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イニシエからの絆  作者: 炎の剣製
42/71

042話 『復活の来豪!星林町の危機…!』

来豪が復活します。




ボコボコボコッ…。


「………」


来豪は久刻により深手を負わされて以来、今だに実験場のような場所に設置されている一つのカプセルの中に入っていた。

すでに傷は癒えている……が、来豪の体中にはなにかを注入するチューブがいくつも接続されており、来豪の体内ではさらなる進化が行われていた。


…そして、


ビキッ!

カッ!


「…!」


ついに来豪が目を覚まし、


「ウガアァァァーーーッ!!!」


ビキビキビキ…、バキャーーーンッ!


「ふぅー…ふぅー…クククッ! なぜだかしんねぇが力が後から後からどんどん沸いてくるぜ!!」

「フフフ…お目覚めの気分はどうだい? 来豪…?」


そこに闇の王が姿を現す。


「闇の王! はっ! とても気分がいいです! 今の俺様の力なら奴らなぞひとひねりですぜ!!」

「そうか。ならば早速だが彼らのお相手をしてさしあげなさい。ついでに町も混沌の渦に巻き込んでくるがいい!」

「はっ! 任してください!」


バシュッ!

そして来豪は姿を消した。


「(フフフッ…思う存分暴れてくるがいい、来豪……その命の灯火がつきるまでな!)」




6/6(日)




それは突然のことであった…一瞬で星林町全体が時空閉鎖広域結界で包まれてしまったのだ。

…その現象が発生したのはまだ朝日が昇る前のことである…全ての住民はまだ寝ているもの、早起きしているものを問わず時が止まり動きを止め、力あるものだけがこの空間内で動けるだけであった…。



辰宮家では、


「お姉ちゃん…お母さんが、お母さんが…」

「………」


そこには時が止まり動かなくなっていた母・琴美の姿があった…。


「えぇ、わかってるわ…! きっと彼の仕業ね?」


その時、


「真紅さん! 鈴架さん! 大丈夫ですか!?」

「海斗くん!」

「ご無事でしたか…よかったです。しかしやはりこちらも真紅さん達以外は時が止まってしまったようですね」

「えぇ…海斗くん、着替えてくるからちょっと外で待っててもらっていいかな?」

「はい、わかりました」

「鈴架? ほら…早く着替えましょう?」

「うん…、来豪のやつ、絶対許さないんだから!」



雲隠家では、



「な、なんだぁ!? 今まで見たことがないほどの時空閉鎖広域結界だぞ!? おい!?」


翔は森の一番高い樹木を登り、天辺から町の様子を伺っていた。

そして下の方から、


「おーい、翔! 町の様子はどうなんだ?」

「どうなってますか? 翔兄さん?」

「だめだぜ、秦兄! 衛巳! 町全体が巨大な時空閉鎖広域結界に覆われちまってやがる! こりゃただ事じゃねぇぞ!?」

「そうか…よし! 真紅達に連絡をしよう! こうなってしまったらこれをはったものを倒す以外方法はないだろう!」

「そうですね!宗治様や静さんもあのままにしておけませんです!」

「くそっ!!」


翔は片方の手を強く握り、もう片方の手の平を叩いた!


「こんな大雑把なやり方は来豪以外いねぇぜ!? やってくれるぜ…! 今度こそとっちめてやるぜ!!」


そして秦達は真紅達に集合場所を伝え、その場所えとむかっていった。




聖梁教会では、クリスはマザーとシスター達とともにお祈りをしている最中に時が止まってしまったようだ。


「マザー…それに皆さん……、神にお祈りの最中にこのような妨害をなされるなんて…わたくし、絶対に許しませんわ!!」


そしてクリスはすぐに着替えをし、真紅の携帯に電話をかけた。


『…もしもし? もしかしてクリス…?』

「あ、真紅さん! よかったですわ、電話が繋がって…」

『それじゃやっぱりそっちも…?』

「はい、わたくし以外はマザーも含めてシスター全員の時が止まってしまったのですわ!」

『そうなの…、クリス! 学園まで来て! こっちは海斗くんと合流して秦さん達ももう向かってるそうなのよ!』

「わかりましたわ! わたくしもすぐに向かいます!」


ピッ!

クリスは電話を切ると自分も学園へと急いだ。


「…さぁ、いきましょう!マザー…みなさん…いってきますわ!」


そしてクリスも学園へとむかった。



◆◇―――――――――◇◆



一方、学園では彼らより先にある三名と一匹の者達が集まっていた。


「お久しぶりね、むーくん! 久刻くん!」

「はい、雫お姉さんも久刻お兄さんも!」

「ええ、こうしてまた集合して会うのは二年ぶりですかね?」

「この場に海斗お兄さんと“ニーグおじさん”もいれば昔のメンバーが全員勢揃いでしたんですけどね」

「ま、わがままいってられないわね。海斗くんは今は真紅や秦くんがお仲間なんだからね!

ニーグさんだってこの町にいなかったんだからしょうがないわよ。…それより二人ともいいわね?」

「えぇ」

「はい!」

「多分ですが…この大がかりな結界をはったものは秦達を狙ってくるでしょう? それならこちらは今現在町にはびこっている影の群れを彼らに気付かれないように陰から処理することですね」

「…まだ俺達の正体は明かすわけにはいきませんからね!」

「そのわりには久刻くんはもうバラしちゃったって海斗くんに聞いたわよ?」

「む…それは生徒会長をしているのだからおのずと海斗くんは気づくと思われましたのでね?」

「そうですね。海斗お兄さんはとても勘が鋭いですから」

「そういうわけなのだ。それより雫先輩、そろそろ気づかれる頃です。散開しましょうか! お二人には天空の分身をお付けします。がんばりましょう!」

「えぇ!それでは…散ッ!!」


バシュッ!

そして三人はそれぞれ違う方向へと散っていった。



◆◇―――――――――◇◆



またある海岸線の洞窟の中では、


「……、俺も、動くか」


漆黒の風が動き出していた。



………………

……………

…………



そしてそれぞれ動きだした頃、真紅達八人は学園の校庭へと集合していた。


「みんな、大丈夫だった…?」

「あぁ…だが来る途中に何度も影どもに襲われたりしたんで正直参ったぜ…」

「ですが皆さん全員がご無事でよかったですわ」

「ところで秦先輩? 奈義会長と連絡は取れたんですか…?」


鈴架がそう聞く。


「ああ…何度もかけたが繋がらなかった。久刻の事だ。きっと独自に動いているのだろう?」

「それでガリウスさんは…?」

「一応繋がったんですが…この町全体を覆っている時空閉鎖広域結界をなんとか解く方法を模索中で動けないそうです」

「つまり…事実上戦えるのは俺達だけというわけか…?」


「その通りだぜ!」

『!?』

「その声は忘れもしねぇ! 来豪か!?」


ズズズズズッ!


『わっ!?』


すると校庭の中心に闇の魔法陣が出現し、その中から来豪が姿を現した。


「ご名答だ…! 久しぶりだなぁ、てめぇらぁ! やっと傷も癒えて強化もされてようやく復活することが出来たぜ!」

「この巨大な規模の時空閉鎖広域結界を構築したのはお前か、来豪!!」

「あぁ…! ついでに町の至る所に影共が出現しているはずだ! さて…何人死人が出ることやらな…?」

『!!』


それで全員は顔を青くする。


「なんてことを…!」

「なぜこんなことをするの!?」

「理由なんてないぜ…! ただどうしようもなく力が体の底から溢れてきやがるんで余興代わりに展開しただけだからな!」

「て、てめぇ…!」

「早く止めたいんだったら俺様を倒すことだな!…ま、てめぇらにできればの話だがな…?」

「上等だ!! ぶっつぶしてやるぜ!!」

「事態は一刻を争います! 被害が大きくならないうちに彼を倒しましょう!」

『おー!!』


そして一同は解咒をし、構えをした。


「さぁかかってきやがれ!!今日がてめぇらの命日だぜ!!」

「ぬかしやがれ! その台詞てめぇにおまけつきでお返ししてやるぜ!! たぁっ! おああああっ! 必殺! 豪覇重点撃!!」


ズドドドドドドドッ!

翔は天に飛びそこから重力の塊を放ちまくった。


「我らも翔に続くぞ!」

『はい!』

「『斬鉄光魔剣!』」


カッ!


「必殺! 光魔投気弾!!」


ズドンッ!


秦は斬鉄光魔剣を出現させ光り輝く刀部分を振り下ろし放った瞬間、光の剣そのものが飛ばされた。


「はぁぁあーーッ! 金剛雷撃弾!! やっ!!」


ズガーンッ!


鈴架は両手の間に雷を凝縮し、そして放った。


「邪を払って! 光武の舞!!」


シャンッ!


クリスは閃光鉄扇を振って光の玉を放った!


「炎よ、拳に宿れ! 瞬炎拳・熱波!!」


ズドンズドンズドンッ!!

真紅は両手に灯った炎を何度も打ち出した!


「いきます!」


ジャキッ!


「美薙流! 破砕針! 高速連弾!!」


シュシュシュシュッ!

海斗は鋼鉄化した水針を次々と放った!


「大地よ力を…! 蛇甲地裂吼! はっ!!」


ズンッ!

ドガガガガガッ!!

衛巳は拳に力を集中させ、地面を叩いたと同時に来豪の直線を大地が爆発しながら向かっていった!


「「「「「「「いっけぇーーーっ!!」」」」」」」


一同は戦闘開始と同時に全員遠距離から技を放った。


ズガーーーンッ!!!


全員の技は見事来豪にすべて直撃した!だが…、


シュウゥゥゥ…


「……」


砂煙があがる中で来豪は全員の必殺技をまともにくらったにもかかわらず平然と笑みを浮かべながら立ち尽くしていた…。


『!?』

「む、無傷!?」

「そんな! 全部命中したはずなのに…!?」

「クククッ…!」

「なにがおかしくて笑ってやがる!?」

「ククッ…いや、すまねぇな。あまりにてめぇらの攻撃が弱すぎて笑っちまったぜ!」

「な、なんだと…?」

「二度も言わせるなよ! てめぇらの攻撃は俺様には通じねぇんだよ! わかったか、この雑魚共が! ガハハハハハハッ!!」

『ッ…!』

「…さて、今度はこちらからいくぜ! 現れな! 影共!!」


そして闇の魔法陣から続々と影の群れが押し寄せてきた!


『!!』

「…さぁ少しは耐えてくれよ? 俺様の気が変わらないうちにな…! いきやがれ! 影共!!」

「「「「「「シャアァッ!!」」」」」」

「来ます! 皆さん、各個撃破していってください!」



こうして新生十二支と来豪との死闘が幕を開け始まってしまった。はたして真紅達は勝つことができるのか…!?




――to be continued.


最初の将との最後の戦いの始まりです。

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