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右ストレート。


※ホラー要素あり?





隣りでまだごちゃごちゃと煩い彩をあしらい、また同じ席へ腰掛ける。



原田先輩と彼女?は何やら2人で話した後、原田先輩がこちらに来て、「服、ゴメンな。今度何か奢るわ!」と両手を合わせウィンクしてきた。



…イケメンはウィンクが良く似合うんだな〜などと、初めて見た時に受けたチャラい印象は消え、幼さの残るあどけない笑顔の原田先輩を見て、ほんの少しときめいてしまった。



彩斗の肩に「じゃあな!」とッポンと叩き、後ろを見ず手を上げ彼女と一緒にさっていってしまった。




彩は何だか、俺をガン見している。





「大丈夫か?」


とここに来て久しぶりに大狩が声をかけてきた。

「?嗚呼、大丈夫だよ?」と反射的に言ってしまう言葉を言い、大狩が指差している所を見る。



あ…そうだった。


人生初??の異性との会話のお陰ですっかり忘れていた。


少し乾き初めている服…

服を積まんで見るとねっとりと肌にまとわりついていて、かなり気持ち悪い。

うぅぅぅわぁ…げぇぇーーー…

オレンジジュースなだけありベトベトである。





「着替えた方がいいな。」


と一連の様子を観ていた大狩が立ち上がり言う。何故だか少し期待に満ちた目と顔をしている様な気がしたが、見間違いだろうか。




残った麺はすっかり伸びきっており、何やら食い気が逸れてしまっていたので俺達はラーメン屋を出て、少しムクれ気味?の彩を引っ張り帰宅することに決めた。


しかも、何故だか帰りも俺が運転する羽目になるし…

まぁ奢って貰ったからいっか。などと考えながら、寮へと向かった。




着いて、ずくに風呂に入りたい衝動を抑えきれず、「俺は風呂に入る。」と2人に告げ、俺は自分の部屋の一部屋それぞれ完備している風呂へ駆け込んだ。

脱衣所などが無いので、玄関を開けて靴を脱ぎ捨てすぐ、上を脱ぎ、下を脱ぎ、ポイポイっと洗濯機の中へ投げ入れた。


真っ裸になっているが、洗濯液と柔軟剤を入れスタートボタンを押し洗濯機を動かす。



ガコガコ………ガコガコ……



という一定のリズムを聴き、風呂へ入る。



オレンジジュースでベトベトになった身体をシャワーで洗い流す。

何だか久しぶりな風呂な様な気がしてしばらくは、シャワーを浴び続けていた。

鼻歌まじりに、シャンプーで頭を洗う。一旦流し、リンスを付ける。


(昔はリンス使わなかったが、今ではリンスを使うのと使わなとでは、「髪の毛の柔らかさが違うッ!?」事を知り、もう使うのは日課になっている)


髪の毛はそのままにして、身体を洗い始める。







すると、ガタンッと音がしたような気がする。



??気のせいか…



そーいや、鍵閉めたっけ?




何気無く、目の前の鏡を見る。

当たり前だが自分が写し出されている。




サッ





………!!!!!!!??????

え!?

ちょっ、ちょっとまて!?





あれっ!?


い、い、今、戸の後ろ、何か黒い影の様なモノが…鏡に写ったか??




え…え…あ…え???


…も、も、もしかして……


お、お、お、おば、おばけ、とかじゃないよな…!?



ま、ま、まさかな!!





………………………





ままままま、まぢダメだって!!

いやいやいやいや、あり得ないって!!だッ、だってあれは、も、もう科学で証明出来てるんでしょ!?地場の影響で、幻影が見えるとか、実はその下は温泉があって何らかの影響で人っぽい影がでるとか、ただの見間違いとか!


あははは、ち、違うんだよ!?べべべ別に、怖いとか、そんなんじゃねぇんですよ!?

ただ、ちょっと、その、もうこの世にいない人には会いたくないな〜、何て、思ってて、いや!だからって、死んで行った人達の事を軽視している訳では無くて、その、その、なんと言うか………

怖いじゃん!!!やだよ!!!

なんで、死んだのに、現世に出てくんだよ!!!意味わかんねーよ!!死んだなら、寝てろよ!!何で、うろつくんだよ!?会いたい奴がいて未練あっておばけになっちまったなら、そいつにだけ会えよ!!

なんで、他の人間に姿見せてんだよ!!そんなに、自分を見せてぇーのかよ!!そんなの、そこら辺の公園に居る露出狂と同じじゃねぇかよ!!逮捕出来るだけ、そっちの方が幾分かましだ!!!



はあはあはあ……

って、俺は誰に何を言ってるんだ…




誰に告げるでもない言い訳を頭の中でずっと繰り広げていた。



そんな時。







ーーーガラッ!






!!!!!????



そんな事を脳内で話し合っている最中に風呂の戸がいきなり開く。

びっくりし過ぎて、身体中泡まみれであったが、










勢い良く振り返る!!










では、無く。











奇声を上げながら右手を握り締め、目標後ろ、狙いを定め、身体の捻りを加えた渾身の右ストレートをそいつに向かってブチかます!!







戸が開いてから、時間にするとたったの2秒ほどだった。







右手に残る感触。

確実にやった、と思える手応え。









あ?



あれ??






お久ぶりです。読んで頂きありがとうございます。

最近始めた頃が懐かしく感じます。

はい、すみません。鈍足!カメ!ばかやろう!と罵って貰って結構です…orz

寧ろ、ご褒美?

いえ、すみません。黙ります。

これからも宜しくお願い申し上げます。


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