第4話盗賊の…忍者?
遅れましすみません
あ、読んでいいです
今日は大事な取引があるため、王都を出なければならない
もちろん俺は表貴族としてやっているが、実は国族とのとの取引である
まぁこの道は特に何も問題もないはz……
「あれ?なんか道が……」
「どうしたんだ?」っと御者に聞くと
「いや……なんかいつも通っている道と違う気がしまして……」
あらかじめ今日の取引の道は、なるべくそこをよく通る物に案内させている
それなのに御者は、「今まで通ったことがない」と言う、絶対おかしい
なんでなのかが全くわからない……気もしない
「どうしました?竜様?」
「いや……なんか嫌な気が、ァァァァァァァァァァァァ!?」
その予感は見事に的中した、その理由は……気がついたら周りが盗賊だらけだった
あ……終わった……
〜盗賊のアジト 盗賊達 馬車乗客一同〜
……どうしよう、これどう考えてももうダメとしか言いようがない
気づいたことを早く御者に伝えればよかった
実は馬車の周りには霧が少しかかっており、それで幻覚でいつも通っている道だと勘違いしたが、御者はもうすでに気づいていたようだったので大丈夫かと思ったがダメだった
……くそ、どうやってここから脱出しよう、正直ここから脱出する方法が見つからない
まず整理しよう、
周りには浮かれている盗賊が30数体ほど、入り口には4体
そして馬などの管理をしているのが10数体ほどいる
. . .(沈黙)→無理だ、どう考えても絶対無理だ
これは聖竜騎士団を呼ぶしかないが、その余裕もない……
それどころか通信の魔術を使えるやつが一人もいない
一体これはどうすればいいのやら…
…と色々考えてると「ドガシャァ」という音とともに壁が壊れた
「なんダァ!?」と盗賊たちが驚いている間にもうすでに俺以外の連れ去られた奴らの姿はなかった
そんなことを思っているうちに俺は一瞬で上空に飛び上がった、もちろん自分では飛んでいない
そして自分の頭の上を見たら俺のことを掴んで飛んでいる誰かがいた
〜龍黒竜 謎の屋敷にて〜
……なんなんだ?このよくわからない文化の屋敷は?
見たことのない円柱形で緑色の植物、耐久の良さそうで見た目が良い木でできた屋敷
そして…全身黒づくめの暗殺者のような集団
うん、わかんねえ、脱出方法がない
そんなことを考えてるうちに屋敷の主らしき奴がでできた
「主様、今日の獲物でござる」
「ご苦労だな、風舞、今日は上玉だなぁ」
……状況を整理しよう
まず俺らは盗賊に捕まり、その後に他の何かに捕まったと
そんなことよりこいつどう見ても悪人ヅラだな
ってかござるって語尾なんなんだ…
「刈り取りは明日だ、牢に入れとけ」
「承知」
〜龍黒竜 牢屋にて〜
うん、どう考えても脱出不可だ
鉄格子は破壊できるような耐久力じゃないし、窓のようなものも一切ない
そして牢屋の前に二体警備がいる、しかも出れたところであいつらの素早さがあるから
少なくとも転移の魔術を1km先まで使わなければならない
そんな高度な転移魔術を使えるはずがない
でも……この牢屋……結界が一切貼られてない
現在、全ての王都の牢屋は基本、魔術無効結界というのが貼られている
それなのになぜこの牢屋は結界が貼られていない?
結界を貼らないなんて三流がすることか、優秀な魔術師がいないくらいしか想像がつかない
まぁどれにしろ脱出しないといけないことには変わりはない
別の牢が空いてるのを見る限り、他の奴らは襲撃とともに脱出したのだろう
自分の身は自分で守れというが、これはひどいぞ
まぁ策は後で考えよう
っと思ったがそこで俺は寝てしまった
〜翌日〜
…やばい、寝てしまった
少し横になろうと思ったら寝てしまった…
あー、クソ、策が浮かばない…
ええい!当たって砕け散るしかねえ!←一番ダメな策
…ん?あいつは確か…
俺をさらった緑色のやつ…
なんか色的にコイドに似てるな…
「えーっと…そこの緑色の奴!」
「ん…?…フェ!ね、ね、ね、寝てないでござるよ!」
あ、思いっきり寝てたな、そしてどこ向いてんだあいつ
「こっちだ、こっち」
「ん?ああ、昨日捕まえた獲物でござるか」
「獲物言うな、俺は龍黒竜と言う名前がある」
少し怒りながら言ったが、相手は予想外の返答をしてきた
「竜でござるかー、あ、拙者、風舞と申すでござる」
「あれ?性はないのか?」
「性?いやー、ないでござるよそんな大層なもの〜、それに拙者」
名前で変な方向に持って行ってしまったがおかしいと思った
この世界な下民でも性を持っている
それなのにこいつは性がないと言った
それに大層なものと言った、この返答は意外なものだった
「父親も母親も死んでしまいましたし」
そう、生まれて名前もつける前に両親が死ねば性はなくなる
それがこいつらしい
性がなくなると住む場所もなくなる
そしてそいつらはやがて孤児院に引き取られ
性がないままの状態で新しい家族に引き取られる
だが表孤児院で、孤児を販売するところもある
おそらくここは、表孤児院の暗殺者を育てる施設だ…
「聞いてるでござるか?」
「ん?ああすまん」
そんなことよりも一番気になることを聞いた
「ってかお前、語尾の「ござる」ってなんだ?」
「んー、と…趣味でござる」
ドヤ顔で言われても困るんだが
とかなんか話してるうちに声が聞こえた
「おい!風舞!なにを話してる!さっさとこい!」
あ、忘れてた俺とらわれてたんだ
〜龍黒竜 謎の間にて〜
う〜ん…こっからどうすれば…
この悪人野郎と黒ずくめ集団をどうにかしないと…
ん?でも牢屋に結界が張ってなかったと言うことは…まさか!
「さーて、持ち物から服まで全て剥ぎ取れ!」
悪人野郎の命令と同時に黒ずくめの集団が襲いかかってできた…と同時に
「物質変化小刀」と言い縄を小刀に変えた
そしてそれを黒ずくめの一人に振り落とした、が
一様は命中したが材料が縄だから威力が全くない、でも
「なんだ!」と言う声や「縄が小刀に!?」
などと、まるで魔術を初めて見たかのような反応をしている
少し前に察したが、こいつら魔術を知らずに育てられた奴らか
今時そんな奴がいんのかと思いつつ次の行動にうつった
はずだったが、やはり悪人野郎は魔術を使えるようだ
「ほぅ…まさか魔術師だったとは…面白い…」
「魔術…?なんでござるか!主人さま!」
まさかこんなことがあるとはな
魔術は本来誰もが知る存在
それを知らずとして竜族は生きれない
しかもこれは最悪の状況、
相手には黒ずくめの暗殺者らしきものが数十人と魔術師一人
やたらとうまい連携ができるような構成だ
こりぁ持ち物はがされるどころか、皮の一枚もはがされるな
本気で死を覚悟した俺は少しでも抵抗しようと思った
そして悪人野郎の一言で黒ずくめ集団が俺に襲いかかってきた
…が「ガキィン」と言う轟音とともに全員が弾かれた
そしてそいつは、今朝俺が話しかけた風舞だった
「風舞…なんのつもりだ」
「そんなものを隠していたのでござるか…主人様」
裏切りなのかと思って俺は少し構えたが
「主人様!いつも「隠し事はダメ」とか言ってるのに!」
そこかよおおおおおおお!!!!っと思わず叫びそうになった
けど早い集団なだけに「おお!そう言えばそうだ!」「違反ですよ!違反」
っという言葉がすごい飛んで来た
でもそうしているうちに「うるさああああああい!」と、とうとうキレた
「そんなことどうでもいい!こうなったらお前らまとめてぶっとばす!」
なんでそうなんだ、と思いつつ魔術がこちら側に来た
かなり高位の魔術のようだがスイスイ避けてる…
でも武器がどんどん壊れるな…
「ははは!魔術さえあれば貴様らなど相手にならん!」
っといっているが、あいつ…この魔術の用途わかってねぇ…
この魔術は魔力を固形にする魔術で、決して何かの塊を投げる技ではない
でも魔力の純粋な塊は威力がでかい、俺も少しやるしかないか…
「『物質変化 剣』」
この魔術を使うのは3回目だが実のところ言うとまだこれしか使えない…
俺の使える魔術はさておきこれなら俺も対抗ができるはずだ
と言ってもこの弾幕をどう避ければいいのががさっぱりわからん
いや……まだ策はある、
「えーっと、風舞だっけ?少しいいか?」
「へ?なんでござるか?」
「この剣…使えるか?」
「あ、まあできるでござるよ?」
それじゃあ……
少し間を置き、俺は突進していった
「無謀なぁ!死ねええええ!」
俺はすかさず魔術を使った
「『物質変化壁』」
「防御か…こざかしい!」
いや…単なる防御ではない
「ふぅ…お前ほんと魔術ど素人だな、」
「なんだと…?お前もど素人だろうがあああああ!」
と相手は言い魔術の構えをした
それと同時に相手は致命を負った、負わせたのは風舞だった
実は風舞にとある作戦を言っておいた
相手の魔術は強力だがそれと同時に隙が大きい
その隙を俺が作るからお前はその隙をつけ、という感じの作戦だった
それで作戦が成功したと思った…が
苦しさと憎しみが混じり合った声を出しながら相手は立ち上がった
「コロス…殺してやる」
「なんで俺を殺すことにそんな必死なんだ?」
「決まっている…位、金、全てが欲しいからだ!」
「でも、もう手遅れだ」
そう言った途端に館の壁がは轟音とともに崩壊した
俺以外は「なんだ!?」と驚いて言った
そこにいたのは聖龍騎士団だった
ん?なんで俺は驚いてないって?その答えは簡単だ
「なぜ騎士団が…」っと相手がつぶやいた問いに対して俺はこう言った
「答えは簡単だ、俺が呼んだからだ」
「な…ありえない!お前は高位の通信魔術を使えないはず…」
と相手が言い終わった後にやっと相手はハッと気がついた
「お前が昨日俺の持ち物を取らずに牢に入れた…それがお前のうっかり間違いだ」
そう、俺は現在あまり使われていない通信の魔道書を持っていた
そして牢に入れられたがここは魔術をあまり知らないものが多く牢に魔術使用不可の結界が貼られていなかったおかげで通信魔術は簡単にできた
まあどっちにしろ高位の魔道書だから結界もクソもないけど
そしてあまり状況を理解できていないのが多数
「くそおおおおお!」と言って相手は捕まった
「犯罪者捕獲完了協力を感謝します」
「いやいや俺もとっつかまっててそれでやっただけだから」
これでこの事件は一件落着!っと思いいきや
「えーっと拙者たちはどうすれば…」
そうだ…こいつらのこと忘れてた…
「俺に聞かれてもなぁ…お前ら行くあてないんだよな…お前ら戸籍あるか?」
「ないでござる」
当たり前のように即答したけどこれは大問題だ
戸籍がないってことは存在していないってことなのに!
少し考えて俺は一つのことを思いついた
「あーすまんがあいつら聖龍騎士団に入れることできるか?」
「実力があれば問題はない」
いいのかよと思いつつもそうできるように願った
〜同日 龍白剣 とある遺跡にて〜
「ほー、ここが『四角い城』遺跡か〜」
「何が出るかわかりませんから気おつけてくださいよ」
その日、兄はとあるものに出会った
「ん?なんだこれ?」
「何がですか?」
この日兄があれに出会ってなかったらどうなっていたか
「んーと、ぱ…そこ…ん?」
俺には見当もつかない
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