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陰キャの日常  作者: 陰キャ代表
第4章 決着する日常
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計画的な日常

第38話 ~会議~


『オヤマダ電気』で買い物をした次の日。

早速5Kの『Sorry』のテレビが来た。

設置する場所は、食堂ではなく僕の自室だそうだ。食堂は、訪問者の人も使う機会があるらしくそのようなものは置いておかないだとか。

そして僕の部屋にバカでかいテレビを置くのだが、全然狭く感じないのもおかしいのだろうか。

そして、テレビをつけてチョチョイと設定をしてテレビを見ると、ワイドショーがやっていた。

[はい。それで『鈴の音イグディスの社長がお亡くなりになり、息子が後を継ぐということになったというわけですね。]

ニュースキャスターの女性が僕の会社のことについてまとめている。

[はい。そうです。そしてその息子さんは記者会見でも顔を見せずに今も中学校に通っているそうです。ですがその写真というか、登校している社長を見たことがないです。]

テロップに[『週刊春分』の野坂のざか]という人が解説している。

見たことがない?

それはいつも車で送ってもらってるからそりゃあ見れないよな。

いや。問題はそこではない、『週刊春分』の記者が僕を付け回していることだ。

この時、僕は初めて車の送迎に感謝をした。


次の日。

ゲームで1日を潰そうと思い昨日届いた5Kのテレビで『pz4pro』で遊んでいると、

「コンコン」

「失礼します。」

宮條さんが僕の部屋に訪ねてきた。

「あのー。お客様がいらしております。」

宮條さんはそう言い僕を玄関まで連れ出した。

「よお。鈴木。すごいなー。やっぱりこの家は。」

訪ねてきたのは、寺野と三佳月。だが、小松原と鬼龍院はいないみたいだ。

「何か用?」

僕がそう聞くと、

「あぁ。一昨日の校外学習の件で話したいことがあって。」

「まぁいいや。どうぞ入って。」

僕がそう促し食堂へ行く。

行く間も2人はあちこち見回していた。僕からすれば、もう見飽きてしまったものだが、2人にとっては物珍しさがたくさんあるのだろう。


食堂へ行くと適当に座るように言って2人とも座る。

そして寺野が、

「それで、鈴木。俺たちは今日作戦会議をするためにここにきた。」

「うん。」

「なんとしてでも、あの頭のおかしい教師たちをぶっ潰す!」

どうしてそんなにこだわるのだろうか。成績アップするのに。

僕は思い切って聞いてみることにした。

「あのさ、どうしてそんなに先生を潰したいの?」

超直球で聞いた。

それに寺野は動揺することなく、

「決まってるじゃん。すべて、元に戻すためだよ。今までの日常、今までの関係、すべてを元に戻すためだ。」

寺野の目は本気だった。

「そのためなら、なんでもする。おかしな制度をつける教師を潰して、秩序を保つ。俺たちの良い関係を潰した教師どもを。」

そのためなら、なんでも•••か。

「じゃあ早速作戦を考えよう。まずは柳率いるチームを終わらせること。柳は確実にボーナスを狙っている。

多分そのために瀬尾を気絶させて俺たちに助けを求める作戦だったのだろう。」

「えっ?でも瀬尾が倒れていて僕たちが助けていたとしてもヘリコプターが来たから1番になれたけど、柳さんはそんなことまで予想していたの?」

僕がそう言う。

「確かにでござる。それに僕たちが寝てしまったのもおかしいでござる。もし毒キノコを食べていたとしても、腹痛や頭痛はしなかったでござる。」

三佳月の厨二病はまだ治らないらしい。

だがそうだ。僕が倒れた時も腹痛も頭痛もしなかった。つまり誰かが毒を盛ったと考えるのが妥当だ。

「じゃあ誰が何のために毒を盛ったのか?」

寺野がそう言う。

「柳さんしかいないんじゃない?毒キノコの情報の罠? のようなものもあったし」

さっぱり話がまとまらない。

なので僕たちは審議について話をすることにした。

「俺は五段階評価で五もいらないし誰にもその権利を渡すつもりはない。」

柳さんたちのグループは五段階評価の恩恵が欲しいだろう。

それを仮になんとか回避することができて、僕たちの方でその恩恵が受けれるとしても恩恵を受けずそして、教師達の成績の評価も阻止しなければならない。普通に考えて無理だ。

「じゃあまずどうやって柳のグループを説得させる?」

寺野は僕たちにそう聞くがもちろん良い案が出るわけない。

「じゃあ裏切り者を出す。というのはどうでござるか?柳さんのグループで誰か1人を我の班に寝返りされるのはどうでござるか?それからその裏切り者には少々のお金を払って買収して、柳さんの計画をこっそり我の班に行き届くようにすれば絶対論破できるでござるよ!」

自信満々の三佳月だが、裏切りをさせたところで柳がそのことに気づかないようになんとかなるようにしなければならない。

バレた時点でその裏切り者は誰に寝返るか。もちろん柳だ。

だが寺野は

「その案、良いな。」

と言い、話を続けて

「じゃあ裏切り者は誰にする?」

寺野がそう言い僕は、

「あの人がいいと思います。」

と言った。


「それじゃあ、また明日。」

「さらばでござる」

寺野と三佳月はようやく帰った。

僕たちはある計画を立てて柳さんと教師達も潰す計画がなされていた。






また寺野は作戦を立てて対抗しようとのことですが、前回も同様でそんな簡単にことが進むわけないですよね。


次回はいよいよ審議に入っていきます。


そして最後に読んで頂きありがとうございました。

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