校外学習での日常〜2つ目の課題と陰謀編Part II〜
第32話 ~さる~
僕たちは、また料理を作るのに専念した。
小松原は毒キノコを避けるて料理を作っている。
なんとも頼もしいのだろか?
まぁ僕は料理が出来ないからできる人にやってもらうのが1番だろう。
そんな僕も、竃の火の番をして、中火を保っている。
寺野はメニューをじっと見ていて、鬼龍院と三佳月は、料理が完成するのをじっと待っていた。
「おい!なんだこれは?」
小松原が竃とは反対の方向を指差した。
その指差した方向には、猿がいた。
茶色い毛に赤い顔、これは多分「ニホンザル」だろう。
「ニホンザル?」
僕がそう言うと、
「あぁ。多分そうだと思うぜ。だが、珍しいなー
人里に来ることも珍しいが、こいつ絶滅危惧種じゃなかったか?」
寺野がそう言い、ニホンザルに近づく。
ニホンザルは、抵抗することなく、むしろ懐いている。
人馴れしているのだろうか?
「こいつ人懐っこいなー」
小松原がそう言いニホンザルに近づく。
ニホンザルはなんの抵抗もなく接している。
この山には、ニホンザルが生息しているのだろうか?
このニホンザルがいる時点でニホンザルの家族もいるだろうし、やっぱりここに生息しているのだろう。
「こいつの名前何にしようかなー?」
小松原は呑気に考えている。
「そんなことより•••」
僕がそう言いかけた時、
「ゴルゴだ!」
小松原がそう言い、その場にいた全員が、「は?」と言った。
「なんだよー。不満か?なぁなぁこいつに誰かスナイパーの使い方教えようぜ!」
やめとけ。
「料理大丈夫なのか?」
寺野がそう言ったので小松原は慌てて料理に取り掛かった。
「完成ー!」
小松原はそう言って、盛られた山菜キノコソテーを出した。
「「おーー!」」
寺野と三佳月はそう言い、山菜キノコソテーを美味しそうに眺めている。
人参やピーマンなどの色鮮やかな野菜を使い、キノコには、椎茸、舞茸などの形がそれぞれちがうものを選び、見た目は最高の逸品だろう。
さすが食事処の息子!
だが•••
問題は、これを食べなければならないこと。
もちろん小松原を疑っているわけではない。
ちょっと不安が残るくらいで、食べようと思ったら食べれる。
「仕方ない。食べるか。」
寺野はそう言い、料理を口にに運ぶ。
「ん?何が仕方ないんだ?」
小松原がそう言うが、僕たちは無視して、その料理を恐る恐る口に運ぶ。
キノコは黄色らしきものはない。
だけども不安。
そこで気を紛らわすためなのか、鬼龍院が、
「そういえば、寺野。お前、瀬尾に何言ったんだ?」
そう聞かれると、寺野は、
「正直に言うよ。俺は、あの時『お前をいじめてやる』と言った。」
そう言うと、小松原と三佳月は同様した。
「なるほどな。」
呑み込みの早い鬼龍院は、立ち上がり、どこかへ行った。
誰も鬼龍院についていこうとはしなかった。
料理が食べ終わる頃に鬼龍院は帰って来た。
そのまま僕は、片付けをするため濡れると困るポーチを机に置き、食器洗いを手伝った。
「よし。これで終わりだな。ちょっとこっちに来てくれ。」
寺野はそう言い、みんなを集めた。
「お前らに、1つ頼みごとがある。俺は、こんな校外学習潰してやりたいと思っている。だから協力してくれ。」
小松原と三佳月は戸惑っていたが、何かを決意したのか、頷く。
「ありがとう。それじゃあ、どうやって潰すかを説明するぞ。」
そう言って寺野はある作戦を話した。
「これには、特に鈴木お前の協力が必要不可欠だ。」
寺野はそう言い僕は頷く。
「よし!じゃあ行くか。」
寺野はそう言って僕たちは、下山しようとしてA地点を去った。
「ブルルルルル___」
その音は、ヘリコプターの音だった。
「何かあったのでござるのかー?」
「さぁ?とにかく急ごう。」
寺野はそう急かす。
「どこかの班がやばいことになってたりしてな。」
鬼龍院は不吉なことを言う。
ゴルゴ。特に意味はありません。
パッと思いついただけです。
本当に深い意味はありません。
次回は、3つ目の課題です。
そろそろあれが起こります。
それでは、今回も読んで頂きありがとうございました。




