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陰キャの日常  作者: 陰キャ代表
第3章 変化する非日常
23/98

校外学習での日常~出発編~

第27話 ∼説明∼


「二年生集合だー。」

学年主任の緑川先生がそう呼びかける。

そして、ゾロゾロと二年生が集まり、クラスごとにそれぞれ並ぶと⋯⋯

「それでは、今から『深めよう、仲間の絆。考えよう、臨機応変に。楽しもう、校外学習。』を開始する。」

ネーミングセンスを疑うようなタイトルだ。

もちろんみんな何も言わない。ただ「シーン」と悲しい時間が過ぎていく。

緑川先生は、少し動揺したが、気を取り直して

「今回の目的はわっかっているよな。タイトル通り、協調性、臨機応変そして楽しむ。最初の二つは、これから社会に出る上で最も必要なことである。だから覚悟して挑むことだ。そして、これが二年生最後の校外学習となる。さっきのことも重要だが楽しむことを忘れるな。それでは今からすることや詳細の説明をする。実行委員よろしく。」

実行委員は神楽坂さんだった。

「それでは、今から『深めよう、仲間の絆。考えよう、臨機応変に。楽しもう、校外学習。』の説明をします。 まず、今からそれぞれの班に分かれてください。」

そう言いみんなが各班に分かれそれぞれ固まると、先生が各班に1枚紙が渡された。

「それに班長、副班長、美化、救急、地図に分けてその紙に名前を書いてください。」

救急?と思ったがみんな何も言わないので、スルーする。

「どうする。誰が班長する?」

寺野が初めにそう切り出した。

「お前でいいんじゃね?1番リーダーシップありそうだし。」

鬼龍院がそう提案する。

「俺も賛成ー」

それに続き小松原も賛同する。

そして、僕と三佳月も頷く。

「そうか。じゃあやるか。」

寺野がそう言ったので次は副班長を決めることとなった。

「副班長は、君がいいと思うな。」

寺野はそう言い鬼龍院を指さした。

「お、俺か?」

鬼龍院が戸惑ったように言う。

「ああ。お前だ。これは班長命令だ。」

寺野がそう言い、紙に鬼龍院の名前を書く。

「言っとくけど、俺は何もしないからな。」

そう鬼龍院は言う。

「次は、美化だな。これは三佳月だな。」

寺野は独裁政治を始めた。

「えっ。ま、まあいいよ。」

三佳月はもう諦めたようだ。

「救急は、鈴木。お前だ。」

「わっかた。」

僕は、特に何も言わずにその役目を務めることにした。

「残るは⋯⋯」

寺野が小松原の名前を言いかけたその瞬間、

「ちょっと待ったーーーーー」

小松原が寺野の言葉を止めた。

「俺は、美化がいい。だって特に何もしなさそうだから⋯⋯。」

だが寺野はそれに応えようとはせず、

「お前は、俺を班長に指名した。俺の意見を聞かずにな!なのにお前らを好きなところに行こうだなんて俺は許さない!」

寺野は執念深いようだ。

「わっかたよ。やればいいんだろ。」

小松原は諦めたようだ。

班員の名前を寺野が書き先生に渡しに行く。


しばらくして、神楽坂さんは、

「全部の班の名簿が集まりました。それでは、今から校外学習先に向かいたいと思います。」

そして、僕たちはバスに乗り込んだ。


_____________________________________________________________________________________________


山奥で、


「おい!しっかりしろ!」

「いや。ほっとけそんな奴!」

「おい!なんてこと言うんだ!」

「俺は、宮條さんに会いたい。」

「ど、どうしてこんなことになったのでござるか?」

まさか、この校外学習がこんなにも過酷だなんて、バスに乗るときは僕は想像もしていなかった。

まだ出発しませんでした。

次回も出発してもゆっくりゆっくりと話は進んでいきます。


次回も説明partⅡみたいなものだと思います。

まあ、もう少し話は進むと思います。


短いですが、今回も読んでくれた方ありがとうございました。

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