させられる日常
第45話 ~強制テスト勉強~
最上さんが来てから勉強が捗る一方だった。
国語は主に記述問題を重点的にして、数学は応用問題をわかりやすく解説、実践の手伝いなどをしてくれ音楽はその歴史から始まり今に至るという時代と共に習うことができてある意味社会と一石二鳥だった。
夕食の時間。
シェフが料理を作ってある間も食堂で勉強。
今まであまり勉強していなかったから助かるのは助かるのだけど。
「お待たせしました。本日は鮎の塩焼きとハーブを添えて山菜の天ぷらなどをお作り致しました。どうぞお客様もお食べください。」
いつもは本気を出さないシェフだが来客の時は違うようだ。
一応、雇い主なんだけど。
まぁそんなことはともかく食事をしているときくらいは。
と思ったが何故が英語の単語練習。
「日常的に英語は使わないと意味ないからね。はい、証明するを?」
「demonstration」
「はい。正解。じゃあ次はadd」
「加える」
「そうです。じゃあ今日は寒いですね。を英語で?」
そんな時間が延々と続き折角の鮎の塩焼きが冷めてしまった。
夕食を食べ終えて部屋に戻り再び勉強。
今度は英語を重点的に。
英語は最上さんの解説以外はすべて英語のやりとりで行われた。
「—ということです。OK?」
「えっとOK。」
「You don’t speak Japanese.」
「I’m Sorry.」
「Good.」
「I want to be a teacher. How about you ?」
などの会話を1時間みっちりやらされた。
「 じゃあ今回はこれで終わりです。寝ましょうか。」
「はい。おやすみなさい。部屋まで送りますよ。」
「何言ってるんですか。僕はここで寝ますよ。」
「はい?」
「はい。」
疑問のはい。とイエスのはい。
これこそカオスなのでは。
イケてるメンズの最上さんと寝るのはハードルはそんなに高くない。
「そうですか。とっとと寝ましょう。」
「そうですね。」
タンスの中にあった敷布団を敷き最上さんはそこに寝転ぶ。
「ふぅー。こんな豪邸に泊まれるなんて一生ないでしょうねー。」
「多分またありますよ。テストの時だとか。」
「テストの時しかないんですね。」
「そんなことは無いと思います。多分。」
「多分ですか。」
「なんかすみません。」
「いやいや。大丈夫ですよ。」
「おやすみなさい。」
「はい。おやすみなさい。」
次の日。
「起きてください。起きてください!」
僕の体を揺らして起こさせる人は、
宮條さん。
「今日月曜ですか?」
「忘れ物を取りに来たて様子を見ると何故この男がこんなところにいるんですか!」
宮條さんは最上さんの方を指をさしている。
「どうしてそんなに最上さんを嫌うんですか?」
「だってこの男!•••••••なんでもないです。」
そう言われれば続きが気になる。
「えっ?何か最上さんとあったんですか?教えてくださいよ。」
「そ、そのこの男は、」
「友達だったんですよ。」
いつのまにか起きていた最上さんがそう言う。
「ちょっと色々あって絶交したんです。」
その色々が気になる。
「そんなことより食事にしましょう。」
今日は宮條さんは休みなんだけど、この話をするのは嫌そうだ。
こういうのには好奇心というのが込み上げてくる。
気になってしまったことはもう後には引き返せない。
朝、黙々とフレンチトーストを食べている。
やはり料理はいつもより凝って作っている。
「any」
「1つも、全く」
「sport」
「スポーツ、運動」
そして、昨日と同じ料理が冷める。
宮條さんは、今日は最上さんの監視をするといいずっと見ている。
なんというか勉強しづらい。
今は理科をしている。
単純に単語を覚えたり計算問題を主にして、美術。これも音楽と同じで歴史から振り返っている。
そのあとは、社会の勉強を少しして昼食。
昼食も夜と朝と同じで三食すべて料理が冷めていた。
そして、全体的に復讐して今日も終わりに近づいていった。
歪なあの2人の関係とはいったいどう言ったものなのか⁉︎
それは◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯です。
次回はいよいよテストです。
それでは読んで頂きありがとうございました。




