシェフの作る料理も冷めて今日も単語練習。
せっかくの本気シェフの料理が台無しである。
車に乗り込み宮條さんが、送ってくれる。
そして、
「あの男に何か変なこと言われませんでしたか?」
車を運転しているので前を向きながら聞いてくる。
「変ってどんなですか。」
「いえ。あ、その。私たちの関係とか。」
「友達だったんですよね。えっ?やっぱり友達じゃないですか?」
「あんな奴は友達でもなんでもなくただの◯◯野郎ですよ!あっ。すみません。」
「いえいえ。」
宮條さんも最上さんにイライラさせられているんだ。
学校に到着して、いつも通り登校する。
長い道のりを歩き教室に到着し扉を開ける。
「ガラッ」
「おはよう。稜駿君。」
「おはよう。」
「今日も行く?」
「うん。行こう。」
これぞ何気ない日常で日常なのだろう。
3日分大幅に進めさせました。
勉強あまり得意ではないんです。
だからうろ覚えの知識を適当に詰め込みました。
もう知識も何もないという所は、筆者の勉強が必要ですね。
『レッドフィール•ド•』の件は失礼致しました。
次回はテスト返却です。
それでは今回も読んで頂きありがとうございました。