第2章 2度目の瀕死
目覚めてから昨日の事は、まったく覚えていなかった
牙から紫色をした液が垂れる
下にある岩に落ちる
何かの煙が出ている
なにしてんのかって?
どうやら俺は、毒蛇らしい
だから蛇の毒の研究をしている
なぜ他の動物にしないのかだって?
HPがないからです。
あの後しばらく待っているとHPが自動で回復していた
だから満タンまで待ってる
もう7割りほど回復している
そこまではよかった
空腹でSPが空になりHPが減りだした
しかも自然回復の速度を超えていた
まあしばらくは、大丈夫と思っていた
その状態が今の俺だ
しばらくしてから少し体が重くなり
改めて自分を鑑定すると
HPが3割にまで減っていた・・・
やばくね?
このままだと確実に死ぬ
早く獲物を狩り食べなければ・・・
少し穴から顔を出すと
目の前にネズミが歩いていた
相手もこちらに気が付いていた
空腹だったのもあり迷わず
襲いかかり
牙を突き立てる
そして毒を入れるすると
10秒をほどでネズミが動かなくなった
なんのためらいもなく丸のみにする
「まず!」
マズイし獣ぐさいし毛が邪魔だし
しかもゲテモノをためらいなく
「はぁー」
最悪の食事だった
気を取り直して
いったん自分のHP確認しますか
おおHPの減りがなくなった
ふぅ生き残った
こんなに早くも2度も死にかけるとは・・・
もう一度巣に戻るのもありだけど
あの蛇がうじゃうじゃいるところには戻りたくない
まあさっきの穴に戻って寝よう
こうして波乱万丈の蛇生活の1日目が終わった