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空腹。

2人の間に何があったか知らないが、

俺の部屋ではやめて欲しい。


俺、、、一応病人なんですよー?

と心の中で叫んでみたが返事が返ってくる筈も無く、ひとまずこの空気を打破する為に


「2人共、飯食わない?」


と提案した。いや〜お恥ずかしいが正直な話

俺本当にお腹空いてんの。

先程から、俺の腹の虫がクラスの合唱会から、

文化ホールでの大合唱になりまして。しかもコーラス付き!

俺の胃袋が飯をよこせー!と叫び続けている。

俺の大合唱を聴いてなのか、

(あや)がジュるとヨダレをすする音を出した。

そんな彩を見て、大狩(おおがり)が「お前、汚ねぇ。」と毒づいている。

そう言っている大狩も、自分の腹を撫でていた。

その様子をみて、皆腹が空いている事を知り、何だが無償に笑いが込み上げてきた。



「ふふ。はははははッ!」



腹を抱えて笑った。

それを2人は、何だよーー。と言ったけれど、

2人も次第に笑い出していた。



楽しい。



何だが自分がうじうじ悩んでるのがどうでもよくなる。

まだ少し笑いが収まらないが、久々に腹から笑ってすっきりした。


そんな様子を見て、

「さーてとッ、飯食い行くか!」

と大狩がにこやかに、、、。

いつ取り出したのか、、、

彩の車の鍵をブンブンと右手で振り回していた。


「って!えー!?俺運転!?」


ははは、彩声裏返ってる。


「ッたりめーだろ。俺は約束は破らねえからな。」

と彩が身に付けているネックレスを引きつけ顔を近づけて、ドスを効かせた声と目が笑っていない笑顔で言った。


はたからみると、借金をして危ない人にお金を借り、その取り立てに来た人のような構図。

うん。なかなかいい感じ。

俺は、親の影響もあり、極道ものや仁侠(にんきょう)ものは嫌いじゃない。

大狩!お前の顔ならそっち系全然オッケーだ!

そして、彩!お前はホストクラブで働け!裏の裏を仕切ってる設定で!


あー…でも彩には荷が重すぎるかな?


そんな2人をまじまじ見ていた俺に、彩が助けて〜。と捨てられた仔犬のような目で俺を見て来た。


うう、。そんな顔で見つめられると俺はこのでっかい仔犬を拾わねばならないような気がする。


助けを求めた事に腹が立ったのか、

今度は、彩の首を絞めてグラグラ揺すっている大狩。


「だから、てめぇはそれを辞めろって言ってんだよ。」


「な、なんのこ、とー、し、しぬぅー!」



…あ、そろそろ止めないと。

傍観していた俺が動き出そうとした時、

ッチ!っと舌打ちした大狩に「行こうぜ。俺等2人で!」

と、俺等2人で。を強調させて俺の肩に手を置き扉へ連れていかれる。



「おおお、ちょっと待って!俺まだ部屋着のまんまなんですけど!?」


これで、外出んの恥ずかしいって!

しかも!俺の今日の服のチョイス!

下スウェット。上は、

『働いたら、負けだと思う。』

なんて、台詞がプリントされた、まるで俺が現在進行形でニートです!

みたいなTシャツ着てんだぞ!?



「…大丈夫。滝島は何着たって格好良いって。今日の服なかなか活かしてる。」親指を立てて言われた。



あん!?なんだそれ!グッジョブじゃねー!

どこが大丈夫なの!?どこらへんが大丈夫なの!?

バカなカップルの彼氏が言うセリフ見たいじゃねーか!


「嗚呼!僕のハニー!君は何を着たって可愛いよ!チュッ」


とか、聴こえてきそうだぞ!


けど、俺の服を褒めてくれてありがとう!

それは、素直に嬉しいぞ!

これ、一応気に入ってるんだ!

着る機会がなかなか無くてね!ほら!こんなだから!

って!んなこと言いたいんじゃねー。



、、はあ。「俺着替えるから、5分待って。」



そう言って、大狩と彩を外へ出した。




俺は顔を洗い。

らふな格好の服を着て、財布と携帯と鍵を持ち外へ出た。

そこには、大狩が待っており、彩が車を回して来てくれるらしい。


「ん〜ん。」


「何?」


「いやさ〜、誘っといて何だけど、俺今日休んだのに、外出歩いていいのかどうかを考えちゃってさ。」


「大丈夫だろ。」


「そうかな…。はあ。見つかったら何て言い訳しよう…。」


「滝島は一々(いちいち)考え過ぎだっての。俺と片桐も居るし大丈夫だろ。それに知り合いに会ったら普通に「腹減ったんで」でよくね。」


ん〜ん。ほらさ、何にでもシミュレーションしないとさ!いざって時にさ!困るって訳よ!

まあ、大狩の言う事も一理あるけどね。



、、、。

はい!考えるの終了!


今回は大狩の意見を尊重したいと思います。

玄関に着く頃には彩が車で待っていてくれた。


俺は通常なら、助手席に座る処だが、

今回は大狩がいるので、大狩と一緒に後ろへ座った。

ルームミラーで彩の顔が見え、

少し、腑に落ちない顔をしていたが、彩の頭をぐしゃぐしゃとして、

ミラーを見て「安心しろー!」と目で訴えた。

安心したのか、(うな)き車を走らせた。



彩はたまにこういった寂しがり屋な所がある。


甘えん坊で寂しがり屋な人は通常ならば面倒くさがられるが、彩にそれをされると面倒くさいどころか、癒される。


可愛いとさえ思えるのは、俺の欲目だろうか。




いつものラーメン屋へ向かった。





今晩は。お疲れ様です。

読んで頂きありがとうきびだんご。

オヤコロです。はい。

いや、本当に最近更新遅くなりまして、すみません。

でもね、ちょっと色々立て込んでたりしたのよ?

ヤバイ!ヤバイ!と思ってあげたから、

なんか区切り悪くなっちゃいましたね。ズーン

まだまだ頑張りが足らんと言う事かな…。

頑張ります。まだまだ宜しくお願いします。



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