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イニシエからの絆  作者: 炎の剣製
7/71

007話 『破魔の光』

今回は二人目が力に目覚めます。

4/18(日)



真紅は夢の中で誰かに話し掛けられていた…。


『…我が力を受け継ぎし生まれ変わりよ…』

『えっ…あなたは?』


真紅の目の前には赤髪を逆立たせていて体から炎が上がっている青年が立っていた。


『…俺の名は『赤竜(セキリュウ)』!…お願いだ! 我らでは果たせなかった使命…』

『使命?…使命ってなんのこと!?』

『………『舞架(マイカ)』を…頼む…!』

『舞架って…!?』


ボオォッ!


『キャッ!』


真紅は問いかけるが赤竜は突如として現われた炎の波の中に消えていった……そして、

真紅は布団を思いっきり剥いで起きる。


「…はぁ…はぁ…なんだったの? 今の夢…?」

「お姉ちゃん…!」


真紅は声がした方に振り向けばドアに鈴架が立っていて泣き出しそうな表情になっていた。

鈴架の後ろには琴美もいる。


「…鈴架? お母さん?」

「うぅ~…お姉ちゃん!」


ボフッ!


「わっ! ど、どうしたの…鈴架!?」

「どうしたの…じゃないよ! お姉ちゃん…あの変な奴に襲われてから丸一日眠っていたんだよ…! だから私もう心配だったんだから…!」

「私…あれからそんなに眠っていたの?」

「そうよ真紅…一昨日鈴架が傷だらけのあなたを担いできた時は本当に驚いたわ…」

「傷…?」


真紅は傷と言われて分からず体を起こそうとしたが激痛が走った。


「イタッ…! そうか私あの時あいつに何度も…」

「…ごめんね、お姉ちゃん…! 私を助けるためにこんなに傷だらけになって…」

「…いいわよ。鈴架が無事ならね」

「お姉ちゃん…ありがとう」

「それより今日明日は安静にしてなさいよ…? 傷はまだ治っていないんだから。学校には私から伝えとくから。…それじゃちょっと昼食を作ってくるから待っててね…」

「うん…ありがとうお母さん」


そして琴美は涙をうかべながら部屋を出ていった。


「……お母さん、泣いてたね。心配させちゃったね…」

「うん…お母さん昨日はずっと泣かないでお姉ちゃんの事を看病をしていたから…」

「そう…」

「それよりお姉ちゃん! 一昨日はどうやってあの化け物を倒したの…?」

「あ…それは…えっと、ガリウスさんっていう女の人が助けてくれたの。それで私に赤い玉をくれたの…あ、そうだ! あの赤い玉は?」

「…これの事?」


すると鈴架は赤い玉を真紅に手渡した。


「そう…これ!…あれ? どうしてこれを持っているの、鈴架?」

「それがお姉ちゃんは気絶していたはずなのにずっと握り締めていて…それで今朝にふと私の手の中にもあった黄色い玉を近付けてみたら突然二つの玉が共鳴するかのように光りだして、そしたらお姉ちゃんやっと手放してくれたの」

「そうなの…?」

「うん! この玉なんなのかな…?」

「わからない…でもガリウスさんはこう言ってたわ。


『…それはあなた達のものよ、きっとこれからのあなた達の助けになってくれる筈だわ。“あの人達”の導きのもとに…』


って…」

「私たちのもの…?それと“あの人たち”って誰のことかな?」

「…わからないわ。すぐに消えてしまったから…。でももしさっきのことが夢なんかじゃないんなら…鈴架、ちょっと離れてて!」

「え?……う、うん」


そして真紅は集中した…自分の中にある力を意識する。すると、


ボオォッ!


「やっぱりできたわ!」


真紅の手のひらには火急程度の火の玉が浮かんでいた!


「えっ!? お姉ちゃん、なにその炎!」

「よくわからないんだけどこの玉が私に一瞬だけどこの力のことを教えてくれたの。そしてさっきも夢の中でも……そう、赤竜さんていう男の人が…」

「…あ、熱くないの?」

「うん。なんていうのかな? 私の体の一部みたいな感覚よ。」

「すごいすごい! それじゃもしかしてその力であの化け物を倒したの?」

「うん、そうよ。なぜか身体能力も倍以上になっちゃったみたいで…」

「うわぁ…本当にすごいね、お姉ちゃん!」

「でもこの力は他の皆には内緒よ? 変に思われるのは嫌だし…」

「うん、わかってる! えへへ~、これはお姉ちゃんと鈴架の秘密だねぇ!」

「うん…あ、あれ?」


真紅は気が抜けたのかいきなりベットに横たわってしまった。


「ど、どうしたの! お姉ちゃん!?」

「で、でもこの力は精神力を使うみたい。弱ったこの体には応えたわ。…それじゃ私はちょっと疲れたからまた眠るね。鈴架…お母さんには夜には起きるっていっといて…」

「うん。…おやすみ、お姉ちゃん」


そして真紅はまた眠りについてしまった…


「そうとう疲れてたんだね…。でも私のためにありがとう、お姉ちゃん…」


それからしばらくして琴美が食事を持ってきたが…、


「食事持ってきたわよって…また眠っちゃったの?」

「…うん、でも夜には起きるっていってたよ?」

「もう…しょうがないな。それじゃ私達だけで食事しちゃいましょうか」

「うん!」




そしてしばらくしてクリスが真紅の話を聞いてお見舞いにきてくれた。


「あ、クリスさん! 来てくれたんですね!」

「はい…お話を聞いて真紅さんの事がとても心配になってしまったので…」

「ありがとうございます! あ…でも今お姉ちゃんは寝てしまっているんですよ…」

「構いませんわ。真紅さんの寝顔が見てるだけでも退屈はしませんし…それに安心できますから」

「そうですね…あ、それじゃ取り敢えずあがってください。ずっと玄関に立たしとくのもなんですから!」

「はい!」


そして二人は話をしながら部屋に家のなかに入っていったがそこには先程まで台所で食器を洗っていた琴美が倒れていた!


「お母さん!」

「おばさま!」

「どうしたの一体!?」

「すうー…すうー…」

「あ…あれ?」


二人は急いで駆け寄ったがしかし琴美はただ眠っているだけであった。


「なんだ、驚かさないでよ…」

「…鈴架ちゃん、おばさまから異様な邪気を感じました」

「えっ? 邪気って?」

「…昔からわたくしはそういうものが見れるのです。たぶんこれはただの眠りではありません…もしかしたら真紅さんの身にも何かが…!」

「そんな! お姉ちゃん!」


そして二人は急いで真紅の部屋に走っていった!


ガラッ!


「お姉ちゃん!!」


しかし真紅は琴美同様ただ眠っているだけであった。


「はぁ…よかった。なんにもなくて…」

「鈴架ちゃん! 家の外にいくつもの邪気の力を感じます!」

「!」


そして二人は窓の外を見たら影が何体も徘徊していた。


「あ、あいつら! あの時の…なんであんなにいるのよ!?」

「あれは…前に書物で読んだことがありますわ。人工的に造られたゴーレム…! それに闇の力がすごいですわ! 本当に実在していたのですか!?」

「それより早くお姉ちゃんとお母さんを担いで逃げなきゃ! あいつら1体でもすごい強いのに…あんなにいたら本当に殺されちゃう!」

「そうですわね!」

「裏のドアから出ましょ! 早く…!」


そして二人は真紅と琴美を背負って裏のドアから逃げようと靴をはいて急いで走りだしたが、


「グアァーーッ!」

「グルウッ…!」

「あ、いけない! 先回りされた…!」

「……ヨクモ仲間…匂イ……」

「真紅さんの匂いをたどってここまで来たということですね…おそらくですが」

「…殺ス…」

「闇の力が満ちてきます…!」

「ガアァァッ!」

「キャアァァーーッ!」


影に襲われそうになり二人は悲鳴を上げる。

だがそこに、


「せいっ!」


ズガッ!


「ガッ…!?」


次の瞬間、女性が影に蹴りをかましていた!


「…あ、もしかしてあなたがお姉ちゃんのいっていたガリウスさん…?」

「そうよ…大丈夫だった?」

「はい…」

「それより…真紅さんは眠ってしまっているのね…」

「すうー…すうー…」


ガリウスは寝てしまっている真紅を見て、


「そう…それじゃしょうがないわね。鈴架さん、あなたに渡した黄色い玉は今お持ちですか?」

「は…はい、これですね?」

「よかった、じゃそれを…!」

「ガアッ!」


ガリウスが鈴架になにかを教えようとするがそこに影が襲いかかってきた。


「うるさいわよ!…しょうがない、使わせてもらうわ! 極覇閃光!!」

「ギャアァァァ!」


ガリウスが技名を叫ぶと光の壁ができ、影達の動きは止めた!


「取り敢えず動きは止められたけど…(やっぱりこの術は私には…)」

「すごいです!」

「(…なんでしょう? 今のは、どこかで…それに使い方が違うみたいな…)」


クリスがそんな事を思っている時だった。ガリウスの懐から光が漏れだしてきたのだ。


「えっ? まさかこの反応は…!? 今まで感じ取れなかったのに…!」


そして懐から白い玉が飛び出してきてクリスの前に浮かび上がっていた。


「…まさかクリスさんが? あ…! 今のがきっかけで…!」

「………」


そして玉はクリスの手に握られた。


「…ク、クリスさん…?」

「大丈夫よ…」


ガリウスが大丈夫だという。

そしてクリスの精神は内側へと向かっていった。


『…ここは?』

『…今こそあなたに力を託すわ…』

『だ…誰ですか!?』

『わらわは『光真(コウマ)』よ。舞架のことを頼むわね…』


そこには白い羽衣をまとった銀色の髪の穏やかな笑みを浮かべている女性が立っていた。


『えっ…舞架さん…? 光真さん! 舞架さんとは一体…あっ!』


次の瞬間、真紅と同じように一瞬だが知識が流れ込んできた。

そしてクリスは現実へと戻ってきた。


「…ガリウスさん、光真さんが少しだけこの力のことを教えてくれました」

「え…? まさか光真さんのことを…!」

「えっ! 光真さんって…?」

「この玉の本来の持ち主さんらしいです。それより“極覇閃光”はバリアーだけではなく本当はリフレクト専用の技でもあるんですよね?」

「え…えぇ、そうよ。でも私には光真さんみたいにうまくは使えないけど…あなたならきっと使いこなせるはずよ!」

「やってみせますわ!光の結界よ…わたくし達を闇の力から守って!!」


そしてクリスはガリウスの出した技をそのまま操り、何回も殴りかかっている影に衝撃を返した!

それによって影達は攻撃の衝撃を返されて倒される。


「やりましたわ!」

「まだよ! その玉にはまだもう一つ機能があるわ! 強く念じれば光真さんの使っていた武器が出てくるはず…!」

「はい!」


そしてクリスは強く念じると二つの扇が玉から飛び出してきた!


「その武器の名前は…」

「いえ…わかっていますわ。『閃光鉄扇』ですね! そして使い方は…! 神よ…聖なる力をわたくしに…! ヤッ!!」


ズアァァーーッ!


そしてクリスが扇を振ると光の竜巻が発生して何体もの影を巻き込んだ!


「今のが“光陣烈風”ですね~!」

「ギャアァ…」


そして影はすべて消え去った…。


「やりましたわ!」

「すごいじゃない。いきなりこんなに使いこなせるなんて…」

「本当にすごかったです! クリスさん!」

「いえ…光真さんのおかげですよ」


しかしすべて倒されたはずの影が一体クリスの後ろに迫っていた。




――to be continued.


扇を振るって戦う外人というのもいいものだと思います。


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