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暴露。

ふう。

俺は窓を開けて外の空気を思いっきり吸って吐いた。


あー俺具合もうすっかり治ってるな。



「で、何するよ?」

大狩(おおがり)が聴いてきた。

近場じゃあ結構旨いラーメン屋。

というか、ラーメンより定食の方が美味いラーメン屋。


どうしよう。メニューが少ないからな〜悩むな〜



「うわ!ひい!うお!およよ!」



(あや)がなんか叫んでる。息も荒いし。


あれ?というか何故コンビニへ入るの?

車は既にコンビニの駐車場へ入り、停めていた。


「え?誰かコンビニ寄るの?」

大狩の顔を見たが、大狩は首を横に振った。


え?じゃぁ、、、。


「ふぅ〜。怖かった。」

と彩の一息ついた声が聞こえた。


、、、、。


大狩と俺とで思いっきり彩の頭を叩いた。

ッピシン!と軽快な音が車内に鳴り響いた。

その時の大狩と俺の気持ちは同じだったであろう。



「いってぇーー!!」と遅れて彩が言う。



嗚呼分かってたさ、お前の事だもの。


(りょう)から1キロも離れていないコンビニ。

たった、3、4分運転した場所。



俺は(とな)りの大狩を睨む様に見た。

だが、それに気付いたのか凄い勢いで外へ目線をやっていた。


こいつ、、、。


どーしてこう、揃いも揃って皆運転嫌いなんだよ…。



チッ。大狩の舌打ちが移った。

ミラーへ目をやると、彩がてへぺろっ!とでも言いたそうな顔をして、いそいそとシートベルトを外していた。


、、、。



確かに彩の運転は、信号が有れば赤でも行こうとするし、青でも止まってたりするけど、、、

たまに余所見(よそみ)とかして、壁に激突しそうになったりもするし、

崖から落ちそうになったりもするし、

右って言ったのに、左に行くし、

ウインカー出してって言ったのワイパー動かすような奴だけど、



、、、。


…本当、どうしようもない奴なんです。


何故、俺なんだ?

既に、車を降りている彩が俺の席のドアを開ける。

ライトの当たり具合が悪いのか、

不気味な笑みを浮かべているように思える。


はあ、

俺はため息をついて、運転席へ移動した。

彩も駆け足で俺の隣りへ座る。

大狩はそっぽを向いたまま。


こいつら…誰1人として病人の俺を(いた)わる気がねえー!


「出発進行ぉーー!!」

という、馬鹿のかけ声で車を発進させた。



すぐラーメン屋へ着いた。


皆がメニューを見てるが、俺はもう車の中で決めていた。


まぁいつも頼んでるのなんだけどね。


皆決まった様子…


大狩が呼び出しボタンを押してすぐに店員がきた。

「俺、担々麺。」

「俺は〜醤油ラーメンにセットで唐揚げ定食!ラーメン野菜大盛りで!!半チャーと、後、餃子2枚!!」


うわ、彩かなり食うな…

店員が俺を見る。

「俺は唐揚げ定食。以上で。」


「は〜い!かしこまりました〜!」


軽快な声が広がる。


ちょこまかと水を飲んでいたら、あっという間に注文した物が全て揃った。

流石、早さを売りにしているだけある。早い!


いっただきまーす!と彩が手を合わせた。

俺と大狩もそれにならった。



「で、お前大丈夫なのかよ?」

いきなり大狩が質問してくる。彩もすごく頷いていた。

嗚呼、もしかして、鈴木支配人(すずきしはいにん)の事だろうか…。

もう具合が悪くないのは知ってるはずだし…。

「お前ら知ってたのか?」


2人とも頷いた。

「話せば楽になるよ!解決策も出てくるかもしれないし!!」


そうだよな…それにもう知られてるなら、恥ずかしくもないか…


「嗚呼、話すよ。お前らに聞いて欲しかったんだ。」




その後は、俺が支配人にセクハラ行為をされている事、内容やら色々と話した。


話しを終え2人を見る、彩は両手で顔を(おお)って伏せていた。

大狩は手で口を覆っている。信じられないと言うような目をしている。

飯を食ってた筈なのに、皆手が止まっていた。

あーあ、麺が伸びてるよ…スープが消えてる。こいつら、これ食えるの?



ん〜ん、どうしたものか…

俺としては、ずっと話せずにいた秘密を話せたので、なんだかスッキリした気持ちなんだが…


この物々しい空気、、、まるでお通夜だ。


誰も死んではいないというのに、この絶望感漂うムードをどうしたものか…


「いや、でも、俺、お前達に話せてよかったよ。何か色々悩み過ぎてたけど、こうやって相談にのってくれる友人が居るのって、本当に凄い事なんだなって思ったよ!ありがとう!」


ふぅ、これで皆持ち直すだろう。

胸を撫で下ろし、そのまま2人に目をやると、


な!!なんでーーーーー!!!


「ッヒクッ…、ズズズッ、うぇ、う、ズズッ」


2人とも何故か泣いていた…


えーーーーー!?何があったの!?

ど、どうしたら、こんな状況に!?俺か!?俺が悪いのか!?どうしよう!?どうしたらいいの!?


「ど、ど、どうしたよ!?泣くなっ泣くなよー!俺なら大丈夫だからッ!お願いだから!もう、泣くなっ」

おどおどしながら、お願いした。


もう!どうしたらいいんだよ!?

「い、言いたい事があるなら言葉で言って下さい。」

何故だか、敬語になってしまったが…

2人には伝わったらしく、ズズズっと鼻をすすりながら話してくれた。


「ま、まさか、そんな事があったなんてッ!」

大狩のここまでの絶望顔見たことないな…


「うぅぅッ、もっと早く言ってくれてもいいのにぃ〜!」

まったくその通りだよ。


と、少しまったりとした雰囲気を一変する一言が耳に入る。


鈴木(すずき)の野郎、社会的にもこの世からも抹殺(まっさつ)してやる。」


ん?んんん!?え?今なんと?

な、なんか物騒な言葉が聞こえたような…


ガタンッ


2人一斉(いっせい)に席を立った。

え!?えー!?なに!?ま、まさか!?


「ちょっと!待て!!なに!?どうした!?」


「俺等今から用事出来たから、ごめん。」


へ?用事?


「なぁ、鈴木って今の時間寮にいると思う?」

「んーどうなか〜、ま!居なかった会社行って見ればいいんじゃない?多分上の人は居るだろうし!居なくても、その人達に事情話そうよ!」



!?用事ってまさか!?

「や、辞めろよ!!さっき話した中でも言った通り、俺がどうこう出来る相手じゃねーし、これは、俺が我慢してればいいだけの話だし…大丈夫って言ったろ。」

やべ、最後 (うつむ)いて言っちまったよ。


「嘘だな。」

「うん!嘘だね!」


えーーーーー!もう!何でこーゆー所は意気投合(いきとうごう)するのーー??

んーーーーーん



「と、とりあえず、座ってくれ。」





今晩は。お疲れ様です。オヤコロです。

一言言わせて下さい。

大変!申し訳ございません!!土下座)

色々とありまして遅れてしまいました!泣)

体調を崩したり、暇が無かったりともう散々な1月です。いっぱいいっぱいです!!

なんだか、少し滉魅(あきみ)←主人公と同調してしまい、病に…。

遅くなりそうだったので、活動報告上げようと思ったのですが、そんなもん書く暇があるなら、小説上げろよ!と、思っいまして…。

ここまでズルズルと…。しかもまた、何やら中途半端な締めくくりで…しょぼーん

これからも宜しくお願いします!泣)



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