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陰キャの日常  作者: 陰キャ代表
第3章 変化する非日常
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校外学習での日常〜プロローグ〜

第25話 ~校外学習に向けて~


校外学習前日。

直前にもらった栞を確認する。

この校外学習は、臨機応変と協調性を目的とした2年生最後のイベントと言えるだろう。

ただこの校外学習の難点は多い。

それは、この校外学習は目的に忠実なところ。

今までの校外学習では、目的もあるが楽しむ。

というのが普通なのだが、今回は違う。

この校外学習は、色々ハードなのだ。

まず、栞は前日に初めて配られ次の日に全て揃ってないといけないルール。

校外学習の内容は、ある程度しか発表されずに、詳細は不明。

そして、これが一番の難点。

班は、クラスの人以外でも良く前日までに5人班を自身の力で作ること(性別は問わない)ということ。

陰キャには到底出来ない。

協調性のない陰キャには、この問題は必ずしも直面する問題。

のはずだが、

寺野から班に誘われている。

その目的はわからないが、これは変わろうとした自分がいたからできたことなのだろうか。

それから、班には寺野、僕、三佳月、と陽キャ2人ということになっている。

2人は、寺野がなんとかしてくれるそうだ。

決意した次の日が、こんなことが起きるなんてすごい。

決意とは、それほど偉大なものなのだろう。


だが、それは同時に絶望を待ち受けるものだった。


第26話 ~校外学習当日~


次の日。

学校に到着すると僕は車から降りた。

いつもの時間に来ているが、こういう校外学習の時だけ来るのが早い人達から熱い視線を受ける。

なんだろうか?

ここにいる人達は一体、今、何を思っているのか。

しばらくすると、熱い視線はなくなり僕は三佳月の方へ行く。

「来たでござるな!」

まだ、病は完治していないらしい。

「あのさ、僕、他の班から誘われているからそっち行く。」

僕がそういう。

班は前日ではなく当日、今班を作る人の方が多い。

「そんな!我を見捨てるのでござるかー!ねぇ鈴木殿!考え直してくださいでござるー」

最後の方は、敬語に口癖が重なり訳が分からなくなっている。

「いや違うよ。ただ三佳月もその班へ行くと誘ったつもりなんだけど•••」

「なんだーそうだったでござるかー。それならそうと早く言って欲しかったでござるー。」

もう、なんの違和感もなくなってきた。

僕はそっと三佳月の肩に手を置き憐れみの表情を浮かべた。

「最近思うんでござるけどー。それなんなのでござるかー?」


僕は、三佳月を連れて寺野のところへと行く。

そして寺野に近づき挨拶しようとするが、

寺野の後ろにいたのは、鬼龍院と小松原だった。

寺野は事情を知らないからこの2人を選んだのだろうが、この2人には会いたくなかった。

だがそれでも変わりたい僕は、

「おはよう。」

僕がそう声をかける。そして、寺野は

「おう。おはよう鈴木。そっちは三佳月か?」

僕は頷こうとしたが急に、三佳月が僕の腕を引っ張り耳打ちするように、静かな声で、

「聞いてないのでござるけどー。この陽キャどもはなんなのでござるかー?」

「この陽キャどもは、寺野と鬼龍院、小松原だよ。」

僕がそう答えるが、

「違うでござる。何故陽キャがいるところを選んだのでござるか?」

僕は、少しカッコよく

「僕、最近変わろうとしてるんだよね。」

だけど、三佳月は僕の耳元に大声で、

「鈴木殿の裏切り者ーーーーーーー‼︎」

「キーーーーン」

どこからか耳鳴りがしてきた。


なんだかんだで、ようやく5人班が作れて、第1のステップをクリアした。

そして、学年主任の緑川先生が出てきた。




今回、ちょっと変わったタイトル方式です。

まぁ他の本ではありがちだと思いますが、

「校外学習での日常〜◯◯◯◯◯編〜」みたいな感じで校外学習は進んで行くと思うので、少し見方を変えてみてください。


それと、前回見返して思ったのが、後書きで

「疲れました。」

なんて書いていました。

正直、読者の方からすれば、「そんなの知らねーわ!」みたいな感じだと思います。

実際、今の自分がそう思っています。

あの時は、本当に疲れていたのです。

愚痴を書いてしまい申し訳ございませんでした。


そして、次回はまだ校外学習本格スタートではなく、学年主任と実行委員の説明だけかもしれません。

尺が余っていたら、もっと続くと思いますが、ルールが結構長かった気がします。


それでは今回も読んで頂きありがとうございました。

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