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陰キャの日常  作者: 陰キャ代表
第2章 崩壊する日常
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再構築する日常

第18話 ~違う日常~


世の中の情報の出回りはとても早い。

それに、感心するときもあるが、逆に不満なときもある。


記者会見が終わると、時刻はもう20時を過ぎていた。

樹原さんは、「ありがとうございました。」と言い帰り、僕と宮條さんは屋敷に戻っていた。

「もう遅いので、早くお風呂に入って夕食にしましょう。」

宮條さんがそう言うが、

「あのーお風呂ってどこですか?それと、どこでご飯食べればいいのですか?」

肝心なところを忘れている宮條さん。天然ってやつなのか?

「すみません。案内します。」

そう言って、大階段を3階まで上がりお風呂場まで行く。

そして、サッとお風呂に入って、脱衣所に行く。既にタオルと僕が持ってきた荷物の中からパジャマを取り出し、綺麗にたたんで置いてある。

誰がやったのだろう?執事かメイドか何かだろう。それとも宮條さんか?

そんな疑問もありつつ着替え終わり、廊下へ出ると、宮條さんが待ってくれており、

「それでは、夕食にしましょう。案内します。」

そう言って僕たちは、廊下を歩いて行き、突き当たりに扉がある。中に入ると、広い食堂でキッチンと1つ壁で仕切られ一気に15人程が食事ができるくらいの広さの中僕と宮條さんが対面になるように座る。

そして、数分もしないうちに、家に来た時にいたあのコックが料理を運んできた。

料理はなんというか高級そう。

そうしか言い表せない。

盛り付けが美しいわけでもなく、ただ高級そうな食材を使った「肉じゃが」だった。

夕食を食べ終わり大階段の前に来た。ここは3階で、目の前に扉がある。

「ここがあなたの寝室です。この部屋、前はお父様が寝泊まりしていた部屋なんですよ。」

親切に教えてくれてるつもりなんだとは思うのだけれど、悲しい。

そして、「おやすなさい。」そう言って僕はその部屋で寝た。


第19話 ~偽りの陽キャ~


翌朝。目が覚めた。

薄暗い日の光がカーテンの隙間から漏れている。

そして、「コンコン」

「おはようございます。起きていらっしゃいますか?」

宮條さんが扉越しにそう聞いてくるので、

「はい。起きています。着替えるのでちょっと待ってください。」

僕がそう答える。

「はい。」

と宮條さんの声が聞こえた。

急いで制服を着て、部屋を出る。

夕食と同じあの3人でスクランブルエッグを食べる。これもなぜかおいしい。

そして、鞄を持ち屋敷を出ようとすると、

「お待ちください。今回から車での登校になりましたのて、私が運転しましょう。」

そう言って2人で屋敷を後にした。


校門まで宮條さんに送ってもらい。2年5組の教室へ行くと、神楽坂さんがいた。

「おっおはよう。稜駿くん。」

緊張気味にそう言う神楽坂さん。

「うん。おはよう。どうしたの?」

ただそうきくと、

「朝、ニュースて見たよ。稜駿くん社長になったんだね。」

そう神楽坂さんが答える。

そういえば、あの家にはテレビがなかった。何も気にならなかったけどテレビではそんなことが報道されているのか。

ていうか、その他にも色々不足している気がする。

「どうして社長になんかなれたの?」

当たり前のことを聞く神楽坂さん。

答えられない。父親の遺言だとは。

だから、

「企業機密です。」

社会的な権力を行使した。

「そう。じゃあ美和中ノート提出しに行こ。」

話題を変えた神楽坂さん。

「そうだね。」

僕は美和中ノートを手に取り教室を出た。


その後、僕の前にはたくさんの人が寄ってたかった。

なんで今まで話してこなかった、人達が居るのだろうか?他のクラスの人達まで居る。

なんだこのカオスな状況は?

その人たちが聞いてくるのは、主にこの2つだった。

「年収いくら?」 「未成年なのに大丈夫?」

それらひっくるめて全部こっちが聞きたい。

本当になんだろうかこの人達は?

お金に目が眩んでいる。

『欲』かー

父親の言っていたことがわかった気がする。


本当に世の中の情報の出回りはとても早い。

それに、感心するときもあるが、逆に不満なときもある。

もう19話ですよ。

大体12話区切りで話を進めていますが後、5話早いです。とても早く自分は感じます。


次回は、偽りの陽キャパート2です。(タイトルは違いますけど)人々が豹変していく様は表現が難しいです。


それでは今回も読んで頂きありがとうございました。

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