表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/303

盟主オク、恐怖の陵辱!

 舞姫の消滅により、リリスの身に何か起こったのは確実だと、皆は悟った。


「オスプレイを飛ばそう。」

「そうね。全員で助けに行くのよ。」

「ならば、燃料の手配をしましょう。」

「わしゃあぁぁ、もぅ、眠い。」


 和臣と紅葉、解析班主任にオババ様が騒いでいると、プリ様が机の上をバンと叩いた。


「おすぷれいは だめなの。」

「何言ってんのよ、プリ。オスプレイならひとっ飛びじゃない。」

「おちゆの。けっかいの そとに でたら。」


 えっ、と彼等は顔を見合わせた。


「結界の外では、オスプレイも運転手さんも、前世の物や魔物に置き換わってしまいます。無事では済まない。そう、プリ様はおっしゃってます。」


 昴の解説を聞いて、和臣と紅葉もハッと気付いた。


「そういえば、銀座線の車両は、乗合馬車を連結したヘンテコな物に変わっていたな……。」

「前世には空を飛ぶ乗物なんて無かったし、何に変化するか予想もつかないわね……。」


 皆が落ち着くと、プリ様は深呼吸してから、お言葉を続けた。


「こよされは しないの。りりすを つかまえゆ ためなの。わなを しかけたのは。」

「でも、助けに行かないと、何をされるか……。」

「そうよ、自分達以外は家畜にするような連中なのよ。」

「まえにも いったの。まっていれば むこうから くゆの。どんと、かまえて いゆの。」


 こいつ、三語言葉で喋っているクセに……。

 紅葉は、片言のプリ様の話に、自分が納得してしまっているのを感じた。


 下からギリっと睨み上げて来る目力に全員が圧倒されていた。


「では、私は引き続き監視を強化するよう言っておきましょう。」

「流石は神王院の嬢様じゃあぁぁいのぉ。わしゃあぁ、もう寝るわぁい。」


 主任とオババ様は出て行った。


「かずおみと もみじも ねとくの。けっせんは あすなの。」

「わかったよ。お前も寝とけ、プリ。」

「子供は、とっくに眠っている時間よ。」


 和臣と紅葉も出て行った。

 昴と二人きりになると、プリ様の小さなお身体がプルプルと震え出した。


「もう、昴しか居ません。泣いても良いのですよ、プリ様……。」

「……なかないの。りりすを たすけゆ までは なかないの……。」


 溢れそうな涙を必死に堪えるプリ様。昴は、そんなプリ様を背中から包み込む様に、そっと抱いていた。




 ケーリュケーオンで軽く頭を叩かれ、リリスは深い眠りを破られた。


「おめざめ? りりすちゃん。」


 オクが口元に微笑みを浮かべて、顔を覗き込んでいた。起き上がろうとしたが、縛を受けているらしく、身体の自由がきかない。


 リリスは寝転がされているベッドの上で、頭だけを声のする方に向けた。


「リリスさん、私のせいで……。御免なさい。御免なさい。御免なさぁい。」


 ベッドの側に舞姫が立って、泣いていた。また旧型スクール水着を着せられている。今度は腰に赤いパレオを巻いていた。


「さあ、ぶじが わかったから、もう いいだろ。いくぞ。」


 後ろにいたベトールが、舞姫の手首を引っ張った。強い力で引かれ、舞姫はヨロヨロと後ずさった。


「やめて、ベトール……様。もう少しだけリリスさんと……。」

「だめだ。こい。」


 舞姫の必死の懇願にも関わらず、ベトールは彼女を連れて、部屋を出て行った。


「あのパレオは何……。」


 二人を見送った後、リリスがボソリと言った。


「あらぁ、こわい かお。」

「ふざけないで。あの呪詛の塊の様なパレオは何なの?」


 再度起き上がろうとして、リリスは頭の上に置かれた自分の腕が、ベッドに繋がれているのに気が付いた。


「あなたに たいする おどしよ。」


 無邪気そのものの口調でオクが言った。


「あなたが じけつしたり、まほうを つかったり したら、まいきちゃんは まものに おきかえられるのよ。」

「…………。なんて言うか、下劣ね。」

「まあ、ひどい。ぎゃくをいえば、あの ぱれおを つけている かぎり、まいきちゃんは この いせかいでも まものに おきかわらないのよ。」


 安全装置みたいなものよ、と更に付け足した。


「まあ、良いわ。じゃあ、もう一つ。」

「しつもんが おおいいのねぇ……。」

「どうして自分が鎧を着ているのか、知りたくなるのは当然じゃないの?」


 どうにも動き辛いなと思ってよく見たら、全身、西洋風の甲冑で固められていたのだ。


「だって、せっかく つかまえた おんなきしを りょうじょく するのだもの。やっぱり かっちゅうを はぎとる ところから はじめたい じゃない?」


 りょうじょく? 聞き間違えたかしら? 今、この子「陵辱」って言わなかった?

 リリスの頰を冷汗が流れた。


「オ、オクちゃん? 陵辱って、意味知ってる?」

「しっているわ。」

「だ、誰が誰を陵辱するのかな?」


 もしや私の身体をオークやゴブリンに与える気なのでは……。

 そんなの、ほとんどエロ同人だわ。


 流石のリリスも怖気を震った。


「しんぱい しないで。わたしが りりすちゃんを りょうじょく するのよ。」

「あ、貴女。もしかして男の娘(おとこのこ)なの?」

「しつれいね。しょうしんしょうめい おんなのこよ。」


 言いながら、オクは仰向けに寝ているリリスの上に乗った。


「さっきの りりすちゃん、りりしくて かわいかったわ。なかよく なりたく なっちゃったの。」

「ま、前に、友達にしたくないタイプって言ったじゃない。部下としても不合格だって……。」

「そうよ……、でも……。」


 オクは小さな手で胸の装甲を剥ぎ取った。「とれた。」と可愛らしい呟きが洩れた。


「あいじんには したい たいぷ だと おもったの。」


 ひいぃぃ。勘弁してぇ。

 黙々と甲冑を脱がしていくオクを見ながら、リリスは心中で悲鳴を上げていた。




 自分達の寝室に戻っても、リリスの身が案じられて、舞姫は心此処にあらずといった様子だった。


「そんなに あのおんなが しんぱいか?」

「とっても尊敬している女性(ひと)なの。当たり前でしょ。」

「そんけい? すき なのじゃ ないのか?」


 言われた舞姫は、真っ赤になって俯いた。

 ベトールはその様子を見て、嘲笑うように鼻を鳴らした。


「ふん、ざんねんだったな。あいつは こんや おくの ものになる。たのしそうに『りょうじょく しよっと。』とか いってたぜ。」


 陵辱? なんて酷い事を……。


「もう止めて、操ちゃん。操ちゃんなんでしょ? わかっているよ。」


 舞姫の言葉に、ベトールは明らかに動揺した。


「ねっ? もう悪い事しないで。操ちゃんは本当は良い子だもの。知っているよ。」

「うるさい。うるさい。おれは べとーるだ。みさお など ではない。」

「嘘よ。貴女は操ちゃんよぉ。」


 言い募る舞姫を睨み付け、ベトールは壁際にあるキャビネットに行くと、中から長い鞭を取り出し、それで床を打った。

 舞姫は怯えて、小さく「ひっ。」と叫んで、身を縮めた。


「これを おぼえているか? まいき。」


 問い掛けられても、震えるばかりで、舞姫は口も開けなかった。


「これに くっして、おまえは かちくに なるのを しょうだく したんだよな?」


 AT THE BACK OF THE NORTH WINDに連れて来られた当初、ベトールは舞姫に向かって言った。

 十回鞭打たれるのに耐えられたら、解放してやろうと。


 フルコンタクトで鍛えられた身だ。試合も稽古も関係なく、痛い目に合うのは慣れている。十回くらい平気だ。


 そう思っていた舞姫の自信は、粉々に打ち砕かれた。二回しか耐えられなかったのだ。


 直接肌に打ち付けられる鞭の痛みは、想像を絶していた。皮も肉も骨も、刮ぎ取られる激痛に、彼女は敢え無く膝を折ったのだ。


「あした、あいつにも これを あじあわせてやる。」


 ベトールは何回も鞭で床を叩いた。その音が上がる度、舞姫は身を竦め、涙を流した。恐怖が全身に浸透していき、震えが止まらなかった。


「なんぱつ たえられるかな? よく みておけ。そんけいする ひとが、はいつくばって ゆるしを こう すがたを。」


 私が痛みに屈してしまったから、この子は鞭を振るえば、何でも思い通りになると思ってしまった。


 慚愧の思いで、舞姫は涙を流し続けた。




 その頃のリリス。

 鎧を剥がしていたオクが寝落ちして、只今絶賛放置中。




リリスに迫る暴虐の嵐。

取り敢えず、オクによる陵辱は免れたのか。

それとも次回オクが目覚めてしまうのか。

幼女がどうやって女子中学生を陵辱するのか?

など、興味は尽きませんが、一応私が変質者でない事は、理解して頂きたい今日この頃です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ