溜め息。
、、、、。
はぁ、良かった。パンツは流石に履いてたか。
って、違う!何、そんな事でホッとしてんだよ!俺!起きたら、友人が俺のベッドでパンツ一丁の状態で、隣りに寝てるんだぞ?しかも、シングルベッドでただでさえ狭いのに、大人の男が2人。彩、お前、壁とベッドの間に少し身体埋れてない?身体少し挟まってるよね?苦しくないの?
はあ、、、
何でこいつは、他人の部屋で裸、、、
いや、パンツ一丁で寝れるんだ?しかもなんだ?この安らかな顔。
時折、ニヤついてて。少し不気味なんだが。
嗚呼分かった。こいつあれだろ。
たまに聴く、夜は、裸で寝るタイプ。
それか、寝ている内に服全部脱げちゃいましたー。ってタイプのどっちかだと思うのだけれど、、、
彩は、どっちなんだ?
俺は「考える人」のポーズをとってみた。
んー。こいつの場合、確実に後者な気がする。うん。
それにしても、本当にいるんだな。こーゆー無防備な奴。
俺は結構他人に隙は、見せない方だ。別に、誰かに狙撃されそうな気がする。という考えからではないのだが、物心ついた頃から自然と?そうなっていた。
じっと彩を観察してみた。
口が少し空いているからなのか、笑っているように思える。
俺の口角が上がり、少し表情が緩む。微笑ましい光景だ。
ほっぺをつついてみる。つんつん。
無反応。
鼻を摘まんでみる。ぎゅむ。
あ、これは流石に起きてしまうな。
、、、、、!?
な、、なん、だと!
口で呼吸をし始めた。
「ッぶは!」
俺は咄嗟に己の口を手で覆った。思わず噴き出してしまった。
普通に寝ているのに危機察知能力は、一応活動しているらしい。
でも、ここまで無防備でいると、悪戯したくなる俺の気持ちもきっと皆にもわかるだろ?
否!絶対みんなする!
しかも、何だこいつ、可愛いすぎる!
初めて見る反応にか、な、り、興奮気味な俺。
しかも、俺もいつまで手を握ってんだ。って感じだ。振り払おうとすれば簡単に離れてしまうのに、、、。
それをせずにいる自分は、どうかしてるんじゃないかと思う。
心のどっかで離したくないな、っと思ってしまっている。
何故だろう?
、、、、。
けど男同士で手をずっと握ってるのもおかしな話だ。
悪戯もしてなんだか爽快な気分だし。俺の腹もそろそろ限界だし。窮屈そうにしている彩を起こしてやるか。
手を離そうとした時、彩の手に力が込められて、
「ん〜、っや。」
と言って今度は、強く握られてしまった。
へ!?
自分の顔が段々熱を帯び始めたのを感じていた。
俺は、また手で口を覆った。
ヤ、ヤバイ!か、かっわいい〜!!
なんだ今の声!寝言か!?可愛いすぎる!
男に対して、しかも成人している男に対してあまりにも失礼である単語だが、今のこいつにこれ程までに合う言葉は、無いであろう。
しかも、俺の腰に手を回してきて、顔を埋めてきている。
こ、こやつ、俺をキュン死にさせる気だな!?
今の空腹と、何で寝込んでいたのか、忘れてしまう程の衝撃をうけて、まだ、目を覚まさないでいる眠り姫を横に鼻血が出ないように鼻を押さえる男が1人。そこには、あった。
こんばんは。お疲れ様です。
読んで頂きありがとうございます。
段々と更新が遅れそうな予感がしますが、頑張って更新したいと思います。はい。
今年も残すこと僅か。悔いがない一年だったか?と問われると、口籠ってしまうが、まぁ、なかなかだったよと言ってやりたい。←誰に?笑
今年は、これで最後かと思うので、
来年、また宜しくお願いします。
ありがとうございます。