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キリがいいのでちっと短め。

「おはようございます。華穂様。

昨晩は電話のフォローありがとうございました。」



朝、華穂様と会って開口一番、昨晩の礼を述べる。



「ううん。

あれくらい気にしないで。一弥とはちゃんと話せた?」


「はい。

予想通りテレビでの発言についてでした。

あの番組は見なかったことにしましたので、知らぬ存ぜぬで通しました。」


「・・・・・・・・うん、まあ唯さんがそれでいいならいいんじゃないかな。」



若干華穂様が遠い目をしているが、それも見なかったことにする。



「本日の予定ですが、軽く朝食を取っていただいた後はご入浴、その後すぐに着物に着替えていただきます。

それから裕一郎様と新年の挨拶をしていただき、11時からは親族の方々と新年会の予定です。」


「はーい。」





予定は滞りなく進んだ。

朝食、入浴を終えてから神棚のある部屋に正装をして入る。

中には既に裕一郎様と、今日出勤している邸中の使用人の姿があった。


裕一郎様は紋付袴。

元旦の特別な空気もあり、いつにも増して威厳や貫禄を感じる。

・・・・・・・・かっこいい。

攻略対象だと言われてもおかしくない格好良さだ。

というか、攻略対象でないのをファンの間では随分惜しまれていた。

父親なので仕方ないといえば仕方ないが。


他の面々も普段と違う格好で新鮮だ。

お手伝いさん達は揃いの単衣の着物を綺麗に着こなしていて、高級料亭のようだ。

男性陣は職種に関わらずスーツを着ている。


いつもの面子なのに身が引き締まるような思いがする。

それだけ、一年の始まりというのは大切なのだ。



神棚を前に裕一郎様と華穂様が前に並び、その後ろに使用人が横並びに待機する。


裕一郎様が一歩前に進み出て昨年の感謝と今年の加護を願う。


その後、華穂様を始め、使用人全員にお屠蘇を振舞ってくださった。

こういった1つ1つが裕一郎様が使用人全員を家族のように思ってくださっている証拠のような気がしてとても嬉しい。

より一層裕一郎様のためにも華穂様に尽くしていこうという気持ちが強くなる。



「みんな、あけましておめでとう。去年は私と華穂を支えてくれてありがとう。」



裕一郎様が話し出したのは最後に裕一郎様が華穂様の注ぐお屠蘇を飲み干してからだった。

慌てて口の中のスルメイカを飲み込み姿勢を正す。



「去年はやっと我が家に華穂を迎えることができて、それに合わせて唯くんが来て、華穂を指導してくれる先生方や友人達が来て、例年になく賑やかな年だったと思う。

みんなは大変だったかもしれないが、私にとってはとても良い年だった。」



『わたしらにとっても華穂様は孫みたいなもんだから、楽しい一年でしたよ』と答える一番使用人歴が長い庭師の言葉にみんなが笑顔で頷く。



「ありがとう。そういってもらえると私も華穂も

嬉しいよ。

これから大事な仕事の前だから宴会とはいかないが、今年もお年玉を用意しておいた。

これで2日、3日は楽しく過ごしてほしい。」



当主から毎年お年玉が来るというのが高良田家のしきたりらしく、その話は先輩使用人から聞いていた。

準備も全部主家でしてしまうらしく、そのことで何度か華穂様の部屋から追い出された。


華穂様が何処からか持って来た朱塗りの盆にのせられた熨斗袋に目を見開く。

ポチ袋ではなくしっかりした熨斗袋でかなりの厚みがある。

それを裕一郎様が一人一人にしっかり声をかけて、手渡していく。



「唯くん。

去年はありがとう。

君のおかげで華穂は立派な淑女成長したよ。

もちろんこれからも世話になるけど、今年はもっと自分の時間を大切にしなさい。

槙島くんとでも皇くんとでもいつでも出かけていいからね。」


「・・・・・・・・・・ありがとうございます。」



笑顔でお年玉を渡す裕一郎様の目の奥にからかいの色が見える。

・・・・・・なんか他のみんなと違う。

他のみんなには『この料理が美味しかった』とか『去年咲いた薔薇が近年で一番綺麗だった』とかお褒めの言葉を述べていたのに。

・・・・・・・・・・裕一郎様の意地悪。


一年の計は元旦にあり


私は今年も裕一郎様のおもちゃになる運命らしい。



全員にお年玉が渡ると裕一郎様がパンとってを打った。



「さぁ、一年で一番の仕事が始まる。

みんな気を引き締めて取り掛かってくれ。」



「「「「「「「「はい!」」」」」」」」



裕一郎様の声に押されて全員が自分の仕事をすべく散っていった。

あー、なんかバタバタしててすみません。

昨日も投稿ミスってたorz

脳みそ動いてませんでした・・・・・。

お見苦しいところをお見せしました。

仕事もピークは過ぎたので次回からきっちり確認して投稿していきたいと思います。

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