好みと遊部
男子高校生って感じの会話みたいになっています。
よろしくお願いします。
『好みのタイプ』
「世話してくれる奴」
「…甘えん坊、とか?」
「貧乳!」
「受弱愛攻設定で残念系元・ノンケ美形×ツンデレ天才肌のヒモ男……え?女の子のタイプ?………趣味につき合える子かな」
今日一日の授業も終わりいつものように部活動をまったりしようと教室から出ようとしたところクラスメートに捕まり質問された。
僕は無難に「優しい人」もしくは「一途な人」と答えたのだが先輩方はどう答えるのかと思い聞いてみた。
すると、鈴木先輩、三好先輩、雪見先輩、結城先輩の順に答えてもらえた。
「鈴木先輩、隣に優良物件がいらっしゃるじゃないっすか」
「三好、結婚しよう」
「えー、鈴木は甘えん坊というより面倒くさがりなだけだよ」
ケラケラと笑いながら鈴木先輩の渾身(棒読み)のプロポーズを一蹴りした三好先輩
「でも、雪見先輩の好みのタイプが意外ですね」
「あー、雪ちゃんって意外と男の子だからグラマーな女の人とか好きなのかと思ってた」
「胸とかあっても俺の身長じゃ窒息するだろ!」
「「あーーーー」」
「そうゆう問題かよ」
「雪、男にも巨乳貧乳ってあるんだよ?ちなみにここにいる俺以外皆貧乳だよ?選り取り見取りだよ!」
「あ、俺の好みのタイプに女って事も付け加えてくれ!」
「了解でーす」
ブチブチと文句を言う結城先輩の好みは趣味につき合える子だったか…
「結城先輩の好みのタイプはSNSで簡単に見つかりそうですよね」
「後輩くん遠慮なくなったね」
「いやー?SNSは最近怖いからね~」
「ゆーきがSNSで引っかかるなんて事ないと思うが気をつけろよ!」
「結城は画面越しでも性別や年齢ぐらいは特定出来るだろ」
「俺そこまで超人じゃないけど大抵は分かるよ」
「なんだ良かったぁ…結城先輩掘られなくてすみますね!」
「まさかの俺が受?!」
「ってかさ、結ちゃんの趣味って?」
「あるぅえぇぇええ??まさかのそこからぁぁあ?!俺の趣味は男同士を絡み合わせることだよ?!」
「たくさんいそうですよね~、特に女性の方って好きですよね」
「あー、でも、俺腐男子だけど百合はダメなんだよね」
「…百合?」
「女の子同士って事だよ、男同士は遠慮なしに妄想できるけど女の子同士はちょっと抵抗あるからとりあえず薔薇いける女子かなぁ?」
「ま、結ちゃんの趣味話は置いといてっ、こーちゃんは?」
「僕ですか?」
結城先輩の趣味話を持ち出したのは三好先輩なのはまぁ知らなかったとして僕の好みのタイプを持ち出してきた三好先輩
「友人には一途な人とか優しい人とか言いました」
「違うのか?」
「俺、手フェチなんですよね~」
「なんか、微妙にマニアックだな…」
「そうですかね?手の良さ語りましょうか?鈴木先輩!」
「残念ながら俺は太ももフェチなんだ」
「敵っすね」
「ニーハイに乗るお肉いいぞ」
「ド定番じゃないっすか!」
「それだったらシンデレラバストもいいじゃねぇーか!!!」
「それ貧乳でしょ」
「胸はある程度ある方がいいなぁ…Cぐらい?」
「あー、いいねぇ…でも、一回でいいから漫画みたいな巨乳も…」
「それはいたらの話だろ」
「「「ですよねー」」」
「だんっぜん!貧乳!!」
──そろそろ、最終下校となります。校舎内に残っている生徒は速やかに帰るようにしてください。─
「あ、」
「もう時間か…帰るぞ」
「鈴木、カバンぐらい自分で持って」
「教室閉めるから早くでろー!」
「雪の鞄これ?持ってくよー」
鞄を持ち教室から出れば廊下は夕焼けで照らされてオレンジ色になっている。
教室の鍵を返すため、池田先生に簡単に部活報告をするため職員室に全員で行く。
「池田っちー!」
「池田ちゃーん、部活終わったよー」
「あー、もぅ!うるさいわねぇ~、今そっち行くから待ってて!」
「え、池田こっちくんのかよ…三好、逃げよう」
「鈴木、三好、雪見、とりあえず先生の事呼び捨てやあだ名で呼ばないこと……あら、全員いるのね?」
「うん、…池田先生」
「なぁに?結城」
「先生、好みのタイプっていますか?」
「いきなりなによぉ」
「さっき、部活で話してたんですよー!ちなみに僕は手フェチでーす」
「何やってんのよ部活で………うーん、私はぁ、誠実な人かしら?」
「「「「「本当は?」」」」」
「金持ち…………ちょっとぉ!あんた達!何言わせてんのよ!!!」
バタバタと廊下を走り出した僕達。それを怒鳴る金持ちがタイプの池田先生。
それを見つめる影はギリギリと歯軋りしていたなど僕らには知る由もなかった。(池田先生から逃げるのに夢中で)
あまり下品にはしなかったのですが下品でしたら言ってください。直します。