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番外編 あっちでは。

ドキドキ展開(汗)


御指摘を頂いたので、付け加えました。

矢崎(やざき)X大狩(おおがり) ですので…

グチャグチャですみません。



大狩(おおがり) 泉馬(いずま) サイド







ごきげんよう。



今俺は何をしているのかと言うと、30メートル先にいる、馬鹿なカップル達、(あ……片方は除く。)を、ストーカー…………いや、尾行………、違う。み、見守っているッ。





………………………。





違う。別に付けて来た訳ではない。ほ、ほ本当だ………

って俺は誰に弁解しているんだ……。







最近の俺はと言うと、めっきりやる気が無くなってしまった。まあ元々やる気があるタイプの人間ではないが……。



滝島(たきしま)が部署移動、もといい会社移動をしてからと言うもの俺の心にはぽっかりと穴が空いてしまった。会社移動って事で、寮も引っ越した。どうやらあの馬鹿も一緒に寮を出ていったので、寮では光が消え失せたかのようになっている。


それに、あいつらは何かと周りを巻き込んで楽しくするのが好きらしく、1・2・3階、上司、同僚、後輩など、関係無いかのように、ここの寮では上下関係がほとんど無い。


この寮でのムードメイカー的存在が居ないのだ。

寮にいる人達は部署が違えどみんな仲が良いので余計に寂しく感じているのだ……。



静まりかえっていて、冷たい感じだ。




3階は特にな……。




あいつらが居なくなったせいで、3階は俺とあの305号室のパン屋のおっさん。矢崎さんだけになった。


俺とあの人じゃあ話し合わねぇし、なんだか会話続かねぇし、つか、すっげぇガン見してくるし、しかも、顔がこえぇ。内面の優しさが、外見に出て来てねぇし………。


なんつーか、俺はこの人が苦手だった。

何考えてんのかわかんなかったし……。





滝島(たきしま)片桐(かたぎり)みたいに思ってることが顔や行動で出る奴なら、どうすれば喜ぶのか、怒らせるのかわかる。



けど、この人に至っては、何を考えてるのか、何を思っての行動なのか全然理解出来なかった。




(まぁ、それも最初はそう思っていただけだが……)




人間性と人が良いのは認める。いや、この人はお人好しの類だな。


そこは少し滝島に似てる。滝島は片桐にこそ素っ気ない態度を取るが、俺や、周りにはかなりのお人好しだったりする。困ってる奴をほっとけないタイプ。捨て犬を見ると拾って帰ってしまう。困っている人に手を。道に落ちていた500円を交番へ。

人も良ければ、顔も良いので色んな人に頼られ、押し付けられる。



………困った性格だ……。



( けど、それも今思えば(てい)の良い外面。今も昔も片桐にだけは本当の自分を見せていたって事だな。)










「はぁ……………。」


俺、何してんだよ…

壁に寄り掛かり腕を組んだ。

自分の馬鹿な行動に飽きれて目を閉じる。

今日は休みで、暇だから、街に出てみただけだ。



…………決して、片桐と滝島が街で

デートすると聞いたからでは無い。



………………………。










「 こんな所で何してるの? 」



「 ッ!?」


え??なんで矢崎さんがここに?と、いうかいつの間に目の前に?



「 ?具合でも悪くしちゃった? 」



そう言ってデコにデコを合わせた。



「ッ!!何ッ!?」



思いのほか至近距離で顔が熱を帯び始めたのか分かる。

とっさに周囲を見たが、ちょうど路地の看板の影だった為誰にも見られては……居ないはず……。

つーか普通、こんな公衆の場で、こんなこっぱずかしい事するか!?

ありえねぇ。


どうすればいいのか分からず、睨む様な目で見上げる。







「 嗚呼………駄目だよ。そんな目で見つめたら、どうにかしちゃう気持ちになっちゃうよ? 」




頬を染め、恍惚とした声を出しながら頬擦りをてしくる。


(こいつ、頭おかしいのか?)





右手が腰を上から下へ摩り、尻を優しく撫でる。




「 ッ!?止めろ、場所を考えろよ!場所を!!TPO(ティピーオー)ーー!! 」




今だに撫で回していたので、意を決して殴りかかろう。

と、した所でするりと手が離れていった。



…………………。


こういう。引き際をわきまえている人間は嫌いだ。

…………ようは、自己嫌悪だ。




「 で、貴方はここで何してるんですか?」



「 ええー?その質問僕が始めにしたんだけどなー」



「 …………そうですね。買い物です。」



「 ええー?どうして目逸らしちゃうのー?何だか嘘っぽいよー?」




妙に間延びした口調がうざい。

その後も、どうして?何で?と質問攻めが続く。

しつこい。

というか、かなり絡んでくるな……

何だ?何かを探ってる?



「 買い物です!!まだ、買い物の途中ですんで、すいませんけど、失礼します。 」



(きびす)を返して去ろうとした時、






「 嗚呼、滝島君達をつけてきたんだね? 」









何で……………

振り向く事が出来ない。声が出せない……

変な汗が身体中から出てくる。先程体温を感じていた顔も手も、凍りつくほど冷たくなるのが分かる。



否定しなければいけないのに。

顔を見なくても分かる。この人はきっとニコニコ笑っている。

……………顔は、

けど、目は絶対笑ってない。

心は冷めきっている。



最悪だ。何でこの人がここに居るんだろう。もう、バレてる。


誓ったのに。約束をしてしまったのに。俺はまたそれを破った。






『 滝島 に仕事以外で関わらない 』







これが、俺達の最初の約束。






まだまだ、続くみたいです。

もう寧ろ違う作品にした方が…とか言わないで。

宜しくお願いしますm(__)m



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