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イニシエからの絆  作者: 炎の剣製
50/71

050話 『双子の戦闘マシンヒューマン(後編)』

50話目です。

そして今回は後編です。



秦は衛巳に電話で危険を知らせていた。


「…わかったわ、秦兄さん! 気を付ける…」

『ああ! 俺と瑪瑙もすぐに向かう!』


それで電話は切れる。


「衛巳の兄上達も私達と同じ十二支の生まれ変わりだったな」

「うん。楓ちゃん、それより襲われないうちに早く急ごう!」

「…いや、もう遅いようだ」

「え?」


ギィッ!


楓は弓を構えて、


「はっ!」


バシュバシュバシュッ!


楓は茂みの中へと風の矢を放った。


「…!」


バシュッ!

するとルビが放った場所から逃れるようにでてきた。


「奇襲失敗…即座に簡易時空閉鎖広域結界、起動…!」


ズバンッ!


「…あれが話に聞く時空閉鎖広域結界か。そしてどうやら相手は衛巳の兄上達の話を総合した結果、まず奇襲戦をしかけてくるようだね?」

「わわっ! 楓ちゃんすごい!」

「誉めている暇があるなら早く加勢してくれ! どうやら相手は私の武器とは相性が悪いらしいし…」

「あ、うん! 解咒!! 出てきて! 金剛戦塵斧・蛇伸!」


カッ!カシッ!


衛巳は金剛戦塵斧・蛇伸を取り出して構える。


「よし…! いきます!! 楓ちゃん、後方から援護をお願い!」

「わかったわ! やっ!」


楓の放つ矢は的確にルビに向かっていく。


「…、!」


ズバッ!

ルビはなんなく切り裂いたがその隙をついて衛巳が、


「今だ! 衛巳!」

「タァッ!」


ギンッ!

そして二人は鍔迫り合いになった。


「くぅっ!」

「…、…やはり個体戦はまだ不向きと判断、だがリーチの差ではこちらは負けてはいない…押し切る!」


ルビの剣の峰部分から噴射があがり衛巳を押し出す。


「っ!?」

「衛巳!!」

「なんのこれしき! タァーーーッ!!」


衛巳は力をこめて競り合いをもとの状態に戻しそして、


「ヤァッ!!」


ズガンッ!


「!」


力を振り絞ってルビを弾き返した!


「大丈夫か衛巳!」

「うん!平気だよ!(…でもあの人は剣を主流にして戦う人…)それなら私もそれに見合った戦いをしなきゃ!…、Ver.04『剣化能力』!!」


カッ!

すると斧の部分が小さくなって剣や刀の鍔のところになり、ニードルの部分が伸びて剣となった。


「グランブレード!!」

「!…、二人目の武器変化能力者…Ver.04…? これが意味することは他にもあの武器には形態があると判断…」

「衛巳、すごい…!」

「いきます!」

「データ転送…、今一度交戦に入る!」

「はぁーーーっ!」

「攻撃…!!」


それから何度も切り結ぶ衛巳とルビ。

そしてルビは一回離れると剣を水平に構えて、


「飛べ…! 剣!! トス・スラッシャー!!」


ズドンッ!


するとルビの持っている剣が噴射しながら衛巳めがけて放たれた!


「!?いけない近すぎる!」

「衛巳あぶない! 守護風壁陣!!」


ガィンッ!


「!?」


楓は衛巳が間に合わないととっさに判断し、衛巳の目の前を風のバリアで防ぎ弾かれたルビの剣はそのまま軌道を逸れて飛んでいってしまった…。


「今がチャンス!」


カッ!

衛巳は剣化を解き、


「必殺! 我凰衝陣斧!!」


パァァァアアアッ…!

ギンッ!


衛巳の斧に光が集約し斧部分が2倍に膨れ上がった。


「受けてください!」


衛巳が丸腰のルビへと走りだしたその時、

「…帰還せよ、トス・スラッシャー!」


ズバァッ!!

「「えっ!?」」


そこには飛んでいってしまわれたと思われた剣が逆噴射して戻ってきて、ルビの直線上にいる衛巳を貫こうとしていた。


「衛巳!」

「ダメ、避けられない!!」

「衛巳ッ!! 斬鉄光魔剣!! オーーーッ!!!」


ガシンッ!


剣は突如現れた秦により叩きつけられ地面に刺さった。


「秦兄さん!!」

「大丈夫だったか衛巳!?」

「よかったです。雲隠先輩が来なかったら衛巳はきっとやられていた…!」

「ありがとう秦兄さん!」

「そうか。…さて、お前の武器はここにあるがどうする?」

「………」


ルビは佇んでいるだけだった。

だが腕をあげて、


「…、腕よ。飛べ…」


ズドンッ!


『!?』


「腕が伸びた!」

「いや! 繋がっていない!」


腕は三人が驚いて怯んでいるうちに剣をつかみ、そして取り返した。


「しまった!」

「あの人…もしかして!」


三人はルビが何者なのかに気づき始めた。


「余計な邪魔が入ったが十分データを取れた…ラビを援護する為、撤退する…」


バシュッ!


「待つんだ!」


しかし動きは素早くまたルビは撤退した…。


「秦兄さん、楓ちゃん…あの人はもしかすると?」

「ああ、衛巳のいう通りね、きっと!」

「機械人形…サイボーグか!」



◆◇―――――――――◇◆



…一方で同時刻、真紅と海斗はラビと対峙していた。



「………」


ズダダダダダダッ!!

ラビは無言でマシンガンを両手に二人にむかって撃ちまくっていた。


「っ!はっ!やっ!」


シャシャシャシャッ!


「はぁーーーっ!」


ズドドドッ!


海斗は針を、真紅は火球を銃弾に直接放っていた!


ズン!ズン!ズン!スン!……、シュウゥゥゥ…


「なんとか全部相殺することができたけど…」

「ええ。こちらの攻撃パターンが読まれているらしく中々懐に飛び込めませんね!」

「………」


ガチャッ!

ラビは今度はどこから出したかわからないがガトリングを持ち出した!


「「!!」」


ガトリングが回転しだしそこから凄まじい数の弾丸が二人に迫ってくる。


「いけません! 守護封水陣!!」


キィン!


「………」


ラビは玉の残弾など気にすることもなく撃ち続けていた。


「くっ! やばいですね…一点集中されていますからその内結界が砕けてしまいます!」

「…、海斗くん!もうちょっと押さえてて!」

「真紅さん?」

「サラマンダを召喚するわ…! 少し試したいことがあるの…相手が数で押してくるならこっちも数で応戦するわ!」

「わかりました…ですが精神力の消費には気を付けてくださいね?」

「うん! わかったわ! 紅炎の宝玉よ…!」


カッ!


「そして十二支が奥義…炎陣烈封殺! 出てきて! サラマンダ!!」


ズワァアッ!

真紅のまわりを魔法陣が囲み、その中からサラマンダが出現した!


「ガアァアアァアアアァウッ!!」


ズンッ!


「!! 巨大な炎の龍出現…攻撃力未知数…」

「サラマンダ! 鱗を前方の標的にセット!」

「ガウッ!!」


ジャキッ!

するとサラマンダの背中の鱗が逆立った。


「飛翔鱗炎舞! 発射!!」

「ガッ!」


シュババババババッ!!

飛翔鱗は炎を発し回転しながらラビへと幾重にも飛んでいった。


「!? 数が数えきれないほど存在するため射ち落とすことは不可能…後退しながら反撃のチャンスを狙う…」


ラビは後退りしながら飛翔鱗を避けていた。


「逃がさないわ! サラマンダお願い! ハァァッ!」

「ガァッ! ガァァァッ!!」


すると飛翔鱗が真紅とサラマンダの意志によってそれぞれが違う動きをしながらラビを襲った。


「!…、行動予測不能! よってこの場を打開するため…ただちに全弾発射する!」


バシュバシュ!


ラビの体から様々な音がしだす。


「「!!」」

「ハッチ解放…全弾装填…」


ガシュウッ!

すると突然ラビの体のあちこちが開いた。


「シュート!!」


ドシュドシュドシュドシュドシュ…!

ズドドドドドドドドドドドッ―――…!!!!


「きゃっ!?」

「うわっ!?」

「グガアアァッ!?」



シュウゥゥゥゥゥ…


「相殺確認…」

「どこかおかしいと思ってはいましたがまさかロボットだったとは…」

「………」

「…再び戦闘を開始する」


ラビはミサイルのハッチをすべて閉じたと同時に接近してきた。


「まだ…私の攻撃は終わっていないわ! サラマンダ!!」

「ガオォオオオオッ!!」


シュルルルッ!

するとすべて破壊されたと思われていた飛翔鱗がラビの上空に一つだけ浮いていた。


「!…まだ残っていた…」

「気付いてももう遅いわ! 飛翔鱗降下!!」


シュバァッ!

ザンッ!


「…!!」


飛翔鱗はラビを仕留められなかったものの目を覆っていたゴーグルを真っ二つに切り裂いた。


「あ! まだ傷は浅いです! とどめを刺すなら今しかありません…!」

「ううん…もう大丈夫よ海斗くん」

「えっ…?」


するとラビは力を無くしたかのように倒れてしまった…。


「どういうことですか?」

「………」


真紅はいまは海斗の問いかけにも無言だった。


「ラビ…やられたか」


そこに突如ルビが現われた。


「もう一人いたんですか!」

「戦力が欠けたため、戦闘力は半分に低下…そしてすぐに他の敵も集まってくるだろう…よってこの場は一時帰投し作戦を立て直す…」


シュッ!

そしてルビはやられたラビをそのまま残し、Dr.オーグのもとへと帰っていった…。


「よかった、帰ってくれて…それじゃラビさんを連れていきましょ、海斗くん?」

「えっ…な!? なにを言っているんですか真紅さん! その人は敵なんですよ?」

「うん、わかってるわ」

「それじゃどうして…」

「それは…この人はもう私達の敵じゃないから…」

「それはどういう意味ですか?」

「それは…ラビさんが目を覚ましたら教えてくれるわ、きっと…」

「お姉ちゃーん!大丈夫?」


そこに他の面々がやってきた。


「うん、平気よ」

「げっ! そいつは!?」

「俺達を襲ってきた者の一人か!」

「どうなされたのですか?」

「それが、僕にもよくわかりません…。真紅さんはもう敵ではないというのですが…」

「本当なの…? お姉ちゃん?」

「うん…詳しいことは私にもよくわからないけどもう襲ってこないと思うわ。とりあえず運びましょう? 秦さん、また寄らせてもらっていいですか?」

「あ、ああ。別に構わないが本当に平気なのか? 真紅?」

「私ももう大丈夫だと思うです! この方を束縛していたものはもう壊れていますから!」

『束縛!?』

「はいです!」


瑪瑙の言葉に全員が驚きの声を上げていた。

そして一同はラビを運んで雲隠家へと向かった。



一方、ルビは…



「申し訳ございませんご主人さま…ラビがやられてしまいました」

「いや、構わない…いいデータが存分に取れたからな! 次の出撃ではお前はこの者達を倒すことができるだろう!」

「はっ! がんばらせてもらいます!」



果たしてDr.オーグの作戦とは? ルビは…そしてラビはこれからどうなってしまうのか?




――to be continued.


真紅はなにか不思議な力を持っています。

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