表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
249/252

245

キリがいいので少し短め。

大丈夫・・・・かなぁ。



はぁっっっっっっと大きなため息をつきながら歩く。

勇気を振り絞って抱きついてみたのだが、一弥は無反応だった。

俯いたままの一弥にどうしていいのかわからず、結局そのまま『またね』と言って出てきてしまった。



・・・・なんだかあの時を思い出すなぁ。



一弥と2人で食事に行った時のこと。

一弥の発言に怒った私は、一方的に言うだけ言って『またね』っと出てきてしまった。



・・・・あの時はどうしたんだっけ・・・・??

あぁ、そうか。一弥が倒れて否応なしに会わないといけなくなったのか。



全部が終わった時、私は普通の顔をして一弥に会えるだろうか?

約束したから会いに行かなければならないが、正直気まずい。

っと、そんな先のことを考えるより、まずは空太の救出をっと。



ピリリリリリリッと音を立てた携帯をポケットから取り出す。

着信の表示は流だ。

もしかしたら、買収騒動か調査に進展があったのかもしれない。

私も裕一郎様のことを話したかったからちょうどよかった。



「はい、平お・・・・」


『何処にいるっっっ!!!』



っっっっ!!!??



あまりの大声に電話を落としそうになった。

慌てて握り直した電話から、聞いたことのないような流の怒声が飛び出してくる。



『今何時だと思っている!!

女がこんな時間に出歩いていいと思ってるのか!!??

何処にいるかすぐに答えろ!!』


「もっ、申し訳ございませんっ!!」



なぜだか外にいるのがバレている。

そして物凄くお怒りである。



『そんなものは後でいい!!

さっさと居場所を言え!!』



流に気圧されたまま、現在地を答える。



『すぐに迎えに行く。

お前は近くのコンビニに入っていろっ!』



そう言うと、返事をする間も無く電話は切れた。




言われた通りコンビニに入る。



こ、怖かった・・・・。



流がかなりの傍若無人で激しい性格なのはわかっていたが、よく考えたらそれを私に向けられたことはなかった。

あんなに恐ろしいものだったとは・・・・。

電話越しでもあんなに恐ろしいのに、直接会ったらどんな恐怖体験に・・・・。

逃げ出したいが、今回は私が悪い。

大人しく怒られるしかない。



戦々恐々としながら待っていると、20分ほどで白いスポーツカーがコンビニの前に止まる。

急いでコンビニから出るのと、流が車から降りるのは同時だった。



・・・・っっ!!



ただ車から降りただけなのに、気圧される。

流の背後に青い炎が揺らめいているのを感じる。



・・・・・・・・本当に見たことないほど怒っていらっしゃる。



流は助手席のドアを開けると、無言で顎をクイッとしゃくった。



乗れってことですね・・・・。



私は処刑台に乗り込むような気持ちで車に乗り込んだ。

大変お待たせしました。

すみません、予告と違いますが本編更新です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ