表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アカトキヴァンシュ-GUN OPERATOR GIRL-  作者: 久マサル
六章.伊賀梓と宮之城玲香
21/30

18.5話

「それじゃあ、また着替えとか持ってくるわね。」

「うん、またね。」

茅花は病室を後にする玲香に手を振る。

ガチャン…

「梓にはこの話、秘密にしといてね。か… 」

コンコン♪

「茅花ちゃん、元気? 」

「梓さん、元気だよ♪ 」

制服姿の梓が病室に訪れる。

「はい、これ。」

「うん? ケーキと紅茶♪ ありがとうございます。」

茅花は梓から朱色の手提げ袋を受け取り開ける。

「いえいえ♪ 紅茶入れるね。」

梓は個室に備え付けられているキッチンにあるやかんでお湯を沸かす。

「それでね、朝宮さんの口から綾っていう人と沙也夏っていう人の名前が聞けたの。」

2人はラズベリーやブルーベリーが載ったフルーツタルトを食べながら雑談をしている。

「これは重要な情報だと思うし、玲香ちゃんにも伝えといたほうが良いよね。」

「うん。そういえば、玲香ちゃんは今日来たの? 」

梓はダージリンを一口飲み、茅花に聞く。

「来たよ、梓さんが来る少し前に帰っちゃったけど。」

「そっか、玲香ちゃん忙しいもんね。」

1個のフルーツタルトが残っている白い箱を見つめる。

「… 梓さん、玲香ちゃんが独りでビスマルクの件を片付けようとしているの。」

「えっ? 」

「玲香ちゃんには黙っているように言われたんだけど… このチャンスを逃したくないと思ったから言ってみたんです。」

「チャンス? 」

梓はさらに首を傾げる。

「うん。玲香ちゃんって何でも1人で出来て、直ぐに抱え込んでしまうから梓さんに支えてもらえたらなって思ったから… ダメですか? 」

「えっと、私で良かったら… ううん、力になりたい。」

茅花の誠意に戸惑いながらも梓は応える。

「梓さん、ありがとう… 玲香ちゃんの分は2人で食べちゃえ♪ 居ないのが悪いんだし! 」

普段の調子に戻った茅花の表情はより明るく見える。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ