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陰キャの日常  作者: 陰キャ代表
第2章 崩壊する日常
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避けられない塾のある日常

第21話 ∼再び∼


文芸部の活動が終わり、旧校舎を出る。

清々しい風が僕の体に当たる。

気持ちいい。

そう感じる風は、校門のほうへ向かうたびだんだんと薄れていく。

そして校門の前につく頃には、その風はどこかへ消えた。

校門の目の前に1台の黒い車が止まっている。

僕はその車に乗り込む。

ハンドルを握っているのは宮條さんそして、こう告げる。

「今から塾行きますよ。」

「えっ!」

僕がそう言うと同時に車が走り出した。


しばらくして、ポツンと佇む一軒家までやって来た。

《最上塾》

そしてまた最上塾の近くの駐車場に車を止め、今度は、宮條さんと歩き出す。

僕はしばらく無言のまま、やがて「帰りたい。」とポツリとつぶやく。

冬の冷たい風が僕と宮條さんに当たる中、僕は宮條さんの後ろ姿に身を潜め風が当たるのを防いでいる。

その様子に宮條さんは、少し嬉しそうだった。

そして、とうとう扉の前。

宮條さんは、少し躊躇したが、ゆっくり扉を開ける。

「す、すみませんー。」

宮條さんが小さな声で、そう言う。

「はーい。」

それになんとも場違いな声が、塾の中から響いてくる。

中から出てきたのは、もちろんイケているメンズの塾長の最上さん。

そして僕は重い口を開き、

「あの、なんで僕今ここにいるんですか。」

そう言うと宮條さんが、

「あれ?見ていませんでしたか。これを見てください。」

そう言って1枚の紙を見せてきた。

《勉強ちゃんとしてる?してないでしょ。そう思って、私最初の代表会議で、『社長をもっと教育すべきです。』そういって企画書見せたら、1発オッケーで最上塾を買収して、稜真専属の講師になってもらったの。現社長でもあるけど次期社長でもある稜真は、しっかり勉強しなさい。逃げちゃだめだからね。鈴木 稜真お前に拒否権はない。》

いやある。

そういいたいけれど多分無理だろう。

アーーーーーなんて理不尽なんだ!

そして何だろうか、この違和感。

多分この違和感は、危機反応センサーの危険報告。

まあ簡単に言えば、嫌な予感。

そして、宮條さんが嫌なものを見る目で、

「それでは、よろしくお願いします。最上さん。」

その言葉は、皮肉の意味も籠った口調だった。

それに最上さんは、

「はい。よろしくお願いします。」

小さな声でまるで、宮條さんを恐れているような態度で。

そして、宮條さんは塾を出ていく。

「ねえ。稜真君。あの宮條さんっていう人には気おつけるんだよ。」

小さな声でそう言った瞬間

「バンッ」

扉が強く開けられ外から宮條さんが、

「何かー言いましたかー?」

すごい怒りようでこちらにゆっくり近づいてくる。

そして最上さんは、

「いいえ、何も。」

そういうと宮條さんはないも言わずに出て行った。

2回目だが最上さんの授業はわかりやすい。

5教科の、国語、数学、英語、理科、社会すべてにおいて最上さんの授業を聞くと1発で理解した。


宮條さんが迎えに来た。

先ほどの怒った様子はなく平然と迎えに来た。

そして僕はこの嫌な雰囲気を打破するため

「すごいですよ最上さん授業たった1回だけでわからないところほとんどわかりました。」

そういうと、宮條さんは

「ほんとにそうですか?」

そういって最上さんを睨みつける。

「ひっ!」

もの凄くおびえる最上さん。

いったいこの2人は何なのだろう?

「それでは行きましょう。」

そう宮條さんが言う。

「ありがとうございました。」

そう僕は最上さんに言った。

だけどそれは、宮條さんにとっては最上さんにお礼を言うのは嫌だそうだ。

これから毎週こんな宮條と最上の間で続いていくのでしょうか?


はい。続きます。ですがこんなやり取りがあるのは今回だけです。

またしばらく出てきません。



次回はどんなお話ですか?


次回は、あの屋敷ついてです。

そんなに深い話ではないのであまり期待しないでください。



最後に読んでくれた読者の皆様に一言!


今回も「陰キャの日常」を読んでいただきありがとうございます。

話の展開が、いまいちになってきてるのはすみません。そろそろ梅雨ですから停滞前線化している状態ですが読んでくれると幸いです。

(梅雨ってまだまだですね。まだ5月ですし。)

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