表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/15

訪問者。

ブーブーブー

携帯が突然鳴り出した。

バイブにしていたので音は、出ていない。

いつもの定位置のベッドの横にある携帯を見ると、ライトが点滅している。

画面をタッチして、スライドロックを解除する。

ナンバーロックも解除した。

ありがちで、誰でも解除出来てしまう。自分の誕生日だ。




着信あり 7件

メッセージ 16件



大狩(おおがり) 泉馬(いずま)

17:46 1件

大狩 泉馬

17:52 着信 1件

大狩 泉馬

17:55 1件

大狩 泉馬

全23件。




に、23件!?

ど、どうしたんだ!?

事件か!?それだったらヤバイな!

メッセージ見るより先に、電話した方がいいな。



ドンドンドンドン!


っ!?


「おい!滝島!生きてるか!?

俺!!泉馬様が会いにきてやったぞ!」


ジャストタイミングで泉馬が来た。


この空間が、少し名残惜しいと思ったが、何やら急用みたいなので、急いで扉へ向かった。

久しぶりに立ったような気がして、身体が少しよろけたが、軽度の立ち眩み程度で、その後は普通に歩けた。

扉を開けると大狩がコンビニ袋を片手に差し出して、

ん!

と、言って差し入れを渡された。

あ、「ありがとう。」素直な感謝の気持ちを述べた。


大狩は、ニコッとして、心配してる様な顔をした。

「なあ、滝島大丈夫だったかよ?」


ん?何が?嗚呼、具合か。

「具合なら、もう大丈夫だけど、、、。」


大狩の顔が、

『いや、違う。具合の事じゃない。』

と、なんだか言われてるみたいだった。


あ、まさか、支配人のセクハラ行為が広まってんのか?

うわ〜勘弁してくれよ。

もしかして、今日俺が休んでんの、あいつのせいとか、皆に思われてんの!?

なら、また、色々考えなければならない事が増えたな。

畜生。イライラして来た。

やはり、1度出るところに出ないといけないかな。

そう考えていて、あ、大狩がいるんだった。

そう思い出し、大狩に目をやる。


きょとんとした大狩が、

真剣な顔になって、

「お前、喰われなかったか?」


は?

何の話だ?

喰われなかったか?へ?何に?

そう言われて、(おのれ)が知うるなかで、ある一つの出来事を思い出した。


ま、まさか!今、(ちまた)を騒がしているっ。

殺人ダニか!?

確か新聞やテレビでかなり取り上げられてたのを覚えている。

止めてくれ、本当に!あんなちっちゃいダニに噛まれて人間が死ぬんだぞ!?俺ぜってーやだよ!俺そんなんで死にたくないよ!


居るのか!?ここに!?殺人ダニさんがいるのか!?

真意を催促する顔をしたが、

顔を背けられてしまった。

目線は、下。

靴を見ていた。


ああ!やっぱり、そうゆう所に生息してるの!?もしかして、1匹だけじゃないとか!?



片桐(かたぎり)がいるんだろ?」



鋭い眼光で睨まれた。

切れ長の目が威圧感バリバリで怖いんだが、、、


あれ?もしかして殺人ダニさんの話じゃない?違った感じ?

なんだ〜、良かった!

俺は、大狩の鋭い視線を物ともせず、ホッとしたような顔をした。


「嗚呼、彩なら今頃夢の中だろう。すっごい間抜け面で寝てる。」


俺の勘違いだった事に安堵して、

俺は、笑いを含めて状況を伝えた。


いや、今となっても、本当に面白い。

他人と寝るなんて本当にいつ以来だろう。

俺は彩の行動を思い出してまた、笑った。




「、、、ッチ!」


え?あれ?今、貴方、舌打ちしました?どう言う意味が、あって、そんな、こ、、


「その間抜け面の顔拝みたいから、あがってもいい?」


え、あ、「はい、どうぞ、」


あっれー?なんか怒ってる?

今の言葉も少し命令に近かったんだけど、、、

疑問形で聴いているのに、

否定は、許さない。、とでも口から出てきそうな目をしている。

招き入れる様に、俺は横にずれた。


じゃ、入るね。と、言って、靴を脱ぎすて、そのまま真っ直ぐ部屋へ行った。


短い話声がしたが、内容までは、聴き取れない。

貰った差し入れを、冷蔵庫にいれて、俺も部屋へ戻った。


すると、ベッドでまだ夢の中にいるであろう。と思っていた彩が、ベッドの上で正座をしていた。


あれ?なんだ、起きたのか。

まぁあんなに扉をドンドン叩く音がしたら流石(さすが)の彩も起きるか。

しかも、いつの間にか、服も着ているし。


彩が俺に気付いて、ニコッと「おはよう」と笑った。


、、、。

けど、この構図は、なんだ?

『彩が悪い事をして、お説教をくらっている』っと言う感じだ。


大狩も腕を前に組んで正座をしている彩を睨んでいるし、、、


両者とも無言のままだが、

これは、確実誰が見ても、

『お叱りを受けている図』である。


ん〜ん。要するに彩が何かをして、大狩が大層ご立腹だということか。


だから、合ったとき切迫詰まった様な顔をしてたのか、、、

扉をドンドン叩いた所をみると、かなり怒ってるみたいだな。




一体、何をしたんだ?





あげまして、おめでとうございます。

今年も、宜しくお願いします。


皆様、とうとう今年の始まりが来てしまいましたね。

一体いつまで起きているのやら。

困ったお嬢様、お坊ちゃん達だ。

皆様どうかお身体を壊す事のないよう、

もう、お休み下さいませ。

私めも、そろそろお(いとま)いたします。

お休みなさい。

読んで頂き、ありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ